2012年11月22日木曜日

なら

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ジェンティル“強い馬なら3歳牝馬でも通用する”

11/20(火)発行 東京スポーツ掲載「トレセン発 秘話」
- 東スポWeb - 


松永幹調教師が現役時代に騎乗したGⅠの中で「思い出したくないくらい下手に乗った」と言うのが96年に3歳牝馬ファビラスラフインでハナ差2着したジャパンCだ。
「普通に乗っていたら勝っていた。こうやって話すのも嫌なくらい、あのレースは振り返りたくないですね」
はた目には好位の内でうまく折り合うロスのない競馬だったように映るが、乗っていた当人には「あそこをこうすれば…」という後悔が多いレースだったのだろう。
09年に今度は調教師として3歳牝馬レッドディザイアでJCに挑戦した松永幹師。
ウオッカの0秒2差3着という好内容だったが、これも「まともだったらもっと着差は詰まっていた」という。
「外国馬のコンデュイットに道中邪魔をされてスムーズさを欠いた。あれがなければ上位2頭にもっと迫れていた」
ライバルのブエナビスタを負かすために秋華賞でメイチに仕上げていたレッドディザイア。
その悲願の勝利から間隔を十分に空けてのJC出走だったが、「いいころの状態までには戻り切っていなかった」という。
そんなデキで、スムーズさを欠いての3着はまさに負けて強し。
だからこそ師は「強い馬なら3歳牝馬でもJCで十分通用する」と言うのだ。
「何より53キロで出られるのは大きい。切れる牝馬が軽い斤量でもっと切れたら、牡馬もかなわないことがあるから」
日本馬ではレッドディザイア以来の3歳牝馬のJC挑戦となるジェンティルドンナ。
鞍上の岩田は「あの馬は別格」とオルフェーヴルに敬意を表しながらも、「東京ならもっとはじけると思うし斤量53キロはやはり大きい。勝てるとすればここしかない」と話す。
実現するにはダービーを超えるパフォーマンスを見せたオークスの再現ができるかにかかってくるが果たして!?
(栗東の坂路野郎・高岡功)
 東京スポーツ

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