2012年11月25日日曜日

叩き

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2012.11.25 16:04

【ジャパンC】ジェンティル3冠馬同士の叩き合い制す!(1/2ページ)

ジャパンCは2着オルフェーヴル(右から2頭目)との叩き合い。最後はハナ差でジェンティルドンナ(右端)が3冠馬対決を制した
ジャパンCは2着オルフェーヴル(右から2頭目)との叩き合い。最後はハナ差でジェンティルドンナ(右端)が3冠馬対決を制した【拡大】
 24日の東京11R第32回ジャパンC(GI、芝2400メートル、17頭立て、1着賞金=2億5000万円)は、岩田康誠騎手騎乗の3番人気ジェンティルドンナ(牝3、栗東・石坂正)がオルフェーヴルとの壮絶な叩き合いを制して優勝。日本の3歳牝馬として初めてジャパンC優勝を果たした。タイムは2分23秒1(良)。

【ジャパンC】ジェンティル3冠馬同士の叩き合い制す!(2/2ページ)

ジャパンCは2着オルフェーヴル(右から2頭目)との叩き合い。最後はハナ差でジェンティルドンナ(右端)が3冠馬対決を制した
ジャパンCは2着オルフェーヴル(右から2頭目)との叩き合い。最後はハナ差でジェンティルドンナ(右端)が3冠馬対決を制した【拡大】
 同じ勝負服の3冠馬同士による叩き合いは、年下の牝馬に軍配が上がった。内に岩田康誠のジェンティルドンナ、外に池添謙一のオルフェーヴル。2頭だけが違う世界を走るように、ラチ沿いでつばぜり合いを繰り広げる。だが、最後まで抜かせることはなかった。
 写真判定に持ち込まれ、審議にもなったが、岩田は勝利を疑わずガッツポーズを掲げ、ファンの前にウイニングランで帰ってきた。無謀な挑戦でも何でもない堂々の勝利。しかも、国内で、いや、世界でさえ最強と信じられていた年上の3冠馬を競り負かしての価値ある戴冠だった。
 ビートブラックが逃げ、2番手にトーセンジョーダン。ジェンティルドンナは3番手につけた。ライバルのオルフェーヴルは後方待機から4コーナーで一気に押し上げて3番手の外まで上がってくる。内でじっと我慢した岩田とジェンティルドンナのコンビは、ひと呼吸置いてから追い出した。激しく馬体を接触させるシーンもあったが、3冠馬同士のマッチレースが続く。わずかに先に出たジェンティルが、オルフェーヴルをハナ差退けたところがゴールだった。
 3着には出遅れながらも追い上げたルーラーシップが入っている。
 ジェンティルドンナは、父ディープインパクト、母ドナブリーニ、母の父Bertoliniという血統。通算成績は9戦7勝。重賞はGIIIシンザン記念、GI桜花賞、GI優駿牝馬(オークス)、GIIローズS、GI秋華賞に次いで6勝目。石坂正調教師はジャパンC初優勝、岩田康誠騎手は07年アドマイヤムーン、11年ブエナビスタに次いで3勝目。
 ◆岩田康誠騎手「逃げ馬をかわす時に微妙な進路をついてしまい接触して申し訳ないことをしました。あれさえなければ完璧だったので悔いが残るレースになってしまいました。レースは53キロを生かすこと、昨日きょうのレースや馬場状態を見て、インを取りたい一心で臨みました。1コーナー、2コーナー、3コーナーとも完璧な位置取りだったし、普通にすべてを出し尽くした結果、オルフェーヴルに勝てたということだと思います。オルフェーヴルという化け物の存在はなしにしたレースをしようと考えて、それで負けたら仕方ないと思っていました。初めて彼女の本気を見せてもらった気がします。本当に心の中にすごいファイトを持った女の子です。今はお疲れさまです、と言いたいです」
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