2012年11月27日火曜日

リレー

http://race.sanspo.com/keiba/news/20121126/etc12112621510006-n1.html

2012.11.26 22:00

【リレーコラム】大阪サンスポ

ジャパンCは岩田康騎手のジェンティルドンナが審議対象となるほどの競馬でオルフェーヴルを下したが…
ジャパンCは岩田康騎手のジェンティルドンナが審議対象となるほどの競馬でオルフェーヴルを下したが…【拡大】
 審判稼業は難しく、厳しい。先日のプロ野球・日本シリーズ第5戦(巨人-日本ハム)で打者に当たっていないのに、審判が頭部死球、つまり危険球と判定し、投手を退場処分にした“誤審”は記憶に新しい。打者の“フェイク”を見抜けなかった主審に非難が集中した。
 私もこのシーンをテレビでみていたが、“セーフ”である。あれは、ダメだとも思う。これでシリーズの流れが変わって、巨人が優勝したのかもしれない。だが、誤解をおそれずに書けば(両球団関係者、ファンの方々、すみません)、誤審をしてもそれだけのことである。ひとつの審判(裁決)で何十億、何百億円が動く競馬の影響力は野球の比ではないだろう。
 さて、今回のジャパンCのことである。状況が分かっていることを前提に書くが、ジェンティルドンナが降着にならず、鞍上の岩田康騎手が2日間の騎乗停止。やはり何ともスッキリしない。走行妨害をされたオルフェーヴルの単勝、3連単1着固定などを勝っていたファンはやりきれないだろう。JRAはホームページで詳しく説明しているか思ったが、それもない。騎手制裁基準に従って裁決していると思うが、それなら「これがこうだから、こうなった」という説明をもっと公にするべきだ。レース結果のジャパンCのところにパトロール映像、そしてと審議状況というのはある(見てもらえばわかる)が、役人の文書である。これではと首をひねる。
 来年からルール変更をして、「走行妨害がなければ被害馬が加害馬より先着していたか」が判断の基準になる。今回のような馬はセーフだが、騎手はアウトというケースが絶対に増えてくる。個人的には、それは日本ではそぐわないと考えるが、決まったものは仕方ない。JRAはもっともっと裁決について、PRしていくべきだと思う。何といってもお金がかかっているのだから…。(大阪サンスポ・土井高志

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