http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20121126-1051961.html
ジェンティル有馬回避!来秋凱旋門/JC
- 激闘を制し、ジェンティルドンナの鞍上で歓喜の雄叫びを上げる岩田騎手
<ジャパンC>◇25日=東京◇G1◇芝2400メートル◇3歳上◇出走17頭
3歳牝馬として初めてジャパンCを制し日本の頂点に立ったジェンティルドンナ(牝3、石坂)が、来年は世界制覇に挑戦する。管理する石坂正師(61)は、優勝会見で海外への熱い思いを口にした。具体的な計画はこれから練られることになるが、ターゲットはすべてのホースマンの夢である凱旋門賞が有力だ。
3歳女王から日本の女王となったジェンティルドンナは、次なるターゲットに“世界”を定めた。優勝会見に臨んだ石坂師は「今日のジャパンCに勝って強い馬の一員となった。海外に出ていくことになると思います」と高らかに宣言した。牝馬3冠を達成した秋華賞直後にも世界への夢を語ったが、真の頂点に立ち、より1歩踏み込んだ発言が飛び出した。「秋は3戦と決めていた」と早々に年末の有馬記念の回避を明言。来るべき世界挑戦に向けて、充電に入る。
石坂師の口からはドバイ、フランス、米国と具体的な国名が挙がったが、中でもひときわ熱い思いが伝わってきたのは、やはり凱旋門賞だ。「日本のホースマンの憧れのレース。期間も十分にあるし、フランスに挑戦することは十分にあり得ると思います」。現時点ではまだ計画以前の段階とはいえ、来秋の渡航に意欲を見せた。馬主であるサンデーレーシングの吉田俊介代表も「調教師とはまだ相談していませんが(凱旋門賞に)登録することになるでしょう」と、ロンシャンへの夢をはせるトレーナーを、全面的にバックアップする構えだ。
3歳牝馬として初めてジャパンCを制したことで、3歳牝馬として初の年度代表馬も確定的だ。石坂師が「規格外」と表現する女王は、自らの強さで歴史を塗り替え、いよいよ世界へ歩みを進める。実現すれば日本の牝馬としては初の凱旋門賞挑戦。日本の悲願がかなう日もすぐそこだ。【鈴木良一】
[2012年11月26日9時23分 紙面から]
0 件のコメント:
コメントを投稿