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ジェンティルドンナ「軽軽」仕上げ…ジャパンカップ追い切り
◆ジャパンカップ追い切り(21日) 凱旋門賞馬として初めてのジャパンC制覇を目指すフランスの4歳牝馬ソレミアが21日、東京競馬場の芝コースで最終追い切りを行った。主戦のペリエが騎乗して8ハロンから長めに追われ、ラスト1ハロン13秒0。自慢の持久力をアピールした。一方、日本の3冠牝馬ジェンティルドンナは、栗東の坂路で力強い動きを披露。こちらは、レース史上初の3歳牝馬Vに挑む。出走馬と枠順は、22日に確定する。
力のいる馬場を苦にすることなく、一直線に駆け上がった。坂路に入ったジェンティルドンナは、単走でゆっくりスタート。徐々に四肢の回転を上げていくと、直線ではラチ沿いを力強く伸びた。時計がかかるコンディションのため、全体の時計は53秒0だったが、ラスト2ハロンは12秒8―12秒8でまとめ、順調な仕上がりをアピールした。
見届けた石坂調教師は、3冠牝馬の動きに満足げだ。「いつも通り、しまいを伸ばしての調教。重い馬場だったけど、しっかり上がってきた。春のレースと違って心身ともに成長したので、秋華賞のダメージは小さく、すぐに回復した」。思惑通りに調教を積み、実力をフルに発揮できる態勢は整った。
初めての一線級の古馬との対戦になるが、気負うことなく自然体で臨む。「3冠を取れたので、ジャパンCに向かうことになったが、今回は挑戦する立場。そういう意味では、気持ち的には少し楽。53キロは、すごく有利な状況だと思う」と石坂師。経験値は劣っても、斤量の恩恵がある。同世代を圧倒した3歳女王だけに、不安より期待の方が上回っているようだ。
「過去に、3歳牝馬で好走した例もあるし、ひけを取らない馬だと思っている」とトレーナーは最後に意気込みを口にした。秋華賞VからジャパンCへ向かった馬は、96年ファビラスラフインが2着、09年レッドディザイアは3着と好走している。どちらも1冠のみでの挑戦だったが、こちらは3冠牝馬。ジェンティルドンナが歴史を塗り替えても不思議はない。
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