2012年11月23日金曜日

再現

http://www.tokyo-sports.co.jp/race/56703/

オークスのパフォーマンス再現はある!
2012年11月23日 10時00分
【トレセン発秘話】知人の助手が担当している馬は厩舎周りの運動をしている時、普段止まっていない車が馬道脇に止まっていると必ず物見をするのだという。

 警戒心が強く、見慣れないものが目に入った時にサラブレッドが時折見せるこの「物見」。秋華賞の馬場入場時に、ジェンティルドンナ=岩田が落馬したのも「スタンドのファンを見てしまった」(岩田)からだという。観客席の何に気を取られたかは定かでないが、これがレース中の勝負どころで見せた反応の鈍さにもつながっていたんじゃないかと推測するのはジェンティルドンナの調教パートナーである井上助手だ。

「もともと物見をすることが少なくない馬。レース前に落馬したことも馬は覚えていただろうし、コーナーを回ってきてまたスタンドが見えたことで同じように物見をしたんじゃないかな」

 スローの前半から後半一気に流れが加速し、中でも一番ラップが速くなったのがこの地点。ここで集中力を欠き、置かれそうになりながらも、直線だけの競馬で届かないようなポジションから差し切ったのだとすれば…。やはり秋華賞は僅差(ハナ差)という見た目はあくまで“まやかし”で、実体は完勝だったことになる。

 今回はオークスで反応の鈍さなど全く見せなかった東京コースが舞台(ドデカイ府中ならコーナーでスタンドも見えない?)。普段、日曜は左回りのウッドで乗る石坂厩舎にあって「左手前が好きで、左回りはスムーズ」(井上助手)というのがこのジェンティルドンナでもある。

 オークスのパフォーマンス再現なるか否かの結論は「イエス」。斤量53キロで出走できるこの3歳牝馬が怪物オルフェーヴルに最も迫る馬となるかもしれない。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

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