2012年11月24日土曜日

を生か

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20121124-1051098.html

ジェンティル4キロ差を生かし勝つ/JC

  • Evernoteにクリップする
鈴木良一はオルフェーヴルなどとの4キロ差を重視し、ジェンティルドンナを本命に予想
鈴木良一はオルフェーヴルなどとの4キロ差を重視し、ジェンティルドンナを本命に予想
<鈴木良一のG1フルスイング:ジャパンC>
 ジェンティルドンナ(石坂)が重量差を生かし、3歳牝馬初Vを達成する。「フルスイング」の鈴木良一は断然人気のオルフェーヴルなどとの4キロ差を重視。ダービーより速いタイムで快勝したオークスと同舞台で、一線級の古馬、牡馬をまとめて差し切るとみた。
 本命はジェンティルドンナ。20日の紙面で「雨が降ろうが、やりが降ろうが、◎は揺るぎない」と書いたが、最後まで気持ちが揺るぐことはなかった。毎週のように予想をしていれば、紙面上では同じ◎でも自信度に差は生じる。どんな場合が自信の本命となるのか? 「関係者と考え方が一致したとき」。まさにジャパンCがそうだった。
 決め手は岩田騎手のひと言だった。「向こうは化け物。でも、オルフェーヴルを負かすとしたら、今回しかない」。1週前追い切り直後に聞いた言葉。自分もまったく同じことを考えていた。それだけではない。「53キロ。それが一番の勝つ要素。4キロ差は魅力」。理由まで同じなのだから、迷う必要などない。
 いくら強い3冠牝馬といっても、古馬G1馬とガチンコ勝負をしては明らかに分が悪い。だが、競馬は純粋に能力だけの戦いではない。年齢や性別によって負担重量が定められ、差のないレースとなる工夫がされている。このジャパンCでは3歳牝馬は53キロ。57キロを背負うオルフェなどと比較して、実に4キロも軽い。
 一般的には「1キロ=1馬身」の換算。極めてシンプルに考えれば、ジェンティルには4馬身のアドバンテージがある計算だ。実際、ジャパンCでは3歳牝馬が激走してきた。96年ファビラスラフインは7番人気の低評価を覆し鼻差の2着。過去10年に限っても06年フサイチパンドラ(5着)、07年ウオッカ(4着)、09年レッドディザイア(3着)と日本の3歳牝馬は掲示板を外していない。
 魅力の53キロは、自身のパフォーマンスを劇的にアップさせる可能性も秘めている。今回と同じ東京の芝2400メートル、翌週のダービーよりも速い時計で圧勝したオークスは55キロでの出走だった。競馬が机上の計算通りに収まらないのは承知しているが、当時よりも2キロ軽い重量なら、走破時計や上がり時計を詰めてくる確率は相当に高い。衝撃的だったオークス以上の走りを期待していい。
 古馬や牡馬の一線級とは今回が初対戦。不安要素を挙げればきりがないが、競馬にはその他の判断材料を無視してでも◎を打ちたくなるときがある。魅力の53キロには大一番の◎を献上するだけの価値がある。
 馬連(15)-(4)(17)(8)(3)(10)(13)。
 3連単(15)-(3)(4)(8)(10)(13)(17)-(3)(4)(8)(10)(13)(17)と、(4)(8)(17)-(15)-(3)(4)(8)(10)(13)(17)。
 [2012年11月24日9時9分 紙面から]

0 件のコメント: