2012年5月17日木曜日

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【オークス・最終追い(1)】ジェンティルドンナ「思ったとおりの調整」 など

チューリップ賞は熱発があり4着に終わったが、しっかり立て直されて挑んだ桜花賞で大輪を掴んだのがジェンティルドンナだ。初のマイル以上、初の東上戦となるが、牡馬を向こうに回してのシンザン記念勝ちなどもあり完成度は文句無しに世代ナンバーワン。克服課題をあっさりクリアしての2冠獲りは十分にありそう。中間の追い切りでは坂路の自己ベストタイムを更新するなど、気配面も強調できる。16日の最終追い切りは輸送を考慮されてか、ラストに軽く仕掛けられる程度の内容に。それでも栗東坂路4F52秒5-1F12秒3(馬なり)と上々の時計が出せるあたりが好調の証だ。「強くも弱くもない、思った通りの調整ができた。桜花賞は折り合いがついて強い勝ち方になった。2400mもこなしてくれると思う」と、石坂師は大きな意気込みを見せている。

桜花賞では追い比べとなったアイムユアーズを競り落とし2着争いを制したヴィルシーナ。外から強襲してきた勝ち馬には半馬身及ばなかったが「追い比べになっていたらわからなかった」と陣営は力の差でないことを強調している。中間は短期放牧でリフレッシュ。トレセン帰厩後は熱のこもった稽古を消化し、気配を順調に上げてきている。16日の追い切りは栗東ポリトラックコースで実戦を想定した変則の4頭併せ。まず先行していた2頭をあっさり交わすと、インから伸びてきた別の1頭と追い比べに。ゴール前で軽く促されると鋭く反応し、余力十分に2馬身の先着となった。攻め過程は桜花賞時より数段上で、クイーンC勝ちがある東京コースなら、逆転は十分可能と思わせる雰囲気がある。「ここを目標に、順調に来ています。今日の追い切りも満足いくものだったし、長い距離もあっていると思います。いいレースに期待」と、友道師は前向きなコメント。

トライアルのフローラSでは、好位追走から危なげない抜け出しを見せ快勝。2馬身半差、という着差以上の強さを感じさせたミッドサマーフェアは、桜花賞組を一蹴してもおかしくない器の持ち主だろう。中2週だが、勝ってさらに気配は上昇している様子で中間の初時計となった9日の美浦坂路追いではラスト1F11秒8の切れ味を馬なりのまま披露。そして迎えた今日16日の追い切りでは同じく坂路で馬なりのまま、驚異の4F48秒8をマークした。文句無しの1番時計。「脚抜きがいい馬場だったけど、それにしてもいい時計が出たね。前はかかり気味だったのが、いまは急かさないと進んでいかない。だから距離延長は心配してないよ。期待したい」と、小島良助手は自身満々の口ぶりだった。

重賞は2勝、ここまで複勝圏を外さない堅実さが光るアイムユアーズ。阪神JFで2着、桜花賞で3着とGIでは惜しい結果が続いているが力量は間違いなく世代トップ級だけに、ここで憂さ晴らしの快勝があっても驚けない。16日の最終追い切りは、美浦ウッドでGI馬アルフレードと準オープン古馬の2頭を追走。手応えたっぷりのまま2頭の間に割って入り、そのまま楽に同入フィニッシュとなった。時計は5F64秒8-1F11秒9(馬なり)と上々で、追えばいくらでも突き放せそうな印象。デキの良さは強調できる。「思ったよりも早い時計で、動きも良かった。同じ世代同士だし、折り合いや血統面でも十分に距離はこなせると思って、このレースに使います。頑張って欲しいですね」と、手塚師。

なおオークスに出走を予定し、本日16日に追い切ったアネモネSの勝ち馬パララサルーは右前がザ石となり、陣営から回避が表明されている。

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