2012年5月21日月曜日

脱帽

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/horse/headlines/20120520-00000027-spnavi-horse.html

2着内田博も脱帽「相手がすごかった」=オークス

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桜花賞に続き2着に敗れたヴィルシーナ(右)鞍上の内田博はジェンティルドンナ(左)の強さに脱帽【写真:中原義史】
 3歳牝馬クラシックの第二冠目、第73回GIオークスが20日、東京競馬場2400メートル芝を舞台に争われ、3番人気だった川田将雅騎乗の桜花賞馬ジェンティルドンナ(牝3=栗東・石坂厩舎、父ディープインパクト)が5馬身差のレコードタイム圧勝で二冠制覇。一方、メジャーリーグのシアトル・マリナーズなどで活躍した佐々木主浩氏の所有馬として話題を集めた内田博幸騎乗の2番人気ヴィルシーナ(牝3=栗東・友道厩舎)は、桜花賞に続き2着に敗れた。

「強すぎる……」
 レース後の検量ルーム、馬から下りて引き上げてくるなり、内田が開口一番にこう語った。このひと言がすべてだろう。完敗だった。
 新馬直後からオークスを目標とされながら、桜花賞でも勝機十分の半馬身差2着。距離適性、2月のGIIIクイーンカップを楽勝した東京コース適性などを買われ“今度は逆転”と、ファンも桜花賞馬より支持する2番人気だった。ところが、繰り返しになるが桜花賞馬は強すぎた。

「今日は周りも最初からすごく速かったからね。無理して2、3番手を取りに行ってもと思ったし、この位置からでも十分だとは思った。包まれる競馬になって自分の形には持ち込めなかったけど、それでも対応して頑張ってくれた」
 これまでは好位2~3番手から先行抜け出しの王道競馬で勝利を重ねてきたヴィルシーナ。それと比べると、今回は中団の位置取りとなり、内外も他馬がひしめく厳しいポジション。それでもひるまず、ガラッと視界が開けた最後の直線は、内田の目には“勝利のロード”と映った。
「直線はきれいに道があいたんだけどなぁ。でも、相手がすごかったよ」
 上がり3ハロン35秒3のヴィルシーナに対し、勝ったジェンティルドンナは1秒1も速い34秒2。これでは相手を褒めるしかない。

 ショックの大きい完敗に終わった春の二冠目だったが、それでも内田は前を向き、明るい展望も語った。
「今日みたいな競馬でも2着に来たからね、本当にヴィルシーナには頭が下がる思い。負けたけど、先につながる競馬だったよ」
 きつい競馬を経験したことは、若い3歳牝馬には必ず成長への大きな糧となる。秋こそ逆転、そして三冠阻止へ。

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