2012年5月22日火曜日

代打V

【オークス】川田が代打V!ジェンティル5馬身差圧勝2冠

2012.05.21
  
 

桜花賞に続きオークスも制したジェンティルドンナ。代打騎乗の川田騎手もガッツポーズ【拡大】
 ジェンティル2冠! 20日に東京競馬場で行われた牝馬クラシック第2弾「第73回オークス」(GI、芝2400メートル)は、桜花賞馬ジェンティルドンナがラスト1Fで先頭に立つと後続を突き放し、5馬身差の圧勝&レースレコードで優勝した。今後は放牧に出されて、秋華賞(10月14日)で3冠を目指す。代打騎乗だった川田将雅騎手(26)=栗東・フリー=は牝馬クラシック初制覇。2着には桜花賞に続きヴィルシーナが入り、1番人気ミッドサマーフェアは13着と大敗した。

 大粒の汗と紅潮した頬が興奮の大きさを物語っていた。

 「強い馬に乗せてもらい、結果を出せて良かった。後続を突き放したのは分かっていたが、追うのをやめられなかった。切れ味がすごい。ただただ素晴らしい馬ですね」

 ジェンティルドンナをVへ導いたのは川田騎手。満を持して1番人気ミッドサマーフェアの外から追い出し、ただ1頭3F34秒台で突き抜けた。「我慢しなければと思いながらも、早めに抜け出してしまった」というほど力が入ったのは、もちろん“代打”の期待に応えたかったからだ。

 主戦の岩田康騎手の騎乗停止(NHKマイルCでマウントシャスタが失格)で回ってきた手綱。桜花賞馬が3番人気だったことは「乗り替わりが大きかったと思う。ボクが支持されていない証しでしょう」と、自分が原因だと自覚していた。それだけにうれしい。

 このあと手綱は主戦に戻るだろうが、川田に悔しさは残らない。「3冠を獲ってもらいたい。でも、(秋華賞で)他の馬に僕が乗っていれば、全力で負かしに行きますよ」。オークス・ジョッキーの表情は清々しかった。

ジェンティルドンナ

 父ディープインパクト、母ドナブリーニ、母の父ベルトリーニ。鹿毛の牝3歳。栗東・石坂正厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。戦績6戦4勝。獲得賞金2億9237万6000円。重賞は12年GIIIシンザン記念、12年GI桜花賞に次いで3勝目。オークスは石坂正調教師、川田将雅騎手ともに初勝利。

 ヴィルシーナ(2着)内田博騎手=ペースが速くなりそうだったので控えた。最後は伸びることが分かっていたし、直線でもきれいにロードが空いたが…。勝った馬が強い。完敗です。

 アイスフォーリス(3着)松岡騎手=体調は完璧。ペースが流れたので折り合いもついた。ただ、直線でもっとスムーズだったら…。

 アイムユアーズ(4着)ウィリアムズ騎手=勝てると思って乗っていた。ペースが速いなかで追い出しも早くなったので余力がなくなった。

 ミッドサマーフェア(13着)蛯名騎手=前走よりも走りのバランスが悪かった。流れに乗れて何の不利もなかったけど、追ってから一瞬反応しかけただけであとはバッタリ歩いてしまった。

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