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オークスレコードの鍵はリファールの4×4
この1カ月の間で、ザ・バンドのドラマー、レヴォン・ヘルムが死に、スタックスの名ベーシストであるドナルド・ダック・ダンが東京で死に、ドナ・サマーが乳癌で死んだ。それぞれが思い入れのあるアーティスト。とりわけドナ・サマーは全米トップ40をラジオにかじりついて聞いていた頃の大スターだった。
ディスコの女王と言われてきたが、歌の巧さ、声の艶っぽさが印象的だった。大ヒットした「ホットスタッフ」はディスコとかソウルとかの領域を超えて、ロックの名曲として永遠に歌い継がれていくナンバーだと思う。
ホイットニー・ヒューストンに始まって、今年は洋楽界の訃報が多い。正直、悲しいし、酒量は増すばかり。でも、そんな年回りになったのだろう。
あと何年もすればボブ・ディランだってミック・ジャガーだって、ポール・マッカートニーだってエリック・クラプトンだって鬼籍に入って不思議はない。それぞれの死と直面しなければならない。それを考えるとゾッとするが、その前に自分がくたばらないようにしなくては。改めて感じる。
そんなこんなでダービーだ。オークスはジェンティルドンナの圧勝だったが、ダービーに対してひとつの収穫があった。ディープインパクトの産駒が2400mのGⅠを勝ったことである。しかもスローの流れを持ち前の瞬発力で差し切った。或いは先行して押し切ったというものではない。緩みのないペースの持久力勝負の末、2分23秒6という、驚くべきオークスレコードで制してみせたのだ。
これまでのGⅠ4勝はジェンティルドンナ自身と、マルセリーナの桜花賞、リアルインパクトの安田記念、ジョワドヴィーヴルの阪神JF。すべてマイルだった。で、2400mの二冠はというと、昨年の桜花賞が6頭出走して4、8、9、11、14、15着、ダービーが4頭出走して9、11、14、競走中止というもの。
もちろん、初年度産駒と2年目の今年とでは出来が違うし、今年は桜花賞が1、2着、皐月賞が2、3着と成績を上げている。またビューティパーラーの仏1000ギニー制覇もあって、世界的にも評価が高まってもいる。でも、本当に2400mのクラシックで1冠目と同等か、それ以上の走りができるかは、オークスを見てみないことには…。と、お茶を濁していた。
それがあの勝ち方だ。母が1200mのGⅠ馬、ヴィクトリアマイル2着のドナウブルーの全妹で、パドックでも少しうるさいマイラー的な気性を露呈していたジェンティルドンナが、なのだ。しかしジェンティルドンナが本当にマイラーならあれだけの時計では走れないだろう。本質マイラーだが、絶対能力が上だから、とも思ったが、このケースではスローが前提条件になる。
ひとつ言えるのは、あれだけ激しい2200mまでを走ってきて、いくら直線まで脚を溜めていたとしても、なお坂を上がってラスト1F11秒8(この段階で5馬身ち切れた)の脚を使うには、ジェンティルドンナの持つ気性の激しさも必要だということだ。
ジエンティルドンナの血統的な特徴はリファール4×4のインクロスにある。以前、ニジンスキーとの比較で書いたことがあるが、リファールはノーザンダンサーの直系種牡馬の中でも微妙な軽さが売りであり、これがサンデーの血と相まって、ディープインパクトの飛べる源になった。このリファール・クロスが、父のダービーの時計に迫る2分23秒6の底力になったとしたら、これからのディープインパクト産駒を判断する上で、指針になるのではないか。
なんだかんだ言っても、ステイゴールド産駒アイスフォーリスが3着にきている。ディープ対ステイの第2章となるダービー。本命はまだじっくりと考えてみたい。ゼロスが逃げてトーセンホマレボシが2番手の展開(その逆も)、そして3番手がディープブリランテとすると、オークス同様にいい流れになる。
オークスレコードの鍵はリファールの4×4
この1カ月の間で、ザ・バンドのドラマー、レヴォン・ヘルムが死に、スタックスの名ベーシストであるドナルド・ダック・ダンが東京で死に、ドナ・サマーが乳癌で死んだ。それぞれが思い入れのあるアーティスト。とりわけドナ・サマーは全米トップ40をラジオにかじりついて聞いていた頃の大スターだった。
ディスコの女王と言われてきたが、歌の巧さ、声の艶っぽさが印象的だった。大ヒットした「ホットスタッフ」はディスコとかソウルとかの領域を超えて、ロックの名曲として永遠に歌い継がれていくナンバーだと思う。
ホイットニー・ヒューストンに始まって、今年は洋楽界の訃報が多い。正直、悲しいし、酒量は増すばかり。でも、そんな年回りになったのだろう。
あと何年もすればボブ・ディランだってミック・ジャガーだって、ポール・マッカートニーだってエリック・クラプトンだって鬼籍に入って不思議はない。それぞれの死と直面しなければならない。それを考えるとゾッとするが、その前に自分がくたばらないようにしなくては。改めて感じる。
そんなこんなでダービーだ。オークスはジェンティルドンナの圧勝だったが、ダービーに対してひとつの収穫があった。ディープインパクトの産駒が2400mのGⅠを勝ったことである。しかもスローの流れを持ち前の瞬発力で差し切った。或いは先行して押し切ったというものではない。緩みのないペースの持久力勝負の末、2分23秒6という、驚くべきオークスレコードで制してみせたのだ。
これまでのGⅠ4勝はジェンティルドンナ自身と、マルセリーナの桜花賞、リアルインパクトの安田記念、ジョワドヴィーヴルの阪神JF。すべてマイルだった。で、2400mの二冠はというと、昨年の桜花賞が6頭出走して4、8、9、11、14、15着、ダービーが4頭出走して9、11、14、競走中止というもの。
もちろん、初年度産駒と2年目の今年とでは出来が違うし、今年は桜花賞が1、2着、皐月賞が2、3着と成績を上げている。またビューティパーラーの仏1000ギニー制覇もあって、世界的にも評価が高まってもいる。でも、本当に2400mのクラシックで1冠目と同等か、それ以上の走りができるかは、オークスを見てみないことには…。と、お茶を濁していた。
それがあの勝ち方だ。母が1200mのGⅠ馬、ヴィクトリアマイル2着のドナウブルーの全妹で、パドックでも少しうるさいマイラー的な気性を露呈していたジェンティルドンナが、なのだ。しかしジェンティルドンナが本当にマイラーならあれだけの時計では走れないだろう。本質マイラーだが、絶対能力が上だから、とも思ったが、このケースではスローが前提条件になる。
ひとつ言えるのは、あれだけ激しい2200mまでを走ってきて、いくら直線まで脚を溜めていたとしても、なお坂を上がってラスト1F11秒8(この段階で5馬身ち切れた)の脚を使うには、ジェンティルドンナの持つ気性の激しさも必要だということだ。
ジエンティルドンナの血統的な特徴はリファール4×4のインクロスにある。以前、ニジンスキーとの比較で書いたことがあるが、リファールはノーザンダンサーの直系種牡馬の中でも微妙な軽さが売りであり、これがサンデーの血と相まって、ディープインパクトの飛べる源になった。このリファール・クロスが、父のダービーの時計に迫る2分23秒6の底力になったとしたら、これからのディープインパクト産駒を判断する上で、指針になるのではないか。
なんだかんだ言っても、ステイゴールド産駒アイスフォーリスが3着にきている。ディープ対ステイの第2章となるダービー。本命はまだじっくりと考えてみたい。ゼロスが逃げてトーセンホマレボシが2番手の展開(その逆も)、そして3番手がディープブリランテとすると、オークス同様にいい流れになる。
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