2012年5月21日月曜日

ぶっちぎり

http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2012/05/21/kiji/K20120521003292540.html

【オークス】ジェンティル5馬身ぶっちぎり2冠!

<オークス>ジェンティルドンナ鞍上川田はパートナーをねぎらう
<オークス>圧勝したジェンティルドンナ。鞍上川田はパートナーをねぎらう
Photo By スポニチ
 史上最高レベルの2冠達成劇だった。牝馬クラシック第2弾「第73回オークス」が20日、東京競馬場で行われた。3番人気の桜花賞馬ジェンティルドンナがぶっちぎりで優勝、桜花賞に続く2冠をもぎ取った。勝ち時計2分23秒6は従来の記録を1秒7も更新する驚異的なレースレコード。川田はテン乗りで、52年スウヰイスー以来60年ぶり2頭目となる異なる騎手での桜花賞・オークス制覇を成し遂げた。

 ジェンティルドンナのウイニングランを終えた川田は右拳を握り締め「どうだ」とばかりにスタンドへ向け雄叫びを上げた。3番人気。複雑な思いがあった。

 「桜花賞馬で1番人気を背負えなかったのは、岩田さんよりも僕が信頼してもらっていないという証」

 岩田の騎乗停止で手綱が回ってきた。重圧とともに不安視する周囲の声も伝わってくる。岩田からは事細かなアドバイスを受けた。そして、レース前には「普段と同じようなテンション」の自分がいた。倒すべき相手は目の前。照準は2頭だ。ヴィルシーナとミッドサマーフェアを意識して、スタートを切った。

 「強いのは2頭。それだけを意識していた。スタートをポンと出て、ミッドサマーフェアのすぐ後ろが取れたので、あとは仕掛けどころだけと思っていた」

 直線は独壇場。少し仕掛けると、ライバルは瞬時に後方へと移動していた。ゴールして「ホッとした」とともに「もう少し我慢すれば良かったかな」と反省が出てくるあたり、恐れ入る。2着ヴィルシーナにつけた5馬身は80年ケイキロク以来32年ぶりの着差。勝ち時計はレース史上初めて2分25秒を切るレコードだ。川田は「プレッシャーは大いにあった」としながらも「楽しかった」と振り返り、肩の荷を下ろした。

 レース前、石坂師は「前を見ながら差せると思って競馬してほしい」と鞍上にリクエストしていた。胸中にあったのは馬の能力に対する絶大な信頼だ。

 「ジョッキーが代わっても折り合って回ってくれば勝てる。乗り代わりをマイナスと思わなかった。現時点ではジェンティルの能力が抜けているということ」

 それでも「想像以上」と孝行娘の頑張りを称えた。先週、ヴィクトリアMで2着の全姉ドナウブルーとの比較では「ヤンチャでも賢い次女」と表現。調教でメンコ(覆面)を着けて落ち着かせたのは姉と同じ手法だった。携わる上で血のつながりは無縁ではない。

 ディープインパクト産駒にとっては初となる2000メートル超のG1制覇だ。父から受け継いだのは距離の壁ではなく、ぶっちぎり遺伝子。当然、目指すは3冠の称号だ。川田は粋な言葉でエールを送った。

 「僕は代打。あとは岩田さんがうまく乗るでしょう(笑い)。他の馬に乗っていれば全力で負かしにいきますし、乗っていなければ全力で応援します」

 夏場は放牧へ。秋は史上4頭目の牝馬3冠に挑む見通しだ。現時点では完全無欠。立ちはだかる壁はどこにも見えない。

 ◆ジェンティルドンナ 父ディープインパクト 母ドナブリーニ(母の父ベルトリーニ)牝3歳 栗東・石坂厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績6戦4勝 総獲得賞金2億9237万6000円。 【レース結果
[ 2012年5月21日 06:00 ]

0 件のコメント: