2012年5月22日火曜日

甘辛

http://www.zakzak.co.jp/race/horse/news/20120521/hrs1205211249001-n1.htm

【甘辛戦記】ジェンティルドンナは近年の“超女傑”たちに匹敵

2012.05.21
  
 
 桜花賞馬ジェンティルドンナには△を打っていたが、母が6FのGI馬ということもあって、限りなく無印に近い△だった。それがまさか大楽勝とは…。何という眼力のなさ。

 記録ずくめのオークスだった。従来のレースレコード(07年ローブデコルテ)を1秒7更新、2着に5馬身以上の差をつけたのは80年ケイキロク以来32年ぶり。異なる騎手での牝馬2冠制覇は、52年スウヰイスー以来実に60年ぶりのことだった。

 「自身でもビックリして喜んでいる」と、コワモテの石坂調教師も今回ばかりは笑顔だ。

 秋にはメジロラモーヌ(86年)、スティルインラブ(03年)、アパパネ(10年)に続く牝馬3冠制覇にチャレンジする。「現時点での力は抜けている」とトレーナーが自信をみせるように、夏の間によほどの超新星の登場でもなければ、秋華賞(10月14日、京都、GI、芝2000メートル)での達成は手堅いだろう。

 むしろ、ジェンティルドンナはウオッカ、ブエナビスタ、ダイワスカーレットなど、近年の“超女傑”に匹敵する可能性さえあるように思う。

 馬場状態の違いがあるため単純な比較はできないが、今回のタイムはウオッカの日本ダービーVを0秒9上回っている。もし、今週のダービーに出ていても…と思わせるだけのインパクトがあった。

 個人的な希望を言わせてもらえば、3歳牝馬が54・5キロで出走できる利を生かして、凱旋門賞Vを狙うくらいのチャレンジがあってもいい。 (漆山貴禎)

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