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ジェンティルドンナ参戦のドバイシーマクラシック、海外有力馬の動向レポート
[海外] 2013年03月22日(金)14時58分
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現地時間30日、UAEドバイ・メイダン競馬場で行われるドバイシーマクラシック(G1・芝2410m)に、ジェンティルドンナとトレイルブレイザーが参戦する。ナドアルシバ時代にはステイゴールドとハーツクライが凱歌を挙げているこのレース。1着賞金300万ドルはドバイミーティングでもワールドCに次ぐ高額で、世界各国から出走馬が集う一戦だが、今年は現時点で12頭が出走を予定している。海外勢の動向を含めてVの行方を占ってみたい。
まずフランスから遠征を予定している有力馬が、シャレタとドゥナデンの2頭。昨年のヴェルメイユ賞を大楽勝したシャレタは、一昨年の凱旋門賞でも2着に入線したこの路線の一流牝馬だ。BCターフ5着以来久々の実戦となるが、早くからドバイ遠征が目標に据えられ、冬場もシャンティイでしっかりと乗り込みが続けられてきた。鞍上には今年もC.ルメール騎手が予定されていて、けれんみのないスピードを武器に、ジェンティルドンナとの日仏名牝対決に挑む。
一方のドゥナデンは今年からM.デルザングル厩舎に復帰した2011年メルボルンCの覇者。12ハロンはこの馬にとってベストよりも短いが、香港ヴァーズとコーフィールドCを制するなど十分に守備範囲と言える距離。今回はG.ウィリアムズ騎手からメイダンに強いJ.スペンサー騎手に乗り替わっての出走が予定されている。
愛のバリードイルからは昨年の2着馬セントニコラスアビーが参戦。同馬は2011年のBCターフを制し、コロネーションCも2連覇中、まさに12ハロンのスペシャリストと呼べる強豪馬。昨年のこのレースでは、力強い追い込みを発揮し、シリュスデゼーグルにあと一完歩まで迫った。
暮れの香港ヴァーズを制したレッドカドーはワールドCに向かう公算が高く、アルマクトゥームチャレンジR3でトレイルブレイザー同様にタペタ適性を示せなかった米国馬リトルマイクはドバイDFへ。前哨戦のドバイシティーオブゴールドを制したジャッカルベリーは脚部不安を発症し、すでに英国へと帰国してしまったが、代わってデインドリームで知られるドイツのP.シールゲン厩舎から独G1オイロパ賞を勝ったジローラモ。ゴドルフィンから凱旋門賞3着馬のマスターストロークなどが出走を表明している。
不気味な存在はカタール調教馬のベリーナイスネーム。昨秋まで仏のF.ヘッド厩舎に在籍し、カタール移籍後にその素質を開花させた同馬は、フランス産の6歳牡馬。ドーハで2月に行われた芝2400mのエミールズトロフィーなどG1・3つを含む現在5連勝中で、シーマクラシックでも前走に引き続きオリビエ・ペリエ騎手の手綱が内定している。カタールはアラブ馬の競走が盛んなことで知られるため、未知な部分も多いが、“ペリエマジック”による大勢逆転の可能性を秘めた1頭だ。
芝王道路線で世界のトップ3といえるキャメロット、オルフェーヴル、シリュスデゼーグルは不在だが、上述のように芝12ハロンのG1馬が揃い、多士済々の実力馬たちによる激しいレースが期待される今年のシーマクラシック。ジャパンCでオルフェーヴルを抑えたジェンティルドンナは確実に本命級の評価を受けるはずで、初の海外遠征で力を出し切れるかどうかがカギ。主戦場の芝に戻ってのナイター2戦目となるトレイルブレイザーの巻き返しにも期待したい。(取材・記事:沢田康文)
まずフランスから遠征を予定している有力馬が、シャレタとドゥナデンの2頭。昨年のヴェルメイユ賞を大楽勝したシャレタは、一昨年の凱旋門賞でも2着に入線したこの路線の一流牝馬だ。BCターフ5着以来久々の実戦となるが、早くからドバイ遠征が目標に据えられ、冬場もシャンティイでしっかりと乗り込みが続けられてきた。鞍上には今年もC.ルメール騎手が予定されていて、けれんみのないスピードを武器に、ジェンティルドンナとの日仏名牝対決に挑む。
一方のドゥナデンは今年からM.デルザングル厩舎に復帰した2011年メルボルンCの覇者。12ハロンはこの馬にとってベストよりも短いが、香港ヴァーズとコーフィールドCを制するなど十分に守備範囲と言える距離。今回はG.ウィリアムズ騎手からメイダンに強いJ.スペンサー騎手に乗り替わっての出走が予定されている。
愛のバリードイルからは昨年の2着馬セントニコラスアビーが参戦。同馬は2011年のBCターフを制し、コロネーションCも2連覇中、まさに12ハロンのスペシャリストと呼べる強豪馬。昨年のこのレースでは、力強い追い込みを発揮し、シリュスデゼーグルにあと一完歩まで迫った。
暮れの香港ヴァーズを制したレッドカドーはワールドCに向かう公算が高く、アルマクトゥームチャレンジR3でトレイルブレイザー同様にタペタ適性を示せなかった米国馬リトルマイクはドバイDFへ。前哨戦のドバイシティーオブゴールドを制したジャッカルベリーは脚部不安を発症し、すでに英国へと帰国してしまったが、代わってデインドリームで知られるドイツのP.シールゲン厩舎から独G1オイロパ賞を勝ったジローラモ。ゴドルフィンから凱旋門賞3着馬のマスターストロークなどが出走を表明している。
不気味な存在はカタール調教馬のベリーナイスネーム。昨秋まで仏のF.ヘッド厩舎に在籍し、カタール移籍後にその素質を開花させた同馬は、フランス産の6歳牡馬。ドーハで2月に行われた芝2400mのエミールズトロフィーなどG1・3つを含む現在5連勝中で、シーマクラシックでも前走に引き続きオリビエ・ペリエ騎手の手綱が内定している。カタールはアラブ馬の競走が盛んなことで知られるため、未知な部分も多いが、“ペリエマジック”による大勢逆転の可能性を秘めた1頭だ。
芝王道路線で世界のトップ3といえるキャメロット、オルフェーヴル、シリュスデゼーグルは不在だが、上述のように芝12ハロンのG1馬が揃い、多士済々の実力馬たちによる激しいレースが期待される今年のシーマクラシック。ジャパンCでオルフェーヴルを抑えたジェンティルドンナは確実に本命級の評価を受けるはずで、初の海外遠征で力を出し切れるかどうかがカギ。主戦場の芝に戻ってのナイター2戦目となるトレイルブレイザーの巻き返しにも期待したい。(取材・記事:沢田康文)
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