2013年3月30日土曜日

ス概

http://eurace.jp/big/races/id/324


レース概要

ドバイのメイダン競馬場で開催されるドバイミーティングのレースの1つで、芝2,400mで行われる。2002年よりG1へ昇格した。

G1昇格後は地元UAE、イギリスが各3勝、フランス、日本、香港、南アフリカが各1勝と各国の馬が勝利を挙げている。このレースの後にはヨーロッパに渡り中距離G1戦線で活躍する馬も見られる。

2011年にこのレースで初G1制覇を果したリワイルディング(Rewilding)は、ヨーロッパに戻り緒戦となったプリンスオブウェールズSでヨーロッパでのG1制覇も果している。

レース見どころ

今年も多数のG1優勝馬が欧州から参戦し、ハイレベルなレースが見られそうだ。

並み居る欧州の強豪を抑え、1番人気に支持されそうなのは、昨年のJRA年度代表馬を獲得したジェンティルドンナ(Gentildonna)。昨年は牝馬クラシックを総なめし、ジャパンCでは凱旋門賞2着馬を抑え優勝した同馬は、性別差を考慮すると昨年の3歳世代最高のレーティングを獲得するなど世界的にも評価が高く、このレースの出走馬の中でもレーティング1位を誇る。初の海外遠征、環境の変化、馬場適性など未知な部分もあるが、実力を出しきり最大目標の凱旋門賞制覇に弾みをつけたい。


昨年のこのレース2着馬で、G1競走4勝のセントニコラスアビー(St Nicholas Abbey)が最大のライバルになりそうだ。欧州の12ハロン戦線で常に上位に顔を出す実力馬は、今年も昨年と同様にBCターフからぶっつけでこのレースに参戦する。昨年は惜しくも頭差で敗れただけに、今年は雪辱を晴らすべくエイダン・オブライエン師も燃えているだろう。

昨年秋にヨークシャーオークス、ヴェルメイユ賞を連勝したシャレータ(Shareta)も面白い存在だ。セントニコラスアビーと同様のローテーションで参戦する同馬は、凱旋門賞2着の実績もあり、牡馬との対戦でも全く見劣りしない。5着に敗れたBCターフではいつもより位置取りが後ろになり、本来の実力を発揮できなかっただけに、すんなり先行出来れば大駆けがあっても不思議ではないだろう。


2011年のメルボルンC覇者で昨年のコーフィールドCも制したデュナデン(Dunaden)も侮れない。昨年は連覇を狙ったメルボルンCと香港ヴァーズではいずれも敗れてしまったが、タフなレース展開になれば持ち前のスタミナを活かして好走するだろう。


その他にも昨年のBCターフ4着馬のトレイルブレイザー(Trailblazer)、前哨戦のドバイシティオブゴールドで2着となったアウェイトザドーン(Await The Dawn)なども参戦する。


ジェンティルドンナには日本の期待を受けプレッシャーの掛かるレースとなるだろうが、岩田康誠騎手と共に世界制覇への第一歩を完勝で踏み出して欲しいところだ。
2013/03/25更新

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