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【ドバイ・シーマC】ジェンティルドンナ気合注入完了
◆ドバイ・シーマクラシック追い切り(27日) 昨年の年度代表馬ジェンティルドンナが、ドバイ・シーマクラシック(30日、メイダン競馬場・芝2410メートル)へ向け、同競馬場の芝コースで追い切られた。しまいを伸ばす程度の内容だったが、陣営の思い描いた通りの最終デモ。“世界制覇”へ、視界は良好だ。同レースに出走するもう一頭の日本馬トレイルブレイザーも、いい伸び脚を披露。気配は上向きだ。
メイダン競馬場の芝コースで調教が許可されているのは、外ラチからわずか幅5メートル。狭い“グリーンベルト”で、ジェンティルドンナが四肢をいっぱいに伸ばした。
向こう正面から徐々にスピードアップ。日本の3冠牝馬が直線に入ってくると、国内外のメディアの視線を一身に集めた。シャッター音が最も大きく鳴り響いたラスト1ハロン地点。鞍上の井上助手が軽く促すと、しっかり呼応して5ハロン70秒1―39秒6―12秒1をマークした。
前日(26日)、石坂調教師と井上助手が芝を歩いて綿密にチェック。1ハロン15秒のペースから最後に気合をつけるという、打ち合わせ通りに最終デモを終えた。「(初めて芝に入れた)昨日とは違って、集中して走れていました。頭がいいのか、学習してくれています」。手綱を執った井上助手が好感触を伝えれば、スタンドから見届けた岩田も「落ち着いて走っていた」と表情を崩した。
追い切り後にはゲートを確認。前の部分が網状になっている日本とは違い、ドバイでは前は見えないようになっている。初めて目にするゲートだが、すんなり収まって発馬を決めると、「問題なかったね」とトレーナーは笑顔を見せた。
最大の難関であった空輸をきっちりクリアし、日を追うごとに落ち着きは増している。「ドバイに着いて早く環境に慣れ、充実している。目を見たらリラックスして、おっとりしていた」と岩田は言う。
最終追い切りを無事終え、雰囲気は絶好。「日本を代表してきたから、いい競馬をしなくてはいけない。思いは届くと思っています」と力強く締めた石坂師。日本の牝馬初のドバイG1制覇へ、視界は良好だ。
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