2013年3月28日木曜日

ナ気

http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20130327-OHT1T00177.htm

【ドバイ・シーマC】ジェンティルドンナ気合注入完了

しまい気合をつけられる予定通りの追い切りをこなしたジェンティルドンナ。落ち着きも増している
 ◆ドバイ・シーマクラシック追い切り(27日) 昨年の年度代表馬ジェンティルドンナが、ドバイ・シーマクラシック(30日、メイダン競馬場・芝2410メートル)へ向け、同競馬場の芝コースで追い切られた。しまいを伸ばす程度の内容だったが、陣営の思い描いた通りの最終デモ。“世界制覇”へ、視界は良好だ。同レースに出走するもう一頭の日本馬トレイルブレイザーも、いい伸び脚を披露。気配は上向きだ。
 メイダン競馬場の芝コースで調教が許可されているのは、外ラチからわずか幅5メートル。狭い“グリーンベルト”で、ジェンティルドンナが四肢をいっぱいに伸ばした。
 向こう正面から徐々にスピードアップ。日本の3冠牝馬が直線に入ってくると、国内外のメディアの視線を一身に集めた。シャッター音が最も大きく鳴り響いたラスト1ハロン地点。鞍上の井上助手が軽く促すと、しっかり呼応して5ハロン70秒1―39秒6―12秒1をマークした。
 前日(26日)、石坂調教師と井上助手が芝を歩いて綿密にチェック。1ハロン15秒のペースから最後に気合をつけるという、打ち合わせ通りに最終デモを終えた。「(初めて芝に入れた)昨日とは違って、集中して走れていました。頭がいいのか、学習してくれています」。手綱を執った井上助手が好感触を伝えれば、スタンドから見届けた岩田も「落ち着いて走っていた」と表情を崩した。
 追い切り後にはゲートを確認。前の部分が網状になっている日本とは違い、ドバイでは前は見えないようになっている。初めて目にするゲートだが、すんなり収まって発馬を決めると、「問題なかったね」とトレーナーは笑顔を見せた。
 最大の難関であった空輸をきっちりクリアし、日を追うごとに落ち着きは増している。「ドバイに着いて早く環境に慣れ、充実している。目を見たらリラックスして、おっとりしていた」と岩田は言う。
 最終追い切りを無事終え、雰囲気は絶好。「日本を代表してきたから、いい競馬をしなくてはいけない。思いは届くと思っています」と力強く締めた石坂師。日本の牝馬初のドバイG1制覇へ、視界は良好だ。

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