2012年10月13日土曜日

脚ジ

http://www.tokyo-sports.co.jp/race/horse/47371/
【牝馬3冠目前 無限の豪脚ジェンティルドンナ(2)】

「秋華賞で乗り馬がいなければ全力でジェンティルドンナを応援したいですし、乗り馬がいれば全力で負かしにいきたいですね」
 オークスの優勝会見で川田が口にした言葉だ。

 主戦の岩田が騎乗停止となったオークスで見事にピンチヒッターの役目を果たしたこの男も、3冠取りストーリーになくてはならない存在だ。ダービーを超える時計を叩き出したオークスでの圧倒的な走りを、当人はこう表現する。

「GⅠを勝つ時は直線が長く感じるものなんです。キャプテントゥーレ(08年皐月賞)、ビッグウィーク(10年菊花賞)で勝った時もそうでした。いつも乗っている時よりホント長い距離に感じるんですよね。それがあのオークスの時だけはアッという間でした。長いはずの東京の直線で、すぐにゴールを迎えていたんです。あんなことは初めての体験でした」

 若き名手の体感をも狂わせる脅威の末脚。見た目のインパクトもすごかった今年のオークスだが、乗っている騎手の感覚はそれ以上だった。

 ラスヴェンチュラスというパートナーを得て「全力でジェンティルドンナを負かしにいく」立場となった川田。2冠馬のローズSの競馬ぶりを見て「精神的にも大人になったように見えました。前哨戦であの競馬をされては京都の内回りも問題ない。負かすのは正直、大変でしょうね」と苦笑する。それでも「依頼していただいた陣営のためになんとか狙っていきたい。直線にかけるこの馬の競馬をするだけです」。

 分厚い2冠馬の壁に簡単にはね返されるのか、“ひと刺し”があるのか…。結果はどうあれ、ジェンティルドンナの名を一気に高めたオークスに騎乗していたのは紛れもなく川田。この馬の歴史に名を連ねるキーパーソンであることに違いはない。


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