2012年10月14日日曜日

【秋華賞】ジェンティル執念の３冠達成

2012年10月14日

　「秋華賞・Ｇ１」（１４日、京都）

　最後はやはりこの２頭の争いだった。首の上げ下げとなったゴール前の大接戦。鼻差で制したのは、外のジェンティルドンナだった。史上４頭目となる牝馬３冠を見事に達成。その３戦で２着に続いたのは、全てヴィルシーナだった。

　レースは向正面で一気に動いた。後方集団にいた伏兵チェリーメドゥーサが、大外を進出して先頭へ。その後も後続を大きく離す展開に、場内はどよめきに包まれた。

2012年10月14日

　直線半ばでも後続との差は大きく、粘り込みの大金星かと思わせたのも一瞬。外から２頭が伸びてきた。先に抜けたヴィルシーナを勢いで上回ったジェンティルドンナがアッサリとらえたが、内から再び盛り返したライバルと鼻づらを並べたところがゴール。それでも２冠牝馬は執念で勝利をもぎ取ってみせた。

　引き揚げてきた岩田は歓喜の雄たけび。「必ずいい脚を使ってくれると信じて、とにかく追いまくった。最後は抜け出して遊ぶ余裕を見せて差し返されたもの。この勝利でウオッカ、ブエナビスタに匹敵する牝馬だと言うことができる。それをこれからも証明したい」と力強くうなずいた。

　８６年メジロラモーヌ、０３年スティルインラブ、１０年アパパネに続く、史上４頭目となる３冠牝馬が誕生。父ディープインパクトとの、史上初となる父子での快挙達成となった。

2012年10月14日

　ヴィルシーナは、桜花賞、オークス、ローズＳに続き、ジェンティルドンナの２着。３着には６番人気アロマティコが入っている。