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ペースの怖さを思い知らされた秋華賞
終わってみればジェンティルドンナ、ヴィルシーナのワンツー。秋華賞は順当に収まった。ラップ的にいうなら、フォルスペース。前5F1分02秒2に対して後5F58秒2。前後の落差4秒0はあまりに大きい。それで、上がり3Fが35秒2。だからフォルス(見せかけ)なのだ。
それにしても、小牧太も思い切ったもので内回りならひょっとして、のシーンを見事に演出。15番人気ならあれぐらいのことをやって、レースを盛り上げなくては。影のファインプレーというか、スリリングな攻防は見応えがあった。
それにしても、改めて競馬の面白さと怖さ。同時に味わえたのはまさに醍醐味。そして、ジェンティルドンナが堂々の三冠。これでメデタシ。最強馬が順当に勝ったのだから。
個人的には◎ヴィルシーナ、○ジェンティルドンナ、★アロマティコ。◎はハナ差惜敗。ワンツーが逆だったら、なんて思いはサラサラない。万が一、負かすならヴィルシーナ以外なしと、強気に攻めただけの話。従って、1馬身くらいの負けを覚悟しつつ狙った結果がわずか7センチ差なら上等。それにしてもヴィルシーナも世代が悪かった。12Fを牡馬より速い時計で勝つほどの女傑と同世代では…。この馬も称えたい気持ち。そして一発期待のアロマティコもジェンティルドンナと上がり(33秒1)で並んだ。内枠で出負け気味。よく差してきた。
改めて思うのはペースの怖さ。刻まれたラップの落とし穴。そもそも、同じAコースで準OPの大原S(オーシャンブルー)が10F1分58秒6なのにスーパーヒロインのジェンティルドンナが2分00秒4なのか。超伏兵のチェリーメドゥーサがあんな一見強引に見えた戦法で5着に入線した根拠がよく見える。見ている側は直線短い内回りだけにハラハラ、ドキドキ。一瞬残られたか、と思ったファンも多かったろう。
ラップはまさしく「トリック」。私にはこのコーナーの「ラップトリック」はないが、競馬には現実に存在する。そこは認識しておいて損はないだろう。
東では土曜日にGIII府中牝馬Sが行われた。◎スマートシルエットが2着と頑張ってくれたのはいいが、10番人気マイネイサベルがびっくりするような一伸びを見せて完勝してしまった。人気のドナウブルー、マルセリーナ、ホエールキャプチャをまとめてナデ切った。全てがうまく噛み合った結果だが、前後4Fが47秒6→45秒8。かなりのスロー、というより府中の流れならナットクで、GII毎日王冠がMペースで9F1分45秒0なら、0秒5差の1分45秒5は上々といえる。それぐらいの力がマイネイサベルにはあったということ。近走内容とか、ピーンとくるものがなく10番人気になり下がっていたが、走られてみるとナルホドの部分はある。
スマートシルエットに◎を打った根拠の一つは上がりの速さ。先行してこの上がりのデータなら、結構手応えを感じていた。現実に府中牝馬Sで33秒9を叩き出しての2着。好位のドナウブルー、エーシンリターンズを突き放したのだから、なかなかの内容。ローカルのGIIIならいつでも勝てる地力が備わっている。それにしても、ドナウブルー、マルセリーナ、ホエールキャプチャの4歳世代のレベルも大したことがない?確かに同世代のマイネイサベルがVゴールを刻んだのだが、人気サイドの不発はいただけない。
さて、今週はGI菊花賞ウィーク。普通ならこのメンバーに、ダービー2着フェノーメノ、3着トーセンホマレボシ、4着ワールドエースが参加しているはずなのに、フェノーメノが次週の天皇賞に回り、トーセンホマレボシ、ワールドエースがリタイア、休養中とやや寂しいメンバー構成になった。それでも皐月賞馬とダービー馬が出走。なんとか格好はついた。
結果はわからないが、現時点ではゴールドシップ1強ムード。ディープブリランテはダービーこそ制したが、共同通信杯と皐月賞でゴールドシップに完敗。イメージ的にも3000Mの長丁場向きではない。スピードがあって、自在性も十分だがダービーでも上がりはゴールドシップ33秒8に対して34秒5。0秒7差は小さくない。3Fも延びれば脚質的にマークされるプレッシャーからも、かなり厳しく映る。いずれ、1番人気ゴールドシップに次ぐ評価。なら、思い切って狙いを下げるのも一考か。
ただ、ほかにゴールドシップを脅かせる馬は存在するのか?と問われるとパッと浮上する馬名が浮かばないのも事実。それで悩んでいるわけだが、ディープブリランテはともかく、こんなときはムリにひねることなく、トライアル上位馬を○▲☆としてもいい。神戸新聞杯2着、3着のロードアクレイム、マウントシャスタに、セントライト記念2着スカイディグニティ。
ほかにも評価を上げているフェデラルホール、ユウキソルジャーなどもいるが、04年のデルタブルース、09年スリーロールスの再現まではどうか。ゴールドシップは何より確実性が高く、コレという死角もない。ただ、相手馬としてはやはり重賞好走の下地がほしい。
拾っていくと、エタンダール、コスモオオゾラ、スカイディグニティ、ベールドインパクト、マウントシャスタ、ロードアクレイム。この中から、菊の上位入線馬を考えてみるつもり。
ペースの怖さを思い知らされた秋華賞
終わってみればジェンティルドンナ、ヴィルシーナのワンツー。秋華賞は順当に収まった。ラップ的にいうなら、フォルスペース。前5F1分02秒2に対して後5F58秒2。前後の落差4秒0はあまりに大きい。それで、上がり3Fが35秒2。だからフォルス(見せかけ)なのだ。
それにしても、小牧太も思い切ったもので内回りならひょっとして、のシーンを見事に演出。15番人気ならあれぐらいのことをやって、レースを盛り上げなくては。影のファインプレーというか、スリリングな攻防は見応えがあった。
それにしても、改めて競馬の面白さと怖さ。同時に味わえたのはまさに醍醐味。そして、ジェンティルドンナが堂々の三冠。これでメデタシ。最強馬が順当に勝ったのだから。
個人的には◎ヴィルシーナ、○ジェンティルドンナ、★アロマティコ。◎はハナ差惜敗。ワンツーが逆だったら、なんて思いはサラサラない。万が一、負かすならヴィルシーナ以外なしと、強気に攻めただけの話。従って、1馬身くらいの負けを覚悟しつつ狙った結果がわずか7センチ差なら上等。それにしてもヴィルシーナも世代が悪かった。12Fを牡馬より速い時計で勝つほどの女傑と同世代では…。この馬も称えたい気持ち。そして一発期待のアロマティコもジェンティルドンナと上がり(33秒1)で並んだ。内枠で出負け気味。よく差してきた。
改めて思うのはペースの怖さ。刻まれたラップの落とし穴。そもそも、同じAコースで準OPの大原S(オーシャンブルー)が10F1分58秒6なのにスーパーヒロインのジェンティルドンナが2分00秒4なのか。超伏兵のチェリーメドゥーサがあんな一見強引に見えた戦法で5着に入線した根拠がよく見える。見ている側は直線短い内回りだけにハラハラ、ドキドキ。一瞬残られたか、と思ったファンも多かったろう。
ラップはまさしく「トリック」。私にはこのコーナーの「ラップトリック」はないが、競馬には現実に存在する。そこは認識しておいて損はないだろう。
東では土曜日にGIII府中牝馬Sが行われた。◎スマートシルエットが2着と頑張ってくれたのはいいが、10番人気マイネイサベルがびっくりするような一伸びを見せて完勝してしまった。人気のドナウブルー、マルセリーナ、ホエールキャプチャをまとめてナデ切った。全てがうまく噛み合った結果だが、前後4Fが47秒6→45秒8。かなりのスロー、というより府中の流れならナットクで、GII毎日王冠がMペースで9F1分45秒0なら、0秒5差の1分45秒5は上々といえる。それぐらいの力がマイネイサベルにはあったということ。近走内容とか、ピーンとくるものがなく10番人気になり下がっていたが、走られてみるとナルホドの部分はある。
スマートシルエットに◎を打った根拠の一つは上がりの速さ。先行してこの上がりのデータなら、結構手応えを感じていた。現実に府中牝馬Sで33秒9を叩き出しての2着。好位のドナウブルー、エーシンリターンズを突き放したのだから、なかなかの内容。ローカルのGIIIならいつでも勝てる地力が備わっている。それにしても、ドナウブルー、マルセリーナ、ホエールキャプチャの4歳世代のレベルも大したことがない?確かに同世代のマイネイサベルがVゴールを刻んだのだが、人気サイドの不発はいただけない。
さて、今週はGI菊花賞ウィーク。普通ならこのメンバーに、ダービー2着フェノーメノ、3着トーセンホマレボシ、4着ワールドエースが参加しているはずなのに、フェノーメノが次週の天皇賞に回り、トーセンホマレボシ、ワールドエースがリタイア、休養中とやや寂しいメンバー構成になった。それでも皐月賞馬とダービー馬が出走。なんとか格好はついた。
結果はわからないが、現時点ではゴールドシップ1強ムード。ディープブリランテはダービーこそ制したが、共同通信杯と皐月賞でゴールドシップに完敗。イメージ的にも3000Mの長丁場向きではない。スピードがあって、自在性も十分だがダービーでも上がりはゴールドシップ33秒8に対して34秒5。0秒7差は小さくない。3Fも延びれば脚質的にマークされるプレッシャーからも、かなり厳しく映る。いずれ、1番人気ゴールドシップに次ぐ評価。なら、思い切って狙いを下げるのも一考か。
ただ、ほかにゴールドシップを脅かせる馬は存在するのか?と問われるとパッと浮上する馬名が浮かばないのも事実。それで悩んでいるわけだが、ディープブリランテはともかく、こんなときはムリにひねることなく、トライアル上位馬を○▲☆としてもいい。神戸新聞杯2着、3着のロードアクレイム、マウントシャスタに、セントライト記念2着スカイディグニティ。
ほかにも評価を上げているフェデラルホール、ユウキソルジャーなどもいるが、04年のデルタブルース、09年スリーロールスの再現まではどうか。ゴールドシップは何より確実性が高く、コレという死角もない。ただ、相手馬としてはやはり重賞好走の下地がほしい。
拾っていくと、エタンダール、コスモオオゾラ、スカイディグニティ、ベールドインパクト、マウントシャスタ、ロードアクレイム。この中から、菊の上位入線馬を考えてみるつもり。
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