http://race.sanspo.com/keiba/news/20121017/etc12101719290005-n1.html
【リレーコラム】関東競馬エイト
振り返って、先週のジェンティルドンナ。オークスでの5馬身差は容易には詰まらないと戦前は言われていたが、同世代のライバルであるヴィルシーナとはハナ差の決着だった。着差は大幅に詰まったものの、あの形でも星を落とさなかったのが強さの証明だ。
跨がった岩田康誠騎手はレース後のインタビューで「ウオッカやブエナビスタに匹敵する馬」と答えた。ディープインパクトは2年目の産駒にして3冠馬を世に送り出したことになる。この馬はいわば、そのディープインパクト産駒の理想形だ。
偉大なる父の走りをその産駒が体現するのは極めて難しいだろう。現役時代のディープインパクトは440キロ前後と牡馬としては小柄だったが、日本競馬史上でも類のない強靱なバネがあったからこそ、「飛ぶ」と形容される走りを体現できた。このバネまでは、産駒は容易に受け継げない。豊かなスピードを表現するためには、しっかりとした骨格とそれに見合った筋肉量が必要となってくる。これが個人的な見解だ。
ジェンティルドンナ、そして今年の日本ダービーを制したディープブリランテはともにガッシリとした筋肉質の馬体。今後もディープインパクト産駒で成功するのはこのタイプだと思っている。
(関東競馬エイト・山本忍)
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