牡牝

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ヴィルシーナ７センチ届かず３冠全て銀…秋華賞

　◆第１７回秋華賞・Ｇ１（１４日・芝２０００メートル、京都競馬場、良）　ジェンティルドンナと岩田が歴史に名を刻んだ。第１７回秋華賞・Ｇ１は（１４日、京都・芝２０００メートル）は、単勝１・３倍と圧倒的１番人気に推されたジェンティルドンナが、桜花賞、オークスに続いての勝利で、史上４頭目となる牝馬３冠を達成した。重圧をはねのけ、鼻差の激闘を制した。

　栄冠は逃したが、記憶に残る名勝負を演じた。早めの競馬で女王の追い上げを封じる―。その作戦通り、ヴィルシーナは最内枠から迷わずにハナを切った。内田は１０００メートル通過が６２秒２という絶妙なペースを刻んでいく。向正面でチェリーメドゥーサが一気に動いても鞍上は冷静だった。

　抜群の手応えで直線に向くと一気にスパートをかけ、女王との差を広げにかかる。残り１００メートルを切って前をとらえたが、女王も黙っていない。馬体を並べてのマッチレース。ゴール板ではわずか７センチ相手が前にいた。

　「相手を負かすにはあれしかないという乗り方をした。ゴールギリギリまでは作戦成功と思ったが…」と内田は悔しそうに振り返る。とはいえ、「あそこまで追い詰めたからえらいですよ」とパートナーの頑張りを称えた。

　友道調教師も気持ちは同じだ。「馬体が並ぶと勝負根性があるから、ジョッキーも外に出したと思う。よく頑張ってくれました」。次走はエリザベス女王杯の予定。牝馬としては初めて、３冠すべて銀メダルだったが、悔しさは最強牝馬決定戦で晴らす。

サンデーＲが牡牝３冠…秋華賞

　◆第１７回秋華賞・Ｇ１（１４日・芝２０００メートル、京都競馬場、良）　ジェンティルドンナと岩田が歴史に名を刻んだ。第１７回秋華賞・Ｇ１は（１４日、京都・芝２０００メートル）は、単勝１・３倍と圧倒的１番人気に推されたジェンティルドンナが、桜花賞、オークスに続いての勝利で、史上４頭目となる牝馬３冠を達成した。重圧をはねのけ、鼻差の激闘を制した。

　ジェンティルドンナを所有する（有）サンデーレーシングは、オルフェーヴルで３歳牡馬３冠を達成しており、金子真人ホールディングス（株）の金子真人氏（ディープインパクト・アパパネ）に続く２例目の牡牝３冠オーナーとなった。吉田俊介代表は「４コーナーではヒヤヒヤでした。どちらが勝ったかわからなかったので、掲示板を見てやっと安心しました」とホッとした表情を見せた。

　今後は、エリザベス女王杯かジャパンＣが視野に入る。同代表は「これからが楽しみ。どういう相手とやって、どう戦うか。まだプランは決まっていませんが、来年は海外に行く可能性もあります。凱旋門賞？　何頭も連れて行けるかわかりませんが、その可能性もあります」と言及した。

　ノーザンファームの秋田博章場長は「今日は調子が良すぎて多少かかる面があったし、騎手も落としたように、いままでなかったことがあった。２着馬もしぶとかった」と生産馬の１～３着独占を喜んでいた。