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【秋華賞】またまたまた銀ヴィルシーナ
第17回秋華賞(14日、京都11R、GI、3歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝・内2000メートル、1着本賞金8900万円=出走18頭)またしても…。春は桜花賞、オークスで連続2着に敗れていたヴィルシーナは、秋華賞でもジェンティルドンナに屈して2着敗退。しかも、わずか7センチのハナ差で“金メダル”を逸した。
ゲートの出は普通だったが、内田博幸騎手は「あの相手(ジェンティル)を負かすには、これしか作戦はなかった」と、押して叩いてハナを奪いにいった。内回りの〔1〕枠(1)番。包まれることを避けて、序盤戦を進んだ。
そして向こう正面。マクッて先頭に躍り出たチェリーメドゥーサを無理には追いかけず、がっちり2番手をキープして4コーナーを回る。この時点ではまだ中団にいたジェンティルを、さらに引き離しにかかったが…。
「今までと違い、ある程度前へ行かせて直線でリードを広げた。ギリギリまで作戦は成功していたんだけど…。やはり相手は強かった」と、ジョッキーは総括した。
友道康夫調教師は「枠もペースも展開もよかった。勝ち馬をあそこまで追いつめたから、ほめてあげたい。やはり勝ち馬はすごい」と勝ち馬をたたえた。さらに元メジャーリーガーの佐々木主浩オーナーは「判定写真を待っていて『ひょっとしたら…』と思ったが、本当に悔しい。ジェンティルがいなければ3冠を取れていたかも。今度戦う機会があればリベンジしたい」と語り、エリザベス女王杯に気持ちを切り替えた。 (正木茂)
◆米では78年に同ケース 3冠全てで1、2着馬が同じというケースは、牡馬7頭、牝馬4頭の3冠馬が誕生した11回を通じて初めてとなった。これまではシンザンが3冠馬になった1964年に、ウメノチカラが皐月賞3着、ダービー2着、菊花賞2着という例がある。
3冠いずれも優勝馬が違う年では、1958年にカツラシユウホウが全てで2着。海外では、最後の米国3冠馬となっている1978年のアファームドの2着がいずれもアリダーという有名なケースがある。
◆転がしたら約18万円?! 牝馬3冠はすべて1着ジェンティルドンナ、2着ヴィルシーナで決着。馬単の的中馬券を桜花賞(馬単3150円)→オークス(馬単1900円)→秋華賞(同300円)へ転がしたとすると、100円がなんと17万9550円に。早く気がつけばよかった?
【秋華賞】直線で失速6着アイムユアーズ
第17回秋華賞(14日、京都11R、GI、3歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝・内2000メートル、1着本賞金8900万円=出走18頭)3番人気のアイムユアーズは6着に終わり、デビュー以来初めて掲示板を外した。道中は中団の外めを手応えよく追走していたが、直線では伸びを欠いた。「返し馬の感触では、さらによくなっていた。4コーナーでは僕の方が(後ろのジェンティルより)手応えがよく、弾ける感じはあったんですが…」と池添謙一騎手。桜花賞3着、オークス4着に続き、またも戴冠はならなかった。
【秋華賞】強烈末脚で4着ブリッジクライム
第17回秋華賞(14日、京都11R、GI、3歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝・内2000メートル、1着本賞金8900万円=出走18頭)GIの舞台で強烈な末脚を見せつけた。11番人気のブリッジクライムは4着。道中は後方から進めて、直線勝負に賭ける。馬群を縫うように、ラスト3ハロン33秒0の脚で抜け出してきた。「いい競馬ができました。遅い流れにもかかわらずいい脚を使ってくれました。体がしっかりしてくれば、もっと末脚に磨きがかかると思います」と大野拓弥騎手は健闘をたたえた。
【秋華賞】途中大逃げ5着チェリーメドゥーサ
第17回秋華賞(14日、京都11R、GI、3歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝・内2000メートル、1着本賞金8900万円=出走18頭)レースを盛り上げたのは、15番人気のチェリーメドゥーサ。スタートから最後方を追走していたが、向こう正面で一気に先頭へ。大きく後続を離し、逃げ込み態勢に入るが、最後に力尽きて5着だった。「直線半ばで一瞬勝ったかと思った。人気もしていなかったし、ペースも落ち着いていたからね。前走もああいう競馬もしていたので」と、小牧太騎手は見せ場十分の競馬を振り返った。
【秋華賞】初重賞アロマティコ3着
第17回秋華賞(14日、京都11R、GI、3歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝・内2000メートル、1着本賞金8900万円=出走18頭)初めての重賞アタックで今の充実ぶりを見せつけた。6番人気のアロマティコは3着。道中は中団やや後ろのインを追走し、直線では外から伸びてくる。ジェンティルドンナ、ヴィルシーナにはかなわなかったが、粘るチェリーメドゥーサを捕らえてゴールした。「秋華賞には珍しくスローペースになったけど、内からうまく馬群をさばいてこれた。現時点で3歳牝馬でNo.3に入ると思っている。よく走っているし、これからが楽しみ」と、佐藤哲三騎手は今後の活躍に期待していた。
【秋華賞】佐江やった~!3連単◎○▲ズバリ
佐江ちゃんも歓喜!!サンスポでコラム「なまうまAKB」を連載しているAKB48の宮澤佐江ちゃんが、◎○▲の大本線で的中!! 競馬を始めて10カ月、初のパーフェクト予想がGIだ。「結果は握手会(東京ビッグサイト)でファンの方から聞きました! ジェンティルちゃんの3冠で声が出たあと、初めてパーフェクトで3連単(3660円)を取ったと聞いて、倍の声が出ちゃいました。私にとっても忘れられないレースになりました?」と大興奮。週末の「菊花賞」も佐江に任せなさえ!!
【秋華賞】売り上げ前年比111%
第17回秋華賞(14日、京都11R、GI、3歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝・内2000メートル、1着本賞金8900万円=出走18頭)秋華賞の売り上げは123億6259万2800円で、前年比110・9%。入場人員は3万7475人(前年比103・1%)。ともにプラスとなった。今秋のGIはスプリンターズS(前年比121・2%)に次いで売り上げ増と好調だ。
【秋華賞】レースを終えて…関係者談話
◆浜中俊騎手(サンシャイン7着)「3着馬とはそんなに差はなかったですからね。能力のある馬」
◆四位洋文騎手(キャトルフィーユ8着)「2番手の内でロスなく走ったが、現段階ではこれが精いっぱい」
◆武豊騎手(トーセンベニザクラ9着)「折り合いもついていたし、思った通りの競馬はできた。距離が少し長いかも」
◆川田将雅騎手(ラスヴェンチュラス10着)「2コーナーで掛かってくる馬がいて、リズムが悪くなってしまいました」
◆蛯名正義騎手(ミッドサマーフェア11着)「気持ちは入っているが、走っているときのバランスがよくない」
◆横山典弘騎手(ダイワズーム12着)「よく頑張った」
◆ニコラ・ピンナ騎手(ハワイアンウインド13着)「2、3コーナーでずっと掛かっていて、パワーを消耗してしまった」
◆石橋脩騎手(オメガハートランド14着)「折り合いもついて、外枠なのでかぶされるところもなかったのですが…」
◆松岡正海騎手(アイスフォーリス15着)「最初は先行馬ペースだったが、(向こう正面で)一気に後ろの流れになってつらくなった」
◆田辺裕信騎手(ハナズゴールド16着)「手応えがなくなるのが早すぎた。立て直したら走ると思う」
◆秋山真一郎騎手(サトノジョリー17着)「行きたがっていた。距離も長いかも」
◆福永祐一騎手(メイショウスザンナ18着)「イメージ通りの競馬をしたが、4コーナーで手応えがなかった」
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