2012年10月15日月曜日

オル

http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2012/10/15/kiji/K20121015004332300.html

【秋華賞】ジェンティル牝馬3冠!オルフェとJC対決だ!

牝馬3冠を達成したジェンティルドンナ
<京都11R・秋華賞>ヴィルシーナ(左から3頭目)との叩き合いを制して牝馬3冠を達成したジェンティルドンナ(同4頭目)
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 3歳牝馬G1最終戦「第17回秋華賞」が14日、京都競馬場で行われた。単勝1・3倍に支持されたジェンティルドンナ(石坂)がハナ差の接戦を制して優勝。05年牡馬3冠を達成したディープインパクトの娘が、史上4頭目の牝馬3冠に輝いた。3冠馬から3冠馬が生まれるのはJRA史上初のこととなった。次走にはジャパンCも視野に入っており、凱旋門賞2着オルフェーヴルとの牡牝3冠馬対決実現へ、ファンの夢が一気に広がってきた。 【レース結果

 スタンドの興奮が頂点に達したゴール前、ジェンティルドンナが勝利への執念をストレートにぶつけた。内で食い下がるヴィルシーナと激しく火花を散らし、2頭がほぼ同時にゴールへ。その差わずか7センチ。まさに紙一重の攻防だ。秋華賞の歴史に残る、激闘を制して史上4頭目の牝馬3冠制覇を成し遂げた。石坂師が感無量の面持ちで切り出した。

 「どうしても勝ちたかった。最後はまた内から(ヴィルシーナが)来て…何とかしてくれって思っていました。勝つことがいかに難しいか分かりました」

 ただでさえ紛れが生じやすい京都芝2000メートルのコース。レースは単勝1・3倍と断然1番人気に支持された2冠牝馬にいきなり試練を与えた。逃げ馬不在のメンバーで前半1000メートルが62秒2と緩い流れ。道中は馬群の中団に構えるも14番という外枠スタートで終始3、4頭分は外を回る厳しい展開だった。これをはね返したことが着差以上の強さを物語っている。石坂師は「この馬の凄さを感じたし、絶対的な能力があるから勝てました」と笑みを浮かべた。

 2冠馬となった春でも幼さを残す段階。日々の調教で前に馬を置いて我慢することを徹底的に教え込み、この馬自身もしっかりそれに応えた。それが2番手でも折り合えた前走・ローズSにつながり、この3冠最終戦でも見事に実を結んだ。

 世代限定戦のラストを最高の形で締めくくり、次のステージは古馬相手のG1へ。次走はエリザベス女王杯(11月11日、京都)か、ジャパンC(11月25日、東京)の予定。JCならフランス帰りのオルフェーヴルと牡牝3冠馬対決が実現する可能性もある。石坂師は「次が牡馬相手になるかどうか分からないけど近いうちに一線級の牡馬とやるのは間違いありません」と語った。続けて先々の海外遠征について問われた石坂師は「世界に行かなければいけない馬だと思っています」と言い切った。ここは1つの到達点であり、また新たなスタート地点だ。3冠獲りのDNAを受け継いだディープインパクト産駒がさらなる高みを目指していく。

 ◆ジェンティルドンナ 父ディープインパクト 母ドナブリーニ(母の父ベルトリーニ)牝3歳 栗東・石坂厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績8戦6勝 獲得賞金4億3596万8000円。
[ 2012年10月15日 06:00 ]

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