2012年10月15日月曜日

チ差

http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20121014-OHT1T00222.htm

ジェンティルドンナ7センチ差の牝馬3冠!…秋華賞

馬体を併せてビッシリ競り合ったジェンティルドンナ(手前)とヴィルシーナ。7センチ差でジェンティルドンナに凱歌が上がった
馬上の岩田は、石坂調教師(左)、日迫助手とともに“3冠ポーズ”
 ◆第17回秋華賞・G1(14日・芝2000メートル、京都競馬場、良) ジェンティルドンナと岩田が歴史に名を刻んだ。第17回秋華賞・G1は(14日、京都・芝2000メートル)は、単勝1・3倍と圧倒的1番人気に推されたジェンティルドンナが、桜花賞、オークスに続いての勝利で、史上4頭目となる牝馬3冠を達成した。重圧をはねのけ、鼻差の激闘を制した。
 予想外の流れになっても、力を見せつけた。4コーナーで外から進出を始めたジェンティルドンナ。向正面で最後方にいたチェリーメドゥーサが外から一気に先頭を奪い、場内は異様な熱気に包まれていた。岩田が早くも左ステッキを連打する。そして残り100メートル手前からは、ヴィルシーナとの叩き合い。最後は“宿敵”をわずか7センチ退け、メジロラモーヌ、スティルインラブ、アパパネに続く史上4頭目の牝馬3冠を成し遂げた。
 無我夢中で叫んだ。手を激しく動かし、石坂調教師は愛馬の激闘を後押しした。これまでで最も僅差となった3冠最終戦。電光掲示板の1着の場所に「14」の数字がともると、思わず顔をくしゃくしゃにした。「勝たせなければと思っていた。勝つのが、どれだけ難しいか分かった」。入厩する前から、素質にほれ込み、「この馬でクラシックを勝てなかったら、この先ずっと勝てない」と何度も繰り返していたほどだった。
 同世代に敵なしを証明した3冠牝馬は、エリザベス女王杯(11月11日、京都)か、ジャパンC(11月25日、東京)に向かう予定だ。そして、来年には海を越えて世界へと旅立つ―。「オークスを勝った時から、海外へと思っていた。近いうちに男馬の一線級と競馬するのは間違いないし、世界に行かなければならない馬」。具体的なプランは未定だが、夢は果てしなく広がった。
 「牝馬だし、次もあるから、今回は目いっぱいの調教はやっていなかった。今日もまだ体がポヨポヨしていた。この先もっともっと強くなると思う」。父のディープインパクトに続き、淀で「3冠」を刻んだ“天才少女”は牝馬の枠を越え、さらなる高みを目指していく。

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