http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20121010-1030496.html
ジェンティル3冠ボディ/秋華賞
- 史上4頭目の牝馬3冠を狙うジェンティルドンナ
今週のメーンは牝馬3冠の最終戦、秋華賞(G1、芝2000メートル、14日=京都)が行われる。
9日の全休日、厩舎を訪れた担当・日迫真吾助手は「いい感じの張りが出てきたし、ローズSの時より出来はいいと思う。この前は休み明けで体に余裕があり、とりあえず競馬に1回使ってみないと…という状態だったからね。当日の472キロという数字を見て、これなら…と思ったけど」と笑顔を見せた。
同助手の口調は「不安はある」と話していたローズS時より明らかに滑らか。この日、洗い場につながれた女傑のボディーは明らかにプラス12キロの前回よりシェイプアップされており、おなかのラインはきりっと引き締まっている。
同世代の牝馬同士ではモノが違う。オークスをダービーより0秒2速いタイムで制し、秋初戦も余裕残しの仕上げで圧勝。本番の京都内回りを想定した好位戦で抜け出し、自ら3冠の当確ランプを点灯させた。
この秋、競馬史に残る快挙があと1歩で“お流れ”になっている。カレンチャンの国内スプリントG13連覇にオルフェーヴルの凱旋門賞。勝負の世界の厳しさを知っているからこそ、日迫助手も「甘くないよ、競馬は。あのブエナビスタでも3冠を取れなかった。能力だけで勝てるわけじゃないからね。おごりはない」と表情を引き締める。
最終追い切りは明日11日の予定。「1週前にいっぱいにやった。今週は変則日程なので木曜に追うことになるけど疲労を残さないようにやると思う」と見通しを語る。
ディープ産駒初の“3冠馬”誕生へ。「このご時世、話題になるような馬が出てくると盛り上がるから頑張ってほしいね」と同助手は愛馬にエール。順調に週末を迎えることができれば、貴婦人の快挙を阻むものは何もない。【中西典章】
[2012年10月10日8時2分 紙面から]
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