2008年2月19日火曜日

報知記録

ヴァーミリアン 直線ぶち抜く!!…24日・フェブラリーS

ドバイをにらみ、闘志をむき出しにするヴァーミリアン
 無敵の“砂王”ヴァーミリアンが、世界制覇の野望を胸に、フェブラリーSに参戦する。JBCクラシック、JCダート、東京大賞典と、目下GIを3連勝中。このレースをステップに、ドバイ・ワールドカップ(3月29日、ナドアルシバ競馬場・ダート2000メートル)へと向かう。一昨年は5着に敗退。マイルへの対応が最大のカギになるが、昨年秋からの充実ぶりなら、あっさりねじ伏せて不思議ない。
 東京のマイルは“仮想ドバイWC”だ。日本のダート王・ヴァーミリアンが、世界最高峰へのアタックを、いよいよ開始する。
 「マイルはヴァーミリアンには短いけれど、今年の始動がフェブラリーSになって、自分としてはありがたいという気持ち。2000メートルあたりの緩いペースで走っても、ドバイでは120%勝てないからね。スピードで勝負する競馬を覚えさせないといけない」担当の久保助手は力を込めた。
 今年の始動戦は、2100メートルの川崎記念の予定だったが、右飛越炎のため出走取消。その後は、ドバイワールドCをにらみ、じっくり調整を積んで来た。「1週前(14日)が、これまでにないほどスムーズな動き。体調に関しては大丈夫」トレセン全休日の18日も、おう盛なカイバ食いを見せていた。
 昨年秋は、JBCクラシック、ジャパンCダート、東京大賞典とGIを3連勝。文句なしで、昨年度のJRA最優秀ダート馬に選出された。もはや国内に敵はいない。「直線の追い比べになれば負けないと思う。ユタカ(武豊)には、過激なレースをしてほしいね」実績のないマイルでも、力でねじ伏せることができるという自信が、今の久保助手にはある。
 「ドバイの経験がプラスになった面は、だいぶある。体つきも目に見えて違ってきた」勝ち馬に2秒4もちぎられて、7頭立ての4着に終わった昨年のドバイワールドC。心身ともに疲れ果てて帰って来たが、放牧でリフレッシュすると急成長。海外での苦しい体験を糧に、大きく成長した。一昨年は5着に泣いた舞台でGI4連勝を果たせば、世界制覇も現実味を帯びてくる。
 [ヴァーミリアンめも] ◆4戦連続GI制覇 過去、アグネスデジタルが達成。(01年南部杯→天皇賞・秋→香港カップ→02年フェブラリーS)。なお、出走機会によるGI最多連勝は、テイエムオペラオーの6連勝。 ◆前走が「取消」「除外」だった馬のJRA重賞V例 レッツゴーターキン(91年万葉S・取消→小倉大賞典〈1〉着)、マチカネタンホイザ(94年有馬記念・取消→95年高松宮杯〈1〉着)、メイショウトウコン(07年ブリーダーズGC・除外→エルムS〈1〉着)。
(2008年2月19日06時03分 スポーツ報知)

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