【フェブラリーS】史上最速ヴァーミリアン!カトちゃん自信の◎
国内最強から目指すは世界制圧だ! 昨年の最優秀ダート馬ヴァーミリアンは史上初の国内ダートGI5連勝へ挑む
もはや国内に敵なし! 08年GIの第1弾・フェブラリーSを勝つのはヴァーミリアンだ。本紙・カトちゃんは昨年の最優秀ダート馬に自信の◎。川崎記念を右飛節炎で取り消した影響は皆無、武豊騎手とのコンビで国内ダートGI5連勝を飾り、ドバイへと旅立つ。
第25回フェブラリーS 確定枠順へ
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最強牝馬のダイワスカーレットが戦線離脱。ダート界の頂点に君臨している◎ヴァーミリアンにとっては組みしやすいメンバー構成となった。
川崎記念は右飛節炎で回避。気になるのは体調だが、症状は軽度で、熱もさほど上がらなかった。休んだのは1日だけで、影響は最小限に抑えられた。追い切りは動かないほうなのに、2週続けて坂路で4ハロン52秒台をマーク。息、体ともできており、コンディションはきっちり整っている。
一部に伝えられる距離不安についても心配には及ばない。一昨年のフェブラリーSは5着に敗れているが、道中は6番手前後を追走しており、距離不足というレースぶりではなかった。最後まで踏ん張れなかったのは、体がまだしっかりしていなかったため。今は当時と比べものにならないぐらいパワーアップしている。その証拠に昨秋のJCダートは、カネヒキリの持つレコードを1秒3更新する2分6秒7の驚異的なタイムで圧勝。マイルでも通用するスピードがなければ、出せないタイムだ。
スタートダッシュが速い馬ではないので、もまれない8枠15番となったのはラッキー。ここならマイペースで番手を上げていくことができる。一度エンジンがかかれば距離など関係ない。直線の追い比べに持ち込めば、勝利は自ずと見えてくる。フェブラリーS制覇で国内最強を改めて証明。世界最高峰のドバイワールドC(3月29日、ナドアルシバ、ダ2000メートル)参戦へ旅立つ。
馬単は(15)(4)、(15)(16)、(15)(10)本線に(15)(7)、(15)(8)、(15)(9)。人気サイドなので3連単の買い目は絞る。(15)(1着)→(4)(10)(16)(2着)→(4)(7)(8)(9)(10)(16)(3着)のフォーメーション15点で勝負する。
(加藤隆宏)
■ユタカ断トツ、ダートGI21勝
昨年暮れの東京大賞典をヴァーミリアンで制した武豊騎手は、交流GIを含む統一ダートGIの勝利数を“21”とし、安藤勝騎手の9勝に大差をつけてトップに立っている。また、武豊騎手は03年ゴールドアリュール(中山1800メートル)、06年カネヒキリでフェブラリーSは過去2勝。当レースがGIに格上げされてからは、11回騎乗して【2・2・1・6】と連対率36%の高い数字を残している。
★23日のヴァーミリアン
滋賀県の栗東トレセンを午前9時半に出発して、午後3時頃に東京競馬場に到着した。輸送時間は約5時間半で、通常(おおむね6時間半)よりもスムーズな移動だった。久保卓也調教助手は「きょうは早く着いたね。至って順調だし、太め感もない。馬自身が競馬だということを分かっている感じだね」と戦闘モードに入っていることを示唆。8枠15番にも「(他馬に)邪魔されないし、外を引いてよかった」と満足の様子で、決戦に向けてムードは上々だ。
★天気と馬場
23日の東京競馬場は、終日「強風注意報」が出ていたように風が強く、ダートはパサパサに乾燥した状態。「砂漠みたいな馬場」と口にするジョッキーもいるほどで、パワー優先の馬場となっている。24日も「晴れ時々曇り」の予報だけに、前日と同様の馬場となりそうだ。非力な馬には厳しいが、510キロ前後の雄大な馬格を誇り、地方競馬の深い砂を楽々と克服したヴァーミリアンにとっては歓迎の馬場と言えるだろう。
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