2008年2月6日水曜日

奇跡

スノボ遭難者「7人生存」 喜びにわく家族や捜索本部
 「全員生存」。その一報に、レストハウスに設けられた捜索本部は喜びの声にわいた。 広島県・国設恐羅漢スキー場で起こった遭難事故。氷点下に下がる気温の中、雪が降り積もった山間で2夜を過ごした7人は、恐羅漢山北側で全員無事が確認された。関係者らは一様に安堵(あんど)のため息をもらした。 捜索2日目の5日は、事故発生以来初めて晴れた。態勢もこれまでより大幅に拡大。広島県警、地元消防団に加えて陸上自衛隊と島根県警が参加し、総勢約600人、ヘリコプター計5機で午前7時20分、捜索を再開した。 午前9時半。全員の無事を知らせる無線の1報が入った。「本当か」「よかった」。リフトなどの照明を一晩中つけて、7人の帰還を待ったスキー場の対策本部がどっとわき、消防団員や地元住民、県警の捜査員らが手を取り合って喜んだ。 1報は現地に駆けつけた家族らにも伝えられ、涙を流す人も。広島市の会社員、中村信之さん(30)の母は「昨夜は家族とともに無事を祈りながら、不安な気持ちで過ごしました。体調が詳しく分からないので、早く会いたい」。 別の親族の男性は「ありがとうございます。みなさんのおかげ。よく頑張ったと抱きしめてやりたい」。遭難者に友人がいるという男性も「本当に良かった、それだけです。頑張ったなと声をかけたい」と話していた。 消防団員の1人は「7人が見つかったルートは、地理に詳しい者なら、まっすぐにそこに降りる場所。たまたまそこに行ったのかどうか分からないが、よかった」。別の消防団員は「昨日とは、うってかわって晴天。山頂付近の天候もよかった。みつけるのは今日だと思っていた」と話した。 一方、広島県危機管理局では前日の午後から約40人が待機。重い空気が漂う中、現地対策本部から「生存確認」の連絡が入ると、担当部署以外でも喜びの声が上がった。吉報はすぐに藤田雄山知事など関係各所に伝えられた。 多くの署員らを派遣した山県署の大本佳宏次長も「全員無事なんて、まさに奇跡。一刻も早く体力を回復してほしい」と話した。 また、7人の1人で鉄工所に勤める青木貴彦さん(34)=山口県周南市=の実家では、親族と無事を祈っていた母、利子さん(69)は、現地に詰めている娘から電話で発見を知らされた。「どきどきして声が詰まった。信じていてよかった」と涙ぐみ、「体温が低いと脳に障害などが残ると聞いているので心配」と気遣った。父、正彦さん(73)も「あきらめていた。運任せだと思っていた」と胸をなで下ろした。 7人が発見された島根県の松江地方気象台によると、現場周辺の4日夜の最低気温は氷点下0・8度。4日午前から夜まで、大雪着雪注意報が発令されていた。同気象台の職員は「雪山で寒さを防ぐ知識がなかったら、危険な状態だったろう」と話していた。

こういうのって
神の存在を信じる瞬間ですね。
もう、ほとんどあきらめるしかないもん。実際。
めでたい。

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