2008年2月20日水曜日

日刊記録

フェブラリーSを制し、ドバイ遠征へ弾みをつけたいヴァーミリアン
<フェブラリーS>
 08年のG1開幕戦でダート王ヴァーミリアン(牡6、栗東・石坂)が4連勝を狙う。川崎記念は飛節炎で出走を取り消したが、翌日に調整を再開。アクシデントの影響を感じさせず、順調に調整されている。マイル戦は2年ぶりでも、最強馬として負けられない。昨年4着の雪辱を期すドバイ遠征へ向け弾みをつける。
 世界へ羽ばたく前に、国内最強をあらためて証明しなければならない。ヴァーミリアンにとっては負けられない一戦だ。
 全休日の18日朝は厩舎で完全静養。馬服からのぞく首差しやトモの張りが万全を物語る。厳冬期でもピカピカの毛づやだ。久保助手は「体調はいいね。先週の追い切りも、この馬にしてはスムーズだった。最後までしっかり走っていたし、(川崎記念)取り消しの影響はないね」と好感触だった。
 昨年のドバイワールドC4着をターニングポイントに、まさにひと皮むけた。地力の高さは早くから証明済みだったが、それまでの連勝は2つ止まり。状態が悪くなくても実戦に行くと取りこぼすことがあった。体質面が能力についていけず、メンタルでも完成し切れていなかったようだ。だが、世界の強豪を相手にすることで成長した。
 遠征後は精も根も尽き果てたが、じっくりと休養してからは確実にパワーアップ。06年ジャパンCダートの覇者アロンダイトも管理している石坂師は当初、「ドバイは強豪ぞろい。連戦連勝しない限りは行けない」と話していたが、アロンダイトは骨折で戦線を離脱。代わってヴァーミリアンは現在3連勝と勢いに乗った。堂々と世界の頂点を目指せる。
 連覇を狙った川崎記念は直前に飛節炎が出て取り消し。順調さを欠いたことは事実で、06年フェブラリーS以来となるマイル戦と、状況はベストではない。それでも久保助手は「休ませたのは1日だけ。先を考えて大事を取っただけだし、大丈夫。マイルは速い馬が出てくるけど、今なら問題ない。この1年で、本当に力をつけた」と意に介さなかった。ドバイで昨年の雪辱を果たすため、2つ目のJRA・G1タイトルは譲れない。【高橋悟史】
[2008年2月19日8時42分 紙面から]

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