2008年2月23日土曜日

日刊記録

G1・4連勝を狙うヴァーミリアン
<堀内泰夫のこれだ:フェブラリーS> 調教駆けしないヴァーミリアンが、2週にわたって栗東坂路で軽快な動きを披露した。1週前が4ハロン52秒5、今週はさらに時計を詰めて52秒1をあっさりマークした。2走前にJCダートをレコード勝ちした時が53秒2だから、単純に時計の比較なら今回の方が1秒1も速いことになる。
 この動きなら川崎記念を飛節炎で取り消した影響は心配ない。好調時と比べても遜色(そんしょく)のない仕上がりにあり、迷わずこの馬からの流し馬券で勝負する。
 昨年はダートG1を専門に使われ、唯一取りこぼしたのがドバイワールドC(4着)の1戦だけ。国内G1を4連勝して見事に最優秀ダート馬の栄誉を手にした。デビュー当初からポテンシャルの高さを見せつけてきたが、その後も進化を遂げて今や現役最強のダート馬に成長した。
 マイル戦は2年前のこのレースで1度だけ走り5着に敗れている。速い流れに戸惑い直線では思うように伸び切れなかったが、当時とは比較にならないほど力をつけている。JCダートをレコードで圧勝したように、スピード競馬への適性も問題ない。マイル戦は経験が少ないだけで、決してこなせない距離ではないだろう。
 強敵と見られていたダイワスカーレットが回避したことで、本来なら一本かぶりになっても不思議のないケース。それが体調と距離不安で人気を落としているなら、馬券的にも大いに妙味がある一戦だ。大目標は次走のドバイワールドCでも、最強ダート馬の名に懸けてもここらで取りこぼすわけにはいかない。世界へとつながる強い走りを期待したい。
[2008年2月23日8時51分 紙面から]

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