2008年2月20日水曜日

デイリー記録

国内敵なし!ヴァーミリアン世界への助走

 G14連勝を飾って、再びドバイへ。ヴァーミリアン陣営は強気だ
 「フェブラリーS・G1」(2月24日・東京)
 国内完全制圧、そしてドバイへ-。ヴァーミリアンが久々のマイル戦でも最強をアピールする構えだ。体調の良さを示すピカピカの毛ヅヤに、たくましさを増した筋肉。川崎記念を取り消した影響は全く感じられない。JBCクラシック-JCダート-東京大賞典と目下G1を3連勝中。ここも勝って、昨年4着に敗れたドバイワールドC(3月29日、UAE・ナドアルシバ)へと雄飛する。
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 世界よ、待っていろ。G13連勝中のヴァーミリアンがマイルG1を滑走路にしてドバイへと飛び立つ。
 飛節炎で川崎記念を取り消したが、一流馬は動じない。先週、栗東坂路で4F52秒5-38秒4-13秒3をマーク。不安を一しゅうした。「しっかりとした動きだった。飛節炎と言っても大事を取っただけで、使えないというほどのものではなかった。馬房に入りっ放しだったのはその日だけ。全く影響はないよ」と久保助手は笑顔を見せる。
 昨年のドバイワールドCで、世界最高峰の舞台を踏んだことが持つ意味は想像以上に大きい。「今は中団の馬込みから、スッと抜け出す脚がある。ドバイの経験が大きいね」。レースだけではない。馬体にも成長が見られる。「はち切れんばかり。ゴツゴツして筋肉隆々。カイバもしっかりと食べるし、毛ヅヤもいいからね」とG1仕様の馬体を誇らしげに見つめた。
 昨年はフェブラリーSをパスして海外初遠征に備えた。今年は違う。フェブラリーSで勢いを加速させるつもりだ。「ドバイWCは距離が二千メートルでも、ちんたら走っているようでは駄目。スピードとパワーを兼ね備えていないと勝てない」。1年間で力をつけたとはいえ、スピード競馬の経験も必要だと感じている。
 マイルの距離は、5着に敗れた2年前以来となる。「昨秋はマイルでも大丈夫だと思うようなレースをしてくれた。上がりがしっかりしているし、追い合いなら負けないと思う。ジョッキーにも、もう少し前で過激なレースをしてくれるように頼むつもり。どんな競馬をしてくれるか楽しみ」と、G15勝目へ強気だ。
 誰もが認める国内ダート最強馬。今なら世界の頂点に立てる-。そう思わせるくらいのド派手なパフォーマンスで、テイクオフする。

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