2008年2月23日土曜日

中日記録

ヴァーミリアン運も強い 希望通り外枠ゲット 第25回フェブラリーS
2008年2月23日 紙面から
フェブラリーSを勝ってドバイへ向かいたいヴァーミリアン
 今年初のG1「第25回フェブラリーS」(ダート千六百メートル)の枠順が22日、決まった。武豊が騎乗する昨年の最優秀ダート馬ヴァーミリアンは(8)枠15番。外枠からダート王ぶりを見せつけるか。逆転を狙うフィールドルージュは(2)枠4番から自慢の末脚を繰り出す。レースは24日、東京競馬場で行われる。馬券は23日から全国発売される。
 風はドバイへと吹き始めた。ゲートが遅いヴァーミリアンにとって、マイル戦では枠順がカギを握るとみられてきた。午前9時、JRAから発表されたのは(8)枠15番。願ってもない好枠を引き当てた。
 この一報に、石坂調教師も「外で良かったよ」と安どの表情。陣営にとって最悪のシナリオは、先行馬に外からかぶされ、包まれることだったはず。「ここなら、ほかの馬から受ける影響も少ないからね」。世界の頂点を目指そうという馬は、やはり運も強い。
 金曜朝の最終調整は、意欲的に坂路を2本。1本目を半マイル65秒3で上った後、2本目はオーバーワークを避けるため、ブラックルーラー(3歳未勝利)をリードホースとして前に置き、ゴール前でこれに外から並びかけるメニュー。64秒0-15・3を刻んでフィニッシュした。
 きゅう舎に戻ってきたヴァーミリアンは、どっしり落ち着いて好気配。G1、4勝馬のオーラを周囲に発散していた。馬体を入念にチェックした石坂師も、大きくうなずいた。
 「相変わらず立派な体をしている。けさも坂路を元気良く上がっていたし、いつも通り。川崎記念を取り消した影響もなく、ここまで順調にこられたのが何よりだね」
 指揮官の穏やかな笑みがすべてを物語る。壮行戦の舞台、東京競馬場へは土曜朝、出発する。 (栗東取材班)

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