2008年2月26日火曜日

馬券ブレイク記録

フェブラリーS/日本に敵なし!格の違い見せつけ、いざドバイへ出陣
2008年02月24日16時52分コメント(0) トラックバック(11) ブックマーク
払戻金・競走成績はコチラ24日、東京競馬場で行われたフェブラリーS(GI)は、武豊騎手が騎乗した1番人気のヴァーミリアン(牡6、栗東・石坂厩舎)が横綱相撲で完勝。これで、同馬はGI4連勝とダート界では無敵の存在となった。砂の絶対的王者は、出走前に出ていた不安説を一蹴するような快走を見せた。道中は先行集団のやや後ろに位置し折り合いに専念。4角付近では武豊が持ったままの状態で楽に進出すると、外からかぶせてきたワイルドワンダーに動じず馬なりで先頭へ。後は他馬を突き放す一方という圧倒的な強さで、日本馬初のドバイWC制覇へ向けて期待が膨らむレースとなった。内で脚をためていた7番人気の老兵ブルーコンコルドが2着に入り、3着には3番人気のワイルドワンダーと入線。配当は、馬連2,820円、馬単3,520円、3連複3,820円、3連単17,550円となった。
一方、対抗人気に推されていたフィールドルージュは競争を中止した。

馬券ブレイク記録

【コラム】フェブラリーS/強い馬の強い競馬
2008年02月25日21時48分コメント(0) トラックバック(1) ブックマーク
中間頓挫、久々のマイルと不安をすべて一掃する圧勝。 写真一覧(2) 水曜日の追い切りを見て「動きが少し重そう」と思ったヴァーミリアンの昨日の馬体重はプラス7キロ。他の馬とは実力が違うとはわかっていても、フェブラリーSのレース直前はそれだけが心配だった。

 でも、レースではそんな不安を一掃したね。スタートも良かったし、マイルの流れにも全く戸惑うところがなかった。4コーナーでは少し外めを通ったけど、あれは完全に馬なりの状態。スタートしてから隣のワイルドワンダーにマークされるカタチになったけど、逆にマークしているワイルドの方が脚を使わされてしまったね。まぁ、これは勝ちに行ったぶん、仕方のないことなんだけど。

 上手く立ち回ったな、と思ったのは幸のブルーコンコルド。GIだからみんな勝ちに急ぐところがあるもんなんだけど、直線に向いて前が開くまで追い出しをシッカリ待っていた。そのぶん、早めに動いたワイルドを最後にかわすことができたんだと思う。

 リミットレスビッドに乗っていたマサヨシ(蛯名騎手)も、もう少し仕掛けを遅らせることができれば、上の着順はあった。けど、これも勝負に行ったぶん、伸びを欠いてしまったのは、GIだから仕方のないことかもしれないね。

 このレースは、誰かが特別に上手く乗ったとか、下手に乗ったとかはなくて、実力通りに決まったレースだった。フィールドルージュはスタート直後にアクシデントがあって、残念な結果になってしまったけれど、馬のためを思ってレースを止めたノリ(横山典騎手)の判断を僕は尊重したい。

 ともあれ、これでヴァーミリアンはGI4連勝。ドバイは各国の強豪馬が揃うレースで、ペースも速くなる傾向があるけど、この馬にはそんなペースが合っているだろうから、ぜひ期待したいね。
(坂井千明)

中日記録

ヴァーミリアン完勝 第25回フェブラリーS
2008年2月25日 紙面から
力強く抜け出し、フェブラリーSを制したヴァーミリアン
 強い強いヴァーミリアン、次はドバイだ! 「第25回フェブラリーステークス」(G1、ダート千六百メートル)は24日、東京競馬場で行われた。1番人気で武豊騎乗のヴァーミリアンが他馬を圧倒する末脚を発揮して1分35秒3で快勝。ドバイでの世界制覇を視界に入れた。2着はブルーコンコルド、3着はワイルドワンダーだった。
 強い風を受けても、頑として動じることはなかった。さすがは、絶対君主ヴァーミリアンだ。距離の懸念も、状態の不安も、王者の前では、陳腐な障害にしか過ぎない。武豊と固く結ばれた信頼が、それらをひと息で吹き飛ばし、破竹のG1・4連勝を達成。国内無敵をあらためて証明した。
 「完ぺきでしたね。馬が千六百メートルのレースということを分かっているみたいでした。こんな強い馬に乗ることができて幸せです」。08年の開幕G1を制し、これで21年連続G1勝利となった武豊は、ヴァーミリアンの満点パフォーマンスに、最大級の賛辞を送った。
 まず、ゲートからして絶好だった。「馬が堂々としていましたね。速いペースでも楽について行けました」。2年前のフェブラリーS(5着)以来のマイル戦で、スタートだけに気を使っていたが、いらぬ心配。ヴァーミリアン自らの意思で、楽に好位を追走してみせた。
 直線を向いたところで、外からワイルドワンダーの徹底マークにあうが、これも役者の違いで一蹴(いっしゅう)。ムチが入ると、強烈な向かい風を切り裂き、上がり最速の35秒9で瞬く間に突き放した。
 2着ブルーコンコルドとは1 3/4馬身差だったが、誰の目から見ても、着差以上の完勝劇。右飛節炎で川崎記念を回避した影響もとりざたされたが「本命馬がそう言われるのは、普通ですから。気にしていなかった」と自信を持っての騎乗だった。
 次なる矛先は、もちろん世界制圧。確かな手応えを抱いて、昨年大差4着に敗れたリベンジを誓い「ドバイワールドカップ」(3月29日・UAEナドアルシバ、ダート二千メートル)に乗り込む。
 「本当に胸を張って行ける。ドバイで世界一になって帰ってきたい」と武豊。昨年はまだ、雲をつかむような夢の舞台にしか過ぎなかったドバイだが、今年は違う。中東の世界最高賞金レースで、日の丸を揚げてみせる。 
  (黒柳勝博)

日刊記録

石坂師うっすらと涙/フェブラリーS

<フェブラリーS>◇24日=東京◇G1◇ダート1600メートル◇4歳上◇出走16頭

 ヴァーミリアンの勝利を見届けた石坂正師(57)の表情は、安堵(あんど)にあふれた。そして、うっすらと涙を浮かべていた。

 昨年のドバイ遠征は衝撃だった。海外のトップとの差を、見せつけられた。「国内で連戦連勝しない限り、行けない」。世界から意識は遠のきかけた。そんなトレーナーにもう1度夢を見てもらおうと愛馬はその後G1・4戦4勝と結果を出し続けた。「重めの心配があったし、少し太いと思った。ただ、これで走れれば、おかしな競馬はしないと思った」。

 フェブラリーSを勝った上での、ドバイへの遠征。それを見据えながら調整してきた。「体が太くなり過ぎず、鍛え過ぎず。過去、ジャパンCダートの勝ち馬がこのレースも勝っているように、マイルも心配しなかった。馬がすごく自信を持っている」。勝ってなお良化の余地を残す、絶妙なさじ加減で仕上げた。

 ドバイワールドCの前に最良の結果で大きく弾みをつけた。「昨年はレベル差を痛感したが、今年はやれる。大いに期待を持って行ける」。夢をかなえるため、もう1度、世界への挑戦が始まる。

日刊記録

ヴァーミリアン快勝/フェブラリーS

<フェブラリーS>◇24日=東京◇G1◇ダート1600メートル◇4歳上◇出走16頭
 1番人気に支持された昨年のダート王ヴァーミリアン(牡6、栗東・石坂)が、貫録を見せつけてG1・5勝目を挙げた。直線外から楽に抜け出し、後続に1馬身3/4差をつけて快勝。昨年4着の雪辱を期すドバイワールドC(国際G1、ダート2000メートル、3月29日=ナドアルシバ)へ大きく弾みをつけた。武豊騎手(38)は21年連続の中央G1制覇を達成。2着にはブルーコンコルド、3着にはワイルドワンダーが入り、2番人気のフィールドルージュは競走を中止した。
 格の違いを見せつけた。直線半ばでヴァーミリアンが先頭に立つと、後続の蹄(てい)音は遠ざかる一方だ。国内無敵の強さに、他馬はなすすべがない。黒光りする体を揺らし、楽々とゴール。世界一を目指す馬にとって負けられない一戦を、横綱相撲で制した。武豊は「チャンピオンホースらしい、完ぺきな競馬。スタートは速かった。このまま順調にいって、ドバイで世界一を目指したい」と笑顔を見せていた。
 前走に予定していた川崎記念は、右飛節炎を発症したため出走取り消し。その後に出した時計は4本と、急仕上げは否めなかった。しかし、地力の差は歴然。武は「絶好調と聞いていたし、本当に乗りやすい馬」と絶賛した。東京大賞典から7キロ増え、06年2月以来の520キロ台での競馬。余裕がある体でも、ワールドクラスの力は証明した。
 昨年のドバイワールドCで4着。最後まであきらめずに走り切ったことで、精神面は大きく成長した。世界の壁にぶち当たっても、なえることなく上昇曲線を描く。帰国後はノーザンファームで約半年間休養したが、これも実のあるものだった。十分に乗り込まれ、精神面を強化。前を行く2頭の間を割らせるなど、馬同士の間隔を狭くしたタイトな調整を繰り返した。
 この日もパドックを周回するごとに気合が乗ってきた。馬場入りから返し馬では闘志を前面に出した。レース前の輪乗りでは他馬を威嚇した。武は「馬が堂々としていた」と振り返ったように、内面の成長が充実ぶりの最大の要因だ。
 この後は、もちろんドバイワールドC。昨年は4着とはいえ、勝ったインヴァソールからは2秒4もの差をつけられた。その経験と屈辱をバネに、国内で4連勝。今年の挑戦は、違った環境を経験させるだけではない。本気で世界一を狙いに海を渡る。スピードを要する馬場は、フェブラリーSを勝ったことで克服のメドを立てた。数段上の実力馬を相手にすることは織り込み済み。「胸を張ってドバイに行ける」(武)。ヴァーミリアンが世界を驚かせる態勢を整えた。【高橋悟史】

gallop記録

フェブラリーS一夜明けヴァーミリアン疲れなし…予定どおりドバイワールドCへhttp://gallop.sanspo.com/gallop/news/news.html
フェブラリーSでGI4連勝を飾ったヴァーミリアン(牡6歳、栗東・石坂厩舎)は激戦から一夜明けた25日、栗東でカイバをいつもどおり食べて、元気な姿を見せた。
担当の久保調教助手は「1600メートルの距離も関係なかった。本当に強かったね。スタートがあんなに良かったのは、久しぶり。道中も追っつけるところもなかった。疲れもなさそう」と笑顔でねぎらった。この後は予定どおり、昨年4着だったドバイワールドC(3月29日、ナドアルシバ競馬場、GI、ダ2000メートル)に挑む。
「ぎりぎりまで栗東で調整して遠征に備える。去年は世界の壁を痛感したが、今年おもしろい競馬をしてくれると思う」と久保助手は昨年のリベンジを誓った。
なお、ドバイワールドCの英ブックメーカー(公認の賭け屋)のオッズでコーラルは13倍。17倍だったウィリアムヒルはフェブラリーS優勝で15倍に改めた。

zakzak記録

ヴァーミリアン ドバイへ弾む第25回フェブラリーS(GI、24日、東京11R)
 24日、東京競馬場で「第25回フェブラリーS」(GI、ダ1600メートル)が行われ、1番人気のヴァーミリアンが優勝、ドバイワールドC遠征へ弾みをつけた。2着には8歳の古豪ブルーコンコルド、3着には3番人気のワイルドワンダーが入った。
 ◇   ◇ 
 ヴァーミリアンは(15)番枠から好スタートを切り、馬場の外めを先行。直線は「風が強いので早めに先頭に立ちたいなと思っていた」という武豊騎手の思惑どおりのレースで後続を力でねじ伏せた。川崎記念を取り消した経緯と、2年ぶりに使う1600メートルへの対応が不安視されていたが、武豊騎手は涼しい顔。「絶好調でしたよ。距離も1200メートルを使うんじゃないんだから。ずいぶん大騒ぎされたな、と」
 今年はこれが武豊騎手にとっての重賞初制覇。同時に21年連続となるGI勝ちという記録もあっさり達成した。「たいしたもんですね」とこれも毎年おなじみのセリフになった。「次はドバイで世界一を目指して頑張りたいですね」
 3月29日のドバイワールドC(ナドアルシバ、GI、ダ2000メートル)への日程は、検疫や輸送便に関して、目下調整中。「京都競馬場で3週間検疫に入れば確実に行ける。でも、競馬場の調整でコンディションを維持する自信がないので、ぎりぎりまで栗東トレセンで調整するつもり。飛行機も去年のように香港経由でスムーズに行けないので今、調整してもらっているところです」と、石坂調教師が遠征に付随する苦しい胸の内を明かす。「昨年の4着で世界とのレベル差を痛感しましたが、今年はどのくらい詰まっているか。楽しみをもって向かいたいと思っています」
 2番人気のフィールドルージュは、スタートでつまずいて出遅れた際に左肩跛行を発症。3コーナー手前で横山典騎手が下馬して競走を中止した。「人気を背負っていたのに、ファンには大変申し訳ない結果になってしまった」と西園調教師。「つまずいたときに左前脚の蹄球部をトモ脚で踏んでしまったようですね。引き上げてきたときには血だらけになっていましたが、幸い骨や腱には異常がないようです」。今後はしばらく自厩舎で静養してから放牧に出される見込み。
■ブルーコンコルド(2着)幸騎手=昨年のようにモタれることもなく、最後まで差を詰めてくれたが勝った馬は強い。最近成績が上がっていなかったので心配したが、やはりマイルなら違う。
■ワイルドワンダー(3着)岩田康騎手=勝ちに行っての3着だから仕方ない。風、枠順、オレの騎乗停止にも負けずよく頑張ってくれたよ。ただ、ヴァーミリアンには脱帽。モゴモゴしとると思ったらギューンやもん。あれがドバイ、世界なんやね。
■ロングプライド(4着)ペリエ騎手=この馬の力は出せたし、満足している。正直、出遅れがなかったとしても、勝った馬にはかなわなかったと思う。1600メートルよりは1800メートルのほうが適しているかな。
■リミットレスビッド(5着)蛯名騎手=デキが前走とは全然違ったね。上がりの競馬に対応して一瞬オッと思わせるところはあったよ。

内外記録

フェブラリーS やっぱり強かった ヴァーミリアン 世界制覇へ弾み
 上半期のダート王はヴァーミリアン。「第25回フェブラリーS」(GI ダ1600m)は24日、東京競馬場で行われ、1番人気のヴァーミリアン(武豊騎手)が、2着以下を1馬身4分の3突き放す横綱相撲で圧勝。国内無敵のGI(JpnI)4連勝を達成した。また、武豊騎手は21年連続となるGI制覇。この日の勝利でドバイワールドC(昨年4着)の雪辱は、が然、現実味を帯びてきた。 この強さをなんと形容したらいいのだろう。怪物?化け物?次元の違うヴァーミリアンの強さを目の当たりにして、誰もがド肝を抜かれた。 人気を分け合った3着ワイルドワンダーの久保田師は、「正攻法で勝ちに行って通用する相手じゃなかった。(潔く)あの強さを称えたい」と脱帽だ。 これほどのパフォーマンスを披露したヴァーミリアンだったが、戦前に“怪情報”が流れた。根拠は川崎記念を脚部不安で取り消したことによるもの。しかし、武豊騎手は経験上、馬耳東風と聞き流す余裕があった。「本命馬はいろいろいわれますからね。気にしませんでした(笑)」 そして、結果は有無をいわさぬ横綱相撲。ケチのつけようがない圧勝劇で、国内最強馬を強烈にアピールしたのだった。 「今日はスタートに一番気を使った」と振り返る武豊。しかし、課題は難なくクリアした。「すごくいいスタートが切れた。もともと競馬の上手な馬だし、道中は堂々と走っていました」と感心しきりだ。一方、石坂師も、「一戦ごとに馬が自信を持って競馬に臨んでいることが、手に取るように感じられる」と指摘する。 今日のパフォーマンスで「世界が楽しみになった」。ジョッキーとトレーナーは口をそろえた。昨年のドバイワールドC(4着)で世界の壁を痛感した2人が、リベンジに向けて確かな手応えをつかんだ瞬間でもあった。 フェブラリーSは世界に向けて、格好の物差しにもなった。石坂師は「プラス7kgの数字を見て気持ち太いと思ったが、逆にこれで勝てばすごいと思った。もっと良くなりますよ」とさらなるステップアップを確信した。 「千六に一抹の不安があったが、勝てたことで日本最強馬を実感した」さあ、次は世界の猛者が相手だ。無論、距離が2000mに延びるドバイWC(GI、UAE、ナド・アルシバ競馬場、3月29日)は条件的に今回よりも競馬はしやすくなる。石坂師、そして、武豊騎手は胸を張って海外へ飛翔する。

柏木解雇netkeiba記録

フェブラリーS
 ドバイ遠征を前にした注目のヴァーミリアンが囁かれた不安を一掃、これで国内のGI格のレース5連勝となった。昨年のドバイワールドCは4着とはいえ、勝ったインヴァソールに2.6秒も離された完敗。しかし、あのあと明らかにパワーアップしている今年、もし連続の遠征がかなえば2分02秒6にとどまった昨年よりずっと中身の濃いレースが可能ではないか、の期待があった。 それにはただパワーアップというだけではなく、ドバイのナルアルシバ向きのスピードの持続力を示す必要がある。そこで、フェブラリーS・1600mではその勝ち方、レース運びにも豊かなスピード能力を前面に出して欲しかった。結果は、十分にその期待に応える好内容だったろう。 午前中の激しい風こそ収まってはいたが、それでも全体に少し時計のかかるコンディションの中、1分35秒3の勝ち時計は悪くない。快速のダート巧者がいて飛ばしたわけではなく、全体にバランスを失わない流れで、もっとも遅い1Fが12.4秒。東京のマイル戦だから前後半の差はあっても、速めの平均ペースとしていい。 一昨年のフェブラリーSでも自身の前半の1000m通過59.0秒をそう無理なく記録していたヴァーミリアンは、その当時は粘るだけで精一杯だったが、今年は楽々と59.1秒の流れを追走し、なおかつ自分でスパート。ワイルドワンダーが並びかけてきてもまったく動じることなく突き離した。最後の1Fもバテることなく12.1秒。本質はスピード系ではないか、とも思わせる豊かなスピード能力を示すことに成功した。 1600mを楽々と1分35秒3で乗り切ったことにより、今年のヴァーミリアンはうまくすると、01年のドバイワールドCを2分00秒9でキャプテンスティーブの2着したトゥザヴィクトリーと同じくらいのレースが可能ではないか、の展望が広がった。もちろん、相手も流れも異なるが、期待は大きく高まる。 昨年に続いて2着のブルーコンコルドは、1600mならめったに崩れないマイラーのトップであることを改めて示したから見事。2000m級になると脚の使いどころが難しいが、これでワイルドワンダーには昨年10月の南部杯に続いて先着を許さなかったことになる。ベテラン、まだまだ衰えはない。 そのワイルドワンダーは素晴らしい手応えで一度はヴァーミリアンに並ぶところまで行ったが、あと1Fで鈍った。前回の根岸Sで激走の反動は表面的には見られなかったが、マイルでは脚の使いどころが難しく、ベストは1400mなのかもしれない。 ジャパンCダートでヴァーミリアンと接戦のフィールドルージュは、その後の充実ぶりから今回は逆転も…と思われたが、残念なことにスタート直後に脚をぶつけるアクシデント。出血を見て横山典騎手が止めるしかなかった。あまりにも残念だったが、骨や腱には異常はないと診断されたといわれるので、早期の復活に期待したい。 ロングプライド、ドラゴンファイヤーの4歳勢は、前者は出遅れ、後者には急な馬体重減などの不利もあったが、今回に限れば迫力負けの印象があった。やがて、来期のこのGIでは主役になる馬として期待したい。しかし、ダート界には逸材が次々と現れる時代になったのか、今年の3歳世代には素晴らしい馬が連続して現われつつある。3歳のダート重賞が中央にも公営にも、この時期に少なすぎるという声が出てきた。

河豚

地元の名店で食事。魚中心のヘルシーで攻めた。河豚も食った。舌痺れなかった。蟹の書き上げは衣がムサムサしてた。ぎんだらの最強焼きで少し酔った。






焼け跡

1ヶ月ほど前に火事があった。全焼。住人は非難。命は助かった。いまは物置に住んでるらしい。

地吹雪

台風並みの低気圧の影響で大荒れ。
地吹雪で立ち往生した車もあったという。
道を走っていると前の車がUターンを始めた。
間違えたのかなと思ったが後続も次々とuターン。
続いているべき道が通行止めになっていた。
途中で除雪を止めたようだ。
その雪の塊を良く見ると、黒い物体が見える。
大破した車だった。
たぶん、地吹雪と吹き溜まりで行く手をさえぎられ、車を置いて非難したんだろう。
そのうち雪が車全体を覆い、そのまま除雪車が入って雪と一緒に車も出てきてあわてて除雪を中止したってところか。
まあ、びっくりだ。

2008年2月25日月曜日

http://www.drf.com/記録

Vermilion looks sharp at Tokyo
By ALAN SHUBACK
Japan's leading hope for the Dubai World Cup, Vermilion, will have his final preparation for the world's richest race at Tokyo Racecourse on Sunday in the $1.71 million February Stakes, the first Grade 1 contest of the year on the Japanese calendar.
A distant fourth behind Invasor in last year's World Cup, the 6-year-old Vermilion has gone from strength to strength since then, winning all three of his races at the highest level in Japan. Vermilion, a son of Japan Cup winner and Arc runner-up, El Condor Pasa, was given a long rest after his Dubai exertions by trainer Sei Ishizaka. He returned from a seven-month layoff to win the $1.5 million, 1 1/4-mile JBC Classic by four lengths on Oct. 31 at Ohi, then took Tokyo's $2.9 million, 1 5/16-mile Japan Cup Dirt on Nov. 24 when the Vladimir Cerin-trained Student Council could manage only eighth. Most recently, on Dec. 29, Vermilion scored another four-length victory in Ohi's $1.2 million, 1 1/4-mile Tokyo Daishoten.
Those three triumphs made Vermilion an easy choice as Japan's champion dirt horse in 2007. But while he has a decided class edge over his 15 rivals on Sunday, he does have some questions to answer. One is the cut back in distance to the February's mile. The only time Vermilion has gone as short as this was in the 2006 February, when he was fifth behind Kane Hekili, Japan's dirt champion at the time. Last year he prepped for the World Cup with a six-length score in the 1 5/16-mile Kawasaki Kinen, a race from which he was scratched this year on Jan. 30 because of an inflamed hind hock.
He must also overcome a wide post 15 draw in this one-turn mile, in which rider Yutaka Take must take care not to lose too much ground early for his normally late-running mount.
One of Vermilion's chief rivals, Wild Wonder, has drawn even wider in 16. A wet-track specialist, he won the seven-furlong Grade 3 Negishi Stakes three weeks ago after a fifth-place finish behind Vermilion in the longer Japan Cup Dirt.
Field Rouge may pose a bigger threat from post 4. Runner-up by 1 1/4-lengths in the Japan Cup Dirt, he has since won twice, most recently in the Kawasaki Kinen.
* Gliding, the Paul Fout-trained winner of both the Temple Gwathmey and the Foxbrook Hurdle in 2007, has been selected by the Japan Racing Association to run in the $1.58 million, 2 5/8-mile Nakayama Grand Jump at Nakayama Racecourse on April 19.

http://www.thoroughbredinternet.com/記録

Vermilion wins the G1 February Stakes
Japan’s 2007 Dirt Horse of the Year, Vermilion continued his dominance of Japanese dirt feature races with a convincing win in the Grade 1 February Stakes held at Tokyo racecourse today in front of a crowd of over 50,000 people.
Ridden cleverly by leading Japanese jockey, Yutaka Take, Vermilion was pushed along in the early stages and settled around 7th on the outside of the field from barrier 15. As expected, the leader in the early stages was 4yo Victory having his first start on dirt, and 6yo mare Daring Heart sat second. Of the favored runners, Vermilion was positioned closest to the lead, with Yasunari Iwata on 2nd favorite Wild Wonder following him all the way. Field Rouge was the 3rd favorite for the race, but unfortunately needed to be pulled up soon after the start when jockey Norihiro Yokoyama sensed he had badly injured himself.
As the field reached the straight, Daring Heart went past Victory to take the lead, but Vermilion and Wild Wonder made their runs down the outside and quickly hit the front. At one stage Wild Wonder went past Vermilion, but when Take showed the favorite the whip, he found plenty and gradually pulled away from Wild Wonder. As Wild Wonder tired, evergreen 8yo Blue Concorde charged through the field to grab 2nd, but even though he was making ground on the leader, Vermilion had too big a break, and the Japanese champion horse went to the line to win by 1 3/4 lengths. Blue Concorde finished 2nd and Wild Wonder held on for 3rd.
Vermilion is a 6 year-old horse by El Condor Pasa out of the Sunday Silence mare Scarlet Lady, and is trained by Sei Ishizaka. He is owned by Sunday Racing Co. Ltd, and was bred by Northern Farm. After today’s victory, he will head to the Dubai World Cup where he will try to improve on his 4th placing from last year – the last time he was beaten in a race.

Thoroughbred News記録

Vermilion wins the Group I February Stakes in Tokyo
25 Feb 2008
Japan Racing Association
Japan痴 2007 Dirt Horse of the Year, Vermilion continued his dominance of Japanese dirt feature races with a convincing win in the $US1.75m, Grade 1 February Stakes (1600m) held at Tokyo racecourse on Sunday in front of a crowd of over 50,000 people.
Ridden cleverly by leading Japanese jockey, Yutaka Take, Vermilion was pushed along in the early stages and settled around 7th on the outside of the field from barrier 15. As expected, the leader in the early stages was 4yo Victory having his first start on dirt, and 6yo mare Daring Heart sat second. Of the favored runners, Vermilion was positioned closest to the lead, with Yasunari Iwata on 2nd favorite Wild Wonder following him all the way. Field Rouge was the 3rd favorite for the race, but unfortunately needed to be pulled up soon after the start when jockey Norihiro Yokoyama sensed he had badly injured himself.
As the field reached the straight, Daring Heart went past Victory to take the lead, but Vermilion and Wild Wonder made their runs down the outside and quickly hit the front. At one stage Wild Wonder went past Vermilion, but when Take showed the favorite the whip, he found plenty and gradually pulled away from Wild Wonder. As Wild Wonder tired, evergreen 8yo Blue Concorde charged through the field to grab 2nd, but even though he was making ground on the leader, Vermilion had too big a break, and the Japanese champion horse went to the line to win by 1 3/4 lengths. Blue Concorde finished 2nd and Wild Wonder held on for 3rd.
Vermilion is a 6 year-old horse by El Condor Pasa out of the Sunday Silence mare Scarlet Lady, and is trained by Sei Ishizaka. He is owned by Sunday Racing Co. Ltd, and was bred by Northern Farm. After Sunda's victory, he will head to the Dubai World Cup where he will try to improve on his 4th placing from last year ・the last time he was beaten in a race.

Thoroughbred Times 記録

Vermilion on target for Dubai World Cup after February Stakes win
by Jenny Blandford
Vermilion, the Japan Racing Association’s 2007 champion dirt horse, kicked off his six-year-old campaign with an impressive 1 ¾-length win in the $1,748,000 (201,020,000 yen) February Stakes (Jpn-G1) on Sunday at Tokyo racecourse.
The victory was the fourth consecutive win for the El Condor Pasa horse, who is unbeaten since finishing fourth in last year’s Emirates Airline Dubai World Cup (UAE-G1), which was won by Invasor (Arg).
Vermilion subsequently won the Japan Cup Dirt (Jpn-G1) on November 24 and entered off a four-length win in the Tokyo Daishoten on December 29 at Ohi Racecourse for trainer Sei Ishizaka.
“Vermilion will head to Dubai for his second attempt in the Dubai World Cup, and I believe that the horse is superior to what he was 12 months ago,” said Shunsuke Yoshida, chief executive officer for Sunday Racing, the syndicate that owns Vermilion.
Sent off as the 2.40-to-1 favorite in the 16-horse field, Vermilion raced three wide in sixth under Japanese champion rider Yutaka Take as Victory set the early pace. Vermilion steadily advanced turning for home, took command with 300 meters (1.48 furlongs) remaining, and drew away to a clear win. He completed the 1,600-meter (7.95-furlong) race in 1:35.30 on a track rated as fast.
Blue Concorde, who finished second to Sunrise Bacchus in last year’s February Stakes, rallied strongly in the stretch for second. Third-place finisher Wild Wonder was another two lengths back.
Field Rouge, the 5-to-1 second choice, broke awkwardly and was pulled up in the early stages. HeField Rouge, the 5-to-1 second choice, broke awkwardly and was pulled up in the early stages. He reportedly suffered a shoulder injury.
A half brother to multiple stakes winner Saqalat, Vermilion improved to 11 wins in 22 career starts. He is out of the winning Sunday Silence mare Scarlet Lady.
Jenny Blandford is a Thoroughbred Times assistant


Vermilion, Daiwa Scarlet to clash in February Stakes
by Jenny Blandford
Champions Vermilion and Daiwa Scarlet will face off in the $1,868,215 (201,020,000 yen) February Stakes (Jpn-G1) on Sunday at Tokyo racecourse.
The 1,600-meter (7.95-furlong) dirt race is the Japan Racing Association’s first Group 1 race of the year and the feature dirt race on the Japanese Spring racing calendar. A total of 44 first nominations were accepted for a place in the 16-horse field.
Vermilion, who was named JRA’s champion dirt horse, established himself as one of Japan’s best dirt horses last season after beginning the year on turf.
After a fourth-placed finish in the Emirates Airline Dubai World Cup (UAE-G1), Vermillion reeled off three consecutive victories on dirt beginning with a four-length win in the JBC Classic 170,000,000 at Ohi Racecourse on October 31. The El Condor Pasa horse completed the season with victories in the Japan Cup Dirt (Jpn-G1) on November 24 at Tokyo racecourse and the Tokyo Daishoten on December 29 at Ohi.
Vermilion will cut back in distance for the February Stakes for the first time since finishing fifth in the 2006 edition. He was scratched from a planned start at the end of January by trainer Sei Ishizaka due to an inflammation in a back knee, but the six-year-old horse has been in training since.
Champion three-year-old filly Daiwa Scarlet will make her debut on dirt in the February Stakes.
The Agnes Tachyon filly has six wins and three runner-up finishes from nine career starts. Daiwa Scarlet completed her stellar 2007 season with a runner-up finish in Japan’s biggest race, the Arima Kinen Grand Prix (Jpn-G1) on December 23 at Nakayama racecourse. Her half brother, two-time champion sprinter Daiwa Major, finished third in that race.
Daiwa Scarlet won the Queen Elizabeth II Commemorative Cup (Jpn-G1) and Oka Sho (Japanese One Thousand Guineas) last year for trainer Kunihide Matsuda. Depending on how Daiwa Scarlet performs on dirt, she could continue her preparations for a possible trip to Dubai for either the Dubai Duty Free (UAE-G1) or the Dubai World Cup on March 29 at Nad al Sheba racecourse.
Others likely starters include Field Rouge, who finished second in the Japan Cup Dirt in 2007 and third in ’06, and Wild Wonder, who enters off a victory in the Negishi Stakes (Jpn-G3) on February 4 at Tokyo.

blood horse記録

Vermilion On Target; World Cup Next
2008Last Updated: February 24, 2008
Vermillion winning the Japan Dirt Cup (JPN-I).Photo: John Crofts
Favored Vermilion, Japan’s champion dirt horse last year, dominated the field in his debut for 2008 with a 1 3/4-length win in the February Stakes (Jpn-I) at Tokyo racecourse Feb. 24 before a crowd of 53,029.The 6-year-old El Condor Pasa horse earned his fourth consecutive victory. It was announced after the race that Vermilion would head to Nad al Sheba next for his second try in the Dubai World Cup (UAE-I) March 29. Vermilion's only blemish in 2007 was a fourth-place behind the victorious Invasor in the World Cup. He captured four of his five starts last season for trainer Sei Ishizaka and earned more than $3.6 million for owners Sunday Racing Co. “Vermilion will head to Dubai for his second attempt on the Dubai World Cup," said Shunsuke Yoshida, director of the Sunday Racing syndicate. "I believe that the horse is superior to what he was 12 months ago.”Leading Japanese jockey Yutaka Take pushed the 2-1 pick Vermilion along in the early stages of the 1,600-meter February Stakes and they settled mid-pack on the outside of the field from barrier 15. Victory, making his first start on dirt, set the pace and the 6-year-old mare Daring Heart sat second. Vermilion was positioned closest of the favorites to the lead, with Yasunari Iwata on second choice Wild Wonder following him all the way. As the field reached the straight, Daring Heart went past Victory to take the lead, but Vermilion and Wild Wonder rallied the outside and quickly hit the front. At one stage Wild Wonder edged past Vermilion, but when Take showed the favorite the whip, the dark bay responded well to gradually pull away from Wild Wonder. The 8-year-old Blue Concorde charged late to grab second. Blue Concorde was making ground on Vermilion toward the wire but ran out of time. Blue Concorde wound up second and Wild Wonder held on for the show spot. The winning time was 1:35.30 on a fast track.Vermilion, out of the Sunday Silence mare Scarlet Lady, was bred by Northern Farm. He won the Japan Cup Dirt (Jpn-I) Nov. 24 and followed that up with a four-length triumph in the Tokyo Daishoten one month later at Ohi Racecourse. He has won 11 of 22 lifetime starts.Field Rouge, the third favorite in the field of 16, was pulled up soon after the start by jockey Norihiro Yokoyama and was reported to have sustained a left shoulder injury.

報知記録

武ヴァーミリアンG1・4連勝「ドバイで世界一」…フェブラリーS

ヴァーミリアン(右)は別格の強さを見せ付けた。左が2着ブルーコンコルド
 ◆第25回フェブラリーS・G1(24日、東京競馬場、ダート1600メートル) 砂の王者・ヴァーミリアン(武豊)が、底力を見せつけた。5番手追走からあっさり抜け出し、1馬身3/4差の完勝。マイルでも、その強さに変わりはなかった。これで、G1・4連勝を達成。次は、世界最高峰のダートG1、ドバイ・ワールドカップ(3月29日、ナドアルシバ競馬場・2000メートル)に挑む。2着はブルーコンコルド。ヴァーミリアンに次ぐ人気を集めたフィールドルージュは、左肩ハ行のため競走を中止した。
 周り見る余裕 ライバルの鞍上のアクションが激しくなった直線入り口。ヴァーミリアンの武豊には、じっくりと周囲をうかがう余裕があった。満を持して追い出すと、先行集団を抜け楽々と先頭に躍り出る。左ムチを受けてさらに加速。後続を突き放し「1馬身3/4」差でGI4連勝のゴールへ飛び込んだ。
 強さが際立っていた。課題のスタートを克服し、速い流れの中、外めの5番手につけた。「長く距離を走るのに不安はないので、外を通った」と武。距離のロス、そしてアゲンストの強風をものともせず、芝並みの上がり35秒9で突き抜けた走りを「完ぺきでした」と言い切った。
 負け怖かった 88年のデビュー以降、21年連続でのJRA・G1制覇。前人未到の記録を、さらに伸ばした。次のターゲットは、世界最高峰のGIレース、ドバイ・ワールドC。日本代表として夢の舞台に参加できることに心を躍らせた。「本当にドバイが楽しみになった。負けて、ドバイへ行くのをやめると言われるのが一番怖かった」
 01年のドバイ・ワールドCでは、トゥザヴィクトリーを2着に導いている武。「(中東遠征は)ハンドボールじゃないんで大丈夫(笑い)。スタッフは昨年の経験もあるし、どんな砂質でもこなせる馬」と冗談をまじえながら適性に太鼓判を押した。
 昨年の雪辱だ 昨年は、インヴァソールから2秒4も離された4着。“壁”にはね返されたが、パワーアップした姿で再び海を渡る。「今日は日本最強を実感した。昨年は世界のレベルを痛感したが、強くなっているので、あの時よりは走れる」と石坂調教師は期待を膨らませる。「ドバイで世界一を目指したい」ユタカの言葉に現実味を感じさせる壮行レースだった。
 【ヴァーミリアン】 ◆性齢 牡6歳の黒鹿毛。
 ◆戦績・22戦11勝(地方6戦6勝、海外1戦0勝) G1・5勝(別表参照)。他の重賞勝ちは、04年ラジオたんぱ杯2歳S、05年浦和記念、06年ダイオライト記念、名古屋グランプリ。
 ◆総収得賞金 優勝賞金9400万円を加え、7億4909万7500円。
 ◆血統 父エルコンドルパサー、母スカーレットレディ(父サンデーサイレンス)。父の産駒はGI4勝目。
 ◆2冠達成 JRAのダートG1(フェブラリーS、JCダート)をともに制覇したのは、ウイングアロー、カネヒキリに続き3頭目。
 ◆武豊騎手(38) 03年ゴールドアリュール、06年カネヒキリに続く3勝目で、GI61勝目。ヴァーミリアンとは抜群に相性が良く、11戦8勝、2着3回で連対率100%。
 ◆石坂正調教師(57) G1・5勝目。
 ◆生産者 北海道安平町のノーザンファーム。
 ◆馬主 (有)サンデーレーシング。

(2008年2月25日06時00分 スポーツ報知)

ルージュまさかの競走中止…フェブラリーS

レース前は元気いっぱいのフィールドルージュだったが…
 ◆第25回フェブラリーS・G1(24日、東京競馬場、ダート1600メートル) 骨に異常なし 打倒ヴァーミリアンに向け、ゲートから踏み出した1完歩目。フィールドルージュが、まさかのアクシデントに襲われた。
 左前肢と後肢が交錯。その際、前肢を落鉄すると同時に、蹄球部の肉がえぐれてしまった。リズムを崩したことに加え、脚部の痛みで前に進んで行けない。鞍上の横山典は、何度も脚元を確認し、向こう正面で競走を中止させた。
 「最初は我慢して走っていたけど、(走りが)良くならなかったので止めた。大したことがなければいいんだけど…」検量室に戻って来た横山典は、パートナーを思いやった。
 願いが通じたのか、競馬場の診療所で下された診断は「骨には異常なし」だった。「かなりの出血がありましたが、大事には至らなかったのが、不幸中の幸いでした。ファンの皆様には、ご迷惑をおかけしました」西園調教師は、無念さの中にも安どの表情を見せていた。
 ヴァーミリアンには戦わずして敗れる結果になったが、今後もチャンスは残っている。「まずは厩舎で静養し、それから放牧に出して立て直したいと思います。これからも応援よろしくお願いします」とトレーナー。一日も早い復帰を待ちたい。
ヴァーミリアン圧勝…フェブラリーS
 第25回フェブラリーS・G1(ダート1600メートル)は24日、東京競馬場で行われた。ヴィクトリーが速いペースでレースを引っ張り、勝負は直線に持ち込まれた。いつもより早めに動いた1番人気のヴァーミリアン(武豊)がしっかり伸びて勝ち、ドバイ遠征に弾みをつけた。2着にはブルーコンコルドが入り、3着はワイルドワンダーだった。
 武豊騎手「完ぺきでしたね。馬が堂々としていました。スタートがよかったし、競馬も上手。次は(出走予定の)ドバイで世界一を目指したいですね」
 ◆ヴァーミリアン 6歳牡馬 父エルコンドルパサー、母スカーレットレディ。北海道安平町のノーザンファーム生産、馬主はサンデーレーシング。戦績は22戦11勝(うち地方6戦6勝、海外1戦0勝)、重賞はジャパンカップダートなど9勝目。獲得賞金は7億4909万7500円(うち地方3億6000万円、海外3574万8500円)。

時事記録

2008/02/24-19:03
ヴァーミリアンが快勝=競馬フェブラリーS
 中央競馬の今年最初のGIレース、第25回フェブラリーステークスは24日、東京競馬場のダート1600メートルに16頭が出走して行われ、1番人気のヴァーミリアンが1分35秒3で快勝した。武豊騎手は同レース3勝目で、21年連続GIレース制覇。昨年のジャパンカップダート(国際GI)を制している同馬は、国内のダートGIレースで5連勝となった。 2着に7番人気のブルーコンコルドが入り、3着は3番人気のワイルドワンダー。2番人気のフィールドルージュは競走を中止した。  ヴァーミリアン 牡6歳。父エルコンドルパサー、母スカーレットレディの血統。北海道安平町のノーザンファームの生産。馬主はサンデーレーシング。通算成績は22戦11勝。地方を含めた重賞は9勝目で、中央、地方統一ダートGIレースは5連勝。内外を合わせた総獲得賞金は7億4909万7500円。(了)

スポニチ記録

ドバイもヴァーミリアン/フェブラリー

ファンの大声援に応える武ヴァーミリアン Photo By スポニチ
 国内ダート戦を完全制圧!いざ、ドバイでリベンジへ!!今年最初の中央G1「第25回フェブラリーS」が24日、東京競馬場で行われ、断トツ人気のヴァーミリアンが完勝。昨秋からダートG1・4連勝を達成し、昨年4着に敗れたドバイワールドカップ挑戦へ弾みをつけた。鞍上の武豊騎手(38)は88年菊花賞(スーパークリーク)から21年連続のG1制覇となった。  「完ぺきでした」。レース後の武豊の第一声に尽きる。スタートからゴールまで非の打ちどころがないレースぶり。ヴァーミリアンが「チャンピオンホースらしい走り」(武豊)で新たな勲章を手に入れた。 武豊が「いつも半馬身は遅れる」と課題に挙げていたスタートだったが、絶妙のタイミングでクリア。「無理に内に入れるつもりはなかった」と先行馬を内に見る形で6番手で折り合った。久しぶりに経験するマイル戦の激流にも動じない。勝負どころの3~4角でも馬群の外を回った。「マイルは短いくらいの馬だから、距離を余計に走る分には問題ない」。ピタリと合った人馬の呼吸。ライバル勢が追い出しを始めても、鞍上の心には余裕があった。直線で自然と内に切れ込む形で先頭に立つとさらに加速。吹きつける激しい向かい風を切り裂くように、追いすがるブルーコンコルドを突き放し、1馬身3/4の決定的な差をつけてゴールした。 前走・東京大賞典からプラス7キロでの出走。数字を見た瞬間「気持ち重いと思った」という石坂師。だが、パドックで馬を見ると「堂々として(馬が)自信を持って歩いている感じだった」と不安は消えた。「この距離で勝つことができて、ようやく日本の最強馬と胸を張れる」と師は愛馬を称えた。 これでダートG1・4連勝。名実ともに日本最強となったヴァーミリアンは、世界最高賞金のドバイワールドC(3月29日、ナドアルシバ競馬場ダート2000メートル)を目指す。「今回負けて、先生が“遠征をやめる”と言い出すのが一番怖かった。きょうのレースぶりなら、かなり楽しみを持ってドバイに行ける」と力強く宣言した武豊。石坂師も「昨年に続いての遠征だからスタッフにも余裕がある。プラス体重で勝てたことで、今後の調教もしやすい」と昨年4着の雪辱に燃えている。 ドバイへの対策は?と問われた武豊は「ハンドボールじゃないし“笛を吹かれる”わけじゃないから特にないですよ」と笑わせた。馬インフルエンザによる検疫方法の変更や、直行便での輸送が不可能となるなど、まだまだ難題が山積しているが「どんな状況でも力を出し切ってくれることが分かったから」と精神面でもたくましく成長した相棒に全幅の信頼を置く。日本馬初の快挙へ。限りなく夢が広がる圧勝劇だった。 ◆ヴァーミリアン 父エルコンドルパサー 母スカーレットレディ(母の父サンデーサイレンス)牡6歳 栗東・石坂厩舎所属 馬主・(有)サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績22戦11勝 総獲得賞金7億4909万7500円。主な勝ち鞍は川崎記念、JBCクラシック、JCダート、東京大賞典、フェブラリーS、ラジオたんぱ杯2歳S、浦和記念、ダイオライト記念、名古屋グランプリ。 【フェブラリーS成績  特集  GIパネル
[ 2008年02月25日付 紙面記事 ]


ヴァーミリアン唯一の敵は馬インフル
 ヴァーミリアンは今後も栗東トレセンで調整を続ける。ドバイ主催者側は「出国前21日間に馬インフルエンザ発症のない場所」での滞在を入国の条件にしている。このため京都競馬場への入厩が推奨されているが、ダートコースしか使用できず「それでは仕上げられない」と石坂師。同じ理由でウオッカも京都記念後に栗東に戻ったが、両馬の滞在中に栗東で馬インフルエンザが発生した場合は、遠征そのものが中止となる。24日には美浦で新たに陽性馬が1頭見つかっており、予断を許さない状況だ。 【フェブラリーS成績  特集  GIパネル
[ 2008年02月25日付 紙面記事 ]


ブルコン誇りの連続銀/フェブラリーS

ヴァーミリアンには完敗だったが昨年に続く2着で、いまだ健在を証明したブルーコンコルド Photo By スポニチ
 2年連続の銀メダル。悲願の中央G1初制覇は逃したが、ブルーコンコルド陣営には笑顔が並んでいた。4番手でリズム良く流れに乗り、必死に伸びて2着を死守した。幸は「やっぱりマイルは走るし、レースがしやすい。ここ3戦は2000メートル以上で気持ちが続かなかったが、きょうは昨年のように左にモタれることもなかった。勝った馬(ヴァーミリアン)は強かったが、いいレースができたと思う」と敗れて悔いなしだ。 8歳の年齢を考慮し、暮れの東京大賞典5着後は間隔を空け、フェブラリーS一本に備えた。通常の坂路からコース追いに替えたのも功を奏した。服部師は「幸君が毎日のように調教に乗ってくれるし…。この年だから、モチベーションを維持しようといろいろやってきたのも良かったと思う。しばらく間隔を空け、次はかしわ記念(5月5日、船橋)を狙いますよ」と交流G1・7勝目をしっかり視界に入れ、健在ぶりをアピールしていた。 【フェブラリーS成績  特集  GIパネル


勇気光ったワンダー/フェブラリーS

勝ちに行っての3着だ。岩田ワンダー悔いはない Photo By スポニチ
 3番人気ワイルドワンダーは大外からヴァーミリアンを追いかけた。岩田の左ムチ連打も及ばず、最後は力尽きて後退、3着に終わった。「勝ちにいっての3着だから仕方ない。成長は感じたし、勝ち馬の底力には脱帽だ。これがドバイを走った馬かという感じだった」と岩田は勝ち馬を称えた。久保田師は「まともに負かしにいっての敗戦。力は見せたよ。相手が悪かった。でも、これからもレースは続くから」と、さばさばした表情だった。次走はかしわ記念(5月5日、船橋)が有力。 【フェブラリーS成績  特集  GIパネル
[ 2008年02月25日付 紙面記事 ]


ルージュ魔のスタート/フェブラリーS

スタート直後の故障発生で、レースを中止したフィールドルージュ Photo By スポニチ
 2番人気フィールドルージュが3コーナー手前で競走中止した。スタート直後につまずき、自らの左後肢で左前脚をぶつけて落鉄。異常を察知した横山典はスタート後400メートル過ぎで馬を止めて下馬した。レース後、横山典は「大事に至らなければいいけど」と沈痛の表情で引き揚げてきた。 東京競馬場内の馬診療所でX線検査などを行った結果、患部は出血し、ツメもはがれていたが、骨や腱の損傷はなかった(診断名は左肩ハ行)という。西園師は「スタート後の1完歩目でつまずいた時に蹄球部をぶつけ、血だらけになっていた。あのまま競走を続けていれば、大変なアクシデントになっていたので、横山典君が止めてくれたのは良かったと思う。多くの方に支持してもらっただけに申し訳ない」と話した。今後は放牧に出る予定。 【フェブラリーS成績  特集  GIパネル


沈没…公営部隊3騎/フェブラリーS
 3頭が出走した地方勢だが、アンパサンドの10着が最高と残念な結果に終わった。アンパサンドの戸崎は「2000メートル付近を使ってきたのでマイルの流れに戸惑った感じ」。12着フジノウェーブの御神本は「距離が長かったことは確かだが、その前に走りに全然集中していない」と敗因を挙げた。13着ビッググラスの今野は「初めてで比較しにくいが、体が重いのか、苦しがっている感じだった」と残念そうだった。 【フェブラリーS成績  特集  GIパネル


松元省師に贈る激走デイ/フェブラリー
 今月いっぱいで勇退する松元省師が送り出したクワイエットデイ。道中は後方で待機、直線ではジリジリと脚を繰り出して6着に滑り込んだ。角田は「ハナも考えていたし、せめて3、4番手あたりと思っていたが、マイルともなると周りも速い。2000メートルくらいならもっと上を狙える馬なんだが…」と残念そうだった。松元省師は「人馬とも無事にレースを終えてくれて満足している。見どころもあったからね」とラストランの結果に笑みを浮かべた。 2冠馬トウカイテイオーなど栄光に包まれた調教師生活を終えることに関しては「思い残すことはない。すべては皆さんの声援のおかげ」と語り「ファンの方には、これからもぜひ競馬場に足を運んでほしい」と呼びかけた。 【フェブラリーS成績  特集  GIパネル

サンスポ記録

【フェブラリーS】最強ヴァーミリアン!次は世界制圧だ!

圧勝!!ヴァーミリアン ラスト400メートルからユタカが追いだすとヴァーミリアン(右)はパワフルなフットワークで駆け抜けた
 第25回フェブラリーS(24日、東京11R、GI、4歳上オープン国際、定量、ダ1600メートル、1着本賞金9400万円=出走16頭)昨年の最優秀ダート馬で1番人気に支持されたヴァーミリアンが、好位から直線で鮮やかに突き抜けて今年初戦を快勝。史上初の国内ダートGI5連勝を達成した。1分35分3(良)。今回は体調面と距離不足が不安視されてもいたが、それを完全に払拭。完璧なレース内容で世界最高賞金レース、1着360万ドル(約3億8520万円)のドバイワールドC(3月29日、ナドアルシバ、GI、ダ2000メートル)へ弾みをつけた。

 出走取り消し明けで、2年ぶりのマイル戦。戦前に囁かれていたそんな不安をあざ笑うかのような、圧倒的なパフォーマンスだった。1番人気ヴァーミリアンが、好位の外めキープから直線で力強く抜け出してV。国内ダートGI5連勝を達成し、ドバイワールドC挑戦に弾みをつけた。

笑顔の武豊とヴァーミリアン 昨年の最優秀ダート馬が国内ダートGI5連勝を飾った(撮影・北野浩之)
 「マイルなのでスタートに気を遣ったが、いいスタートを切れたし、楽に追走できた。レースが上手。チャンピオンらしいレースができました」
 今年の重賞初VをGIで決め、21年連続GI勝利を収めた武豊騎手が安堵の表情を浮かべた。レースは15番枠から絶好のスタートを切り、難なく外めの5~6番手を追走。楽な手応えのまま4コーナーで先頭集団に取りつくと、直線は圧巻だった。ラスト400メートルでユタカが追い出すと、パワフルなフットワークでグイッと抜け出した。そこからは独壇場。昨年の最優秀ダート馬は、堂々と直線を駆け抜けた。
 今年初戦に予定していた川崎記念は右飛節炎で出走を取り消したが、症状は軽度ですぐに回復。今ひとつ冴えなかった調教での動きも、リフレッシュしたことで本来のものに戻っていた。それでも、プラス7キロの馬体重には「気持ち太いと思った」と石坂正調教師。だからこそ、ドバイに向けて「もっとよくなる余地がある」と意気揚々だ。
 昨年4着から1年を経て、さらに逞しさを増してドバイWCに参戦。しかし、今年は馬インフルエンザの余波で京都競馬場で計7日間の検疫を受けなければならないうえに、シンガポール経由の輸送となり移動時間もかかる。「京都での調整はコンディション維持に自信がない。(栗東で調整して)ギリギリの検疫期間で行きたい。ドバイへも最少時間で行ければと思う」と石坂師。栗東で馬インフルエンザの感染馬が出た場合、遠征は不可能となり、まだ問題は山積だ。それでも、現時点で日本でやるべきことはすべてクリアした。
 「どんな砂質でも走れる馬。日本代表として胸を張って行きたい」とユタカ。近年屈指の名馬が、世界の頂点に立つという夢が広がった。
(下村静史)
■ヴァーミリアン
 父エルコンドルパサー、母スカーレットレディ、母の父サンデーサイレンス。黒鹿毛の牡6歳。栗東・石坂正厩舎所属。北海道早来町(現安平町)・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。戦績22戦11勝(中央15戦5勝、地方6戦6勝、海外1戦0勝)。獲得賞金は7億4909万7500円(中央3億5334万9000円、地方3億6000万円、海外3574万8500円)。重賞はGIIIラジオたんぱ杯2歳S(04年)、GII浦和記念(05年)、GIIダイオライト記念、GII名古屋GP(06年)、GI川崎記念、GIJBCクラシック、GIJCダート、GI東京大賞典(07年)に続き9勝目。GIフェブラリーSは石坂正調教師が初勝利、武豊騎手は03年ゴールドアリュール、06年カネヒキリに続き3勝目。

石坂師、ユタカ、吉田勝巳氏揃って万歳
★「今年はいい状態で臨めそう」…生産者・吉田勝己ノーザンファーム代表
 あまりの完勝劇に、ヴァーミリアンの強さを再認識したのだろう。生産者として表彰台に上がった、吉田勝己ノーザンファーム代表(59)は、“まだ馬体に余裕があったように感じられたが…”の報道陣の質問に事もなげに、こう言い切った。
 「うん、さらに良くなる次が本当に楽しみになったね」。次とはもちろん昨年4着に敗れたドバイワールドCだ。「乾いた馬場で、この逆風。それでも、こんなに速い時計(1分35秒3)で勝つんだから。本当に強い馬だよ」と胸を張った。ノーザンF生産馬でドバイWCに挑戦したのはトゥザヴィクトリー(01年2着、02年11着)にアドマイヤドン(04年8着)、そして昨年のヴァーミリアンだが、勝己代表の期待度は今回が最も大きいようだ。「アメリカの馬(BCクラシック勝ちのカーリンなど)が強いようだけど、この馬自身パワーアップしているし、今年はいい状態で臨めそうだから」と自信を込めた。
 幼少から並外れて能力が高かったというヴァーミリアン。牧場時代を最もよく知る秋田博章場長(59)は、「期待したクラシックは精神面での弱さがアダになったが、ひと皮むけて大人になってからは、こちらが予想していた通りの強い馬に成長してくれた。理想的な壮行会になったね」とレースを振り返った。
★岡部氏も強さ絶賛
 フェブラリーSのプレゼンターとなった岡部幸雄氏も優勝したヴァーミリアンの強さを称賛した。昨秋のジャパンC以来の東京競馬場来訪だったが、「強い馬が強い競馬をして勝ったということ。感心させられたよ。いいレースでもあったね」と堪能したようで、ドバイWCに挑戦するにあたっては「このまま順調にいって欲しい。期待を持たせてくれる馬だから」とエールを送った。
■アラカルト
 ◆国内ダートGI5連勝 ヴァーミリアンは昨年の川崎記念でGI初勝利を挙げてからJBCクラシック→JCダート→東京大賞典(すべて07年)、そして今回のフェブラリーSと国内ダートGI5連勝を達成。統一ダートGI5勝はアドマイヤドン、ブルーコンコルドの6勝に次ぐ記録。 ◆フェブラリーS&JCダート制覇 フェブラリーSとJCダートの両レースを制したのは、ウイングアロー、カネヒキリに続く3頭目。 ◆関西馬が9連勝 00年ウイングアローから関西馬が9連勝。
★入場人員増も売り上げ前年比97.6%
 今年初のGI開催となった24日の東京競馬場には前年比103.8%の5万3029人が駆けつけた。フェブラリーSの売り上げは144億3020万8100円で同97.6%にとどまった。
★ヴァーミリアン、ドバイWC17倍…英ブックメーカー
 英国大手ブックメーカー(公認の賭け屋)のウィリアムヒルでは、ドバイワールドCでヴァーミリアンを17倍としているが、フェブラリーS勝利によってもう少し低い倍率に改めることになりそうだ。1番人気は昨年の米国年度代表馬カーリン(S・アスムッセン、牡4)で2.63倍、2番人気は昨年のUAEダービー馬アジアティックボーイ(南ア=M・デコック、牡4)と昨年のドバイWC2着馬プレミアムタップ(サウジアラビア=J・ガーデル、牡6)の2頭が6倍で並んでいる。
▼第25回フェブラリーS(2月24日、東京11R、GI 、4歳上OP、ダ1600m)
1着(15)ヴァーミリアン
2着(10)ブルーコンコルド
3着(16)ワイルドワンダー
単勝
15
240円
複勝
151016
140円360円160円
枠連
5-8
680円
馬連
10-15
2,820円
ワイド
10-1515-1610-16
950円350円1,020円
馬単
15-10
3,520円
3連複
10-15-16
3,820円
3連単
15-10-16
17,550円 (レース結果はJRA発行のものと照合し確認して下さい)

【フェブラリーS】衰え知らず!コンコルド底力見せ2着!
 第25回フェブラリーS(24日、東京11R、GI、4歳上オープン国際、定量、ダ1600メートル、1着本賞金9400万円=出走16頭)これがオレの本来の走りだ! 昨秋の南部杯V以降は勝ち星から遠ざかっていた7番人気のブルーコンコルドが、ラスト1ハロンからグイグイ伸びて2着に入り、GI6勝馬の底力を見せた。道中は4番手につけ、直線で幸英明騎手の左ステッキが入ると進路を真ん中から内に変え、ジワジワと進出開始。ラスト1ハロン過ぎからエンジンがかかり、勝ったヴァーミリアンこそ捕まえ切れなかったが、外のワイルドワンダーはしっかり捕らえて2着を確保した。
 「1600メートルだったらこれぐらいは走れる馬ですよ。ただ、最近の成績からすれば頑張っていますね」と幸騎手は得意のマイル戦で奮起した愛馬を褒め称える。「きょうは内にモタれる面もマシだったし、地力のある所は見せてくれた。でも勝った馬が強かった」
 8歳を迎えてもまだ衰え知らずの愛馬の底力を幸騎手は改めて感じていた。
(片岡良典)
★ワイルド勝ちに行って3着…岩田「2着狙いならできたと思うが」
 3番人気のワイルドワンダーは直線、持ったままでヴァーミリアンに並びかけたが、残り1ハロンからは逆に突き放されての3着。格の違いを見せ付けられた結果となった。「4コーナーまでは持ったまま。2着狙いならできたと思うが、きょうは(ヴァーミリアンに)勝負に行った。風にも負けず、騎乗停止にも負けずで頑張ったけどね」と岩田康誠騎手は無念の表情。初GI獲りに挑んだ久保田調教師も「まともに勝ちに行っての3着だからね。ワンダーも力があるのは再確認できたけど、きょうは相手を褒めるしかないね」と勝ち馬の強さに脱帽していた。
★松元師有終ならず…6着クワイエットデイ
 名伯楽のラストランは6着だった。トウカイテイオー、スティルインラブなどを育てた松元省一調教師(68)=栗東=が送り出した9番人気クワイエットデイは、後方から脚を伸ばし、掲示板まであと一歩の善戦を見せた。「見どころのあるレースだったし、人馬とも無事にと願っていたから。満足しています」と松元省師は笑顔で振り返った。JRA通算4988戦588勝、重賞23勝(うちGI9勝)。角田晃一騎手は「最後はよく伸びているし、千八から二千なら」と距離が延びての巻き返しを約束。クワイエットデイは栗東・羽月厩舎に転厩して、さらなる活躍を目指す。
★自慢の鬼脚不発…8着メイショウトウコン
 5番人気のメイショウトウコンは後方からの競馬。自分のスタイルを貫いて直線の末脚勝負にかけたが、意外にも伸び切れず8着に終わった。土曜のクイーンC(リトルアマポーラ)に続き土日重賞Vを狙った武幸四郎騎手は「スタートしてからゴールまでずっと左手前のまま。直線で1回でも右手前に替えてくれれば、もっと伸びたと思うんやけど」と悔しさを口にした。

【フェブラリーS】ルージュ無念…左肩跛行で競争中止
 第25回フェブラリーS(24日、東京11R、GI、4歳上オープン国際、定量、ダ1600メートル、1着本賞金9400万円=出走16頭)ゲートが開いた瞬間のアクシデントだった。川崎記念でGI初制覇を果たし、2番人気に支持されたフィールドルージュはスタート直後に躓いて、バランスを崩してしまった。トモ(後脚)を左前脚の蹄球部に強くぶつけており、すぐ異変に気付いた横山典騎手がスピードを緩めて、向こう正面で競走を中止(診断は左肩跛行)した。
 「ゲートを出て一完歩目です。ジョッキーがすぐに止めてくれたので大事には至りませんでした。蹄球部がえぐれて血が出ていますが、レントゲンを撮ったところ骨、腱は大丈夫でした」と診療所から馬房へ戻ってきた西園調教師は安堵の表情。
 「人気にして頂いたのに申し訳ありません…」と頭を垂れたトレーナーは「この後は栗東へ戻って静養し、放牧に出して立て直します」と再起を誓った。
★レースを終えて
◆オリビエ・ペリエ騎手(ロングプライド4着)
「1600メートルはちょっと忙しい。1800メートルくらいの方がいいのかもしれない。この馬の力は出せた。出遅れがなければ2着はあったかも…」
◆蛯名正義騎手(リミットレスビッド5着)
「デキが全然違っていた。一瞬『おっ!』と思った。上がりだけの競馬で何とかもたせようとしたが、よく頑張っていた」
◆藤田伸二騎手(デアリングハート7着)
「(ヴィクトリーが)競ってきたので無理せず2番手に控えた。左回りは行きっぷりがいい。引退レースを無事に終えられてよかった」
◆安藤勝己騎手(ドラゴンファイヤー9着)
「全然脚をためるところがない。ずっと伸びたま走っていた。マイルのペースが合わないのかも」
◆戸崎圭太騎手(アンパサンド10着)
「マイルのペースにとまどっていた。次に繋がるレースはできた」
◆福永祐一騎手(メイショウバトラー11着)
「いいところにつけられたけど、力が及ばなかった」
◆御神本訓史騎手(フジノウェーブ12着)
「芝のところでついていけなかった。道中も終いも全く脚を使っていない。距離も少し長いのかも」
◆今野忠成騎手(ビッググラス13着)
「まだ体が重いのか、少し苦しがっていた」
◆田中勝春騎手(ノボトゥルー14着)
「流れにスムーズに乗ってよく頑張っていた」
◆後藤浩輝騎手(ヴィクトリー15着)
「ゲートはおとなしかったが、久々と初めてのダートだったんですかねぇ」

2008年2月24日日曜日

netkeiba記録

フェブラリーS、ヴァーミリアンがドバイへ向け好発進  24日、東京競馬場で行われた2008年のGI開幕戦・フェブラリーS(4歳上、GI・ダート1600m)は、武豊騎手騎乗の1番人気ヴァーミリアン(牡6、栗東・石坂正厩舎)が、道中は先団の後ろを追走。直線半ばで抜け出すと、7番人気ブルーコンコルドに1.3/4馬身差をつけて完勝した。勝ちタイムは1分35秒3(良)。さらに2馬身差の3着には3番人気ワイルドワンダーが入った。なお、2番人気フィールドルージュは馬体に故障を発生し、向正面で競走を中止している。
レース映像 勝ったヴァーミリアンは、父エルコンドルパサー、母がJRA1勝のスカーレットレディ(その父サンデーサイレンス)という血統。同厩の半兄に05年東海S(GII)など重賞3勝のサカラート(牡8、父アフリート)がいる。 04年ラジオたんぱ杯2歳S(GIII)を制すなど、3歳秋までは芝の重賞戦線で活躍。ダート転向後は05年浦和記念(交流GII)、06年ダイオライト記念(交流GII)、06年名古屋グランプリ(交流GII)と交流重賞で勝ち星を重ね、昨年1月の川崎記念(交流GI)でGI初制覇を果たした。続くドバイワールドC(首G1)は4着。秋はJBCクラシック(交流GI、大井)、ジャパンCダート(GI)、東京大賞典(交流GI)と3連勝を飾り、昨年のJRA賞最優秀ダートホースに輝いた。1月30日の川崎記念は右飛節炎のため直前での出走取消となったが、仕切り直しとなった今年緒戦を見事に制し、5つのGIタイトルを手に現地時間3月29日に行われるドバイワールドCへ向かうことになる。通算成績22戦11勝(うち地方6戦6勝、海外1戦0勝、重賞9勝)。※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。ダートGI・5勝目を挙げたヴァーミリアン(撮影:下野 雄規)
2008年02月24日

フェブラリーSコメント「胸を張ってドバイへ」 1着ヴァーミリアン(武豊騎手) 枠も良かったしスタートも抜群だった。距離損があっても外を回ろうと思っていたが、その通り理想的なレースができた。抜け出してからはいつもの力強い脚を使ってくれた。これで胸を張ってドバイへ行けますね。(石坂正調教師) 前走取り消しの影響もなく、自信はあった。気持ち太いかなとも思ったが、この体重でこの勝ち方ならドバイでも期待が持てそうだ。これで国内のダート最強馬と胸を張って言えるね。ドバイは昨年経験しているので、今年は余裕を持って行けます。2着ブルーコンコルド(幸英明騎手) 勝った馬は強かった。マイルは競馬がしやすかったし最後も差を詰めているのだが。3着ワイルドワンダー(岩田康誠騎手) 勝ちにいっての3着だからね、成長は感じたよ。こちらも残り400mまでは持ったままなのに…勝った馬の底力には脱帽だ。4着ロングプライド(O.ペリエ騎手) 勝ち馬は強いね。でもこの馬の力は出し切れたと満足している。1800mの方が向きそうだ。5着リミットレスビッド(蛯名正義騎手) 前走とは出来が一変していた。一瞬、オッと思ったんだけどね。
2008年02月24日


フェブラリーSアラカルト ●武豊騎手 03年ゴールドアリュール、06年カネヒキリに続くこのレース3勝目。JRA・GIは昨年のジャパンCダート(ヴァーミリアン)以来の通算61勝目。JRA重賞は今年初勝利で、通算では252勝目。87年のデビュー以来、22年連続のJRA重賞勝利、88年以来21年連続のJRA・GI勝利を達成した。●石坂正調教師 このレース初勝利。JRA・GIは昨年のジャパンCダート(ヴァーミリアン)以来の通算5勝目。JRA重賞は今年初勝利で、通算では17勝目。●JRAダートGI完全制覇 ヴァーミリアンはこれで、ジャパンCダート、フェブラリーSと、JRAのダートGIをいずれも制した。これはウイングアロー、カネヒキリに続く3頭目。●エルコンドルパサー産駒 JRA・GIは06年菊花賞(ソングオブウインド)、06年ジャパンCダート(アロンダイト)、07年ジャパンCダート(ヴァーミリアン)に続く通算4勝目。うち3勝がダート。●馬主・サンデーレーシング 昨年のジャパンCダート(ヴァーミリアン)以来、通算6勝目となるJRA・GI勝利。●生産者・ノーザンファーム 04年アドマイヤドン、06年カネヒキリに続くこのレース3勝目。●関西馬の勝利 00年ウイングアロー以来、関西馬は9連勝。GIに昇格した97年以降の勝ち馬は、関西9勝、関東2頭、岩手1頭となった。●6歳馬の勝利 GIに昇格した97年以降、98年グルメフロンティア以来となる2頭目。年齢の内訳は4歳4頭、5歳6頭、6歳2頭。
2008年02月24日



フェブラリーSコメント「胸を張ってドバイへ」  2008年02月24日
フェブラリーSアラカルト  2008年02月24日
フェブラリーS、ヴァーミリアンがドバイへ向け好発進  2008年02月24日
フェブラリーS、全着順&払戻金  2008年02月24日

ラジオnikkei記録

【フェブラリーS(GI)】(東京)~王者ヴァーミリアン 貫録勝ち
東京11Rの第25回フェブラリーステークス(GI・ダート1600m)は1番人気ヴァーミリアン(武豊騎手)が人気に応えて優勝、GI・4連勝を飾った。勝ちタイムは1分35秒3(良)。2着に7番人気ブルーコンコルド、3着に3番人気ワイルドワンダーが入った。スタートから好位置6番手を確保。直線早々外から併せに来たワイルドワンダーを残り300mでアッサリ突き放して抜け出すと、内から2番手に上がったブルーコンコルドに1馬身3/4差をつけてゴール。ワイルドワンダーはさらに2馬身差の3着。2番人気フィールドルージュはスタートで出遅れると徐々に馬群から置かれ始め、序盤で競走中止となった。ヴァーミリアンは栗東・石坂正厩舎の6歳牡馬で、父エルコンドルパサー、母スカーレットレディ(母の父サンデーサイレンス)。通算22戦11勝で、GIは07年川崎記念、JBCクラシック、ジャパンカップダート、東京大賞典に続く5勝目。

ラジオnikkei記録

【フェブラリーS】~レース後のコメント
1着 ヴァーミリアン
 (武豊騎手)「完璧な内容でした。スタートに一番気を使ったけど、いいスタートを切れたし、今日は堂々としていました。馬が楽に追走していたし、馬の行く気に逆らわずに乗った。出来も絶好調。ここを勝ってドバイへ行きたかったので、これで楽しみになりました」
 (石坂師)「勝ってドバイへ行きたかったので最高の結果。競馬があいて重め残りになるのを心配していた。プラス7キロは気持ち重いと思っていた。取り消し前の動きがよくなかったので、先週、今週と馬の動きや体には注意していた。1600mはどうかと思ったが、今は馬が自信を持って走っているのを感じる。ゲートさえ出れば前目で正攻法のレースが出来ると思っていたし、この距離で勝てて文字通りダート最強馬かなと。栗東で調整していきたい。ドバイは1度競馬しているので少し精神的にはゆとりを持ってレースに臨める」
 2着 ブルーコンコルド(幸騎手)
 「1600mなら走りますね。最近の成績から心配していたんですが、今日は去年のようにモタれることなく走ってました。勝った馬は強すぎですね」
 3着 ワイルドワンダー(岩田騎手)
 「4コーナー手前から400mの標識まで持ったままの手応え。勝ちに行っての3着だから仕方ない。2着を狙いに行ってもしょうがないし。この馬も力をつけてるね。でも勝った馬は強い、ダラダラ走っていたと思ったらもうすぐ後ろに来てるし、追い出したらスパッと伸びたからね。あれがドバイを狙う馬の脚なんだろう」
 4着 ロングプライド(ペリエ騎手)
 「この馬の力は出し切っている。勝った馬は強い。欲を言えば1600mより1800mの方が合ってるかな」
 5着 リミットレスビッド(蛯名騎手)
 「いい感じで行ってたんだけど、直線でちょっと狭くなって、後ろの馬にも少し迷惑をかけてしまった。あれがなければ3着はあったかもしれない。前回のレースから雰囲気が変わっていたし、状態もアップしていたと思う」
 6着 クワイエットデイ(角田騎手)
 「この馬にこの距離は忙しすぎるね。でも2000mなら上のメンバーとも互角にやれる力はあると思う」    7着 デアリングハート(藤田騎手)
 「いい感じでスタートを切ってハナも考えていたけど、ヴィクトリーが来ていたので無理せずに。左回りの行きっぷりはいいし、最後のレース、ハナに行ってもよかったんだけど…。牝馬でこの先もあるので無事で何よりかな」
 8着 メイショウトウコン(武幸騎手)
 「中京では勝っているとはいえ、左回りはスムースじゃないね。1600mのレースをさせたんだけど、ずっと左手前のままだった」
 競走中止 フィールドルージュ(横山典騎手)
 「スタートは悪くなかったけど、その後の動きに違和感を感じたので自分から止めました。何もなければいいけど」

勝った!

勝った!
良かった!!
強かった!!!
ホッとした!!!!
http://www.jra.go.jp/JRADB/asx/2008/05/200801050811h.asx

日韓大崎記録

充実度でヴァーミリアン/フェブラリーS



<大崎昭一のG1こう買う:フェブラリーS> ダートNO・1ホースのヴァーミリアンに期待です。昨秋のJBCクラシック、JCダート、そして東京大賞典と3連勝。川崎記念の取り消し後も、けいこの動きからは好調をキープとみます。マイル戦は一昨年のフェブラリーS以来ですが、今の充実度なら問題ありません。G1・4連勝は目前です。 対抗はメイショウトウコンです。平安Sでは首差の2着と惜敗しましたが、直線で伸びを見せる好内容でした。東京に実績がなくても状態が抜群の今なら逆転も可能です。ロングプライドはユニコーンS勝ちの実績があり、切れ味を生かせば一発も。ワイルドワンダーも東京では6戦5連対で外せません。衰えの感じないブルーコンコルド、平安Sの勝ちっぷりからクワイエットデイにも印を回します。 馬単(15)=(9)、(15)=(8)、(15)(16)、(15)(10)、(15)(5)。(日刊スポーツ評論家:大崎昭一)

中日記録

<鋭断>本紙・草野武志 ヴァーミリアンの優位動かず
2008年2月24日 紙面から
 【ポイント】時計が出やすい馬場状態だったとはいえ、3年続けて1分34秒台の決着。今年も、ちょうど半数の8頭がこのコースと距離で1分35秒台で走破した経験がある。ダートのG1レースながら、馬力よりもむしろスピードと切れ味の勝負になるのがこの1戦。時計面の裏付けがない4歳勢にとって、同重量を背負って戦うのは厳しいとみられる。ただ、パワーではすでに一流古馬にも劣らない。もし砂が乾ききって、タイムを要する馬場になれば、一気に劣勢をはね返す可能性がある。
 【本紙予想】たとえ下が渋っても、乾いていてもヴァーミリアンの優位は動かない。7カ月の沈黙を破って、昨秋に復帰すると、G1レースを危なげなく3連勝。決して相手に恵まれたわけではなく、当面のライバルを力でねじ伏せる勝ちっぷりは、役者の違いを印象づけた。川崎記念の直前はどうも動きがさえず、疲労がピークに達していたようだ。幸か不幸か右飛節の炎症により、出走を取り消したことで、心身ともにすっかり立ち直り、V3の勢いをそのままでここに臨める。2年ぶりのマイル戦とあって、前半に置かれても長い直線できっちりと料理するはず。V4へ。
 フィールドルージュが川崎記念でついにG1ホースに上り詰めた。昨年のこのレースが5着、ジャパンCダートが2着と、すでにいつでも中央のビッグタイトルに手が届く地位を占める。ここにきて早めに進出しても直線でもうひと伸びするようになっており、距離短縮にも不安はない。巧みな左回りコースで逆転まで。
 ワイルドワンダーが前哨戦の根岸Sで強襲を決めた。相変わらず追われての味は格別。コンスタントに35秒台の脚を使える強みで上位突入は堅い。
 長距離輸送を苦手にしていたメイショウトウコンがジャパンCダート、東京大賞典と上位争いを重ね、遠征に慣れてきた。前走の追い上げを見ても充実ぶりは明らか。この1年で20キロ以上、体重が増加しており、11着に終わった昨年のようなことはない。
 掛かり癖が解消しないヴィクトリーにとって、初マイルが突破口になるかもしれない。走法的にはダート適性も十分とみられ、大仕事も夢ではない。ドラゴンファイヤーには成長力とたたいた上積みが望める。1分35秒台後半の攻防になれば互角の勝負に。
 【無印の特注馬】3連敗中のブルーコンコルドだが、敗因は年齢面よりも距離か。体の張りと鋭い動きは健在。ベストのマイルで見直す手はある。

サンスポ記録

【フェブラリーS】史上最速ヴァーミリアン!カトちゃん自信の◎

国内最強から目指すは世界制圧だ! 昨年の最優秀ダート馬ヴァーミリアンは史上初の国内ダートGI5連勝へ挑む
 もはや国内に敵なし! 08年GIの第1弾・フェブラリーSを勝つのはヴァーミリアンだ。本紙・カトちゃんは昨年の最優秀ダート馬に自信の◎。川崎記念を右飛節炎で取り消した影響は皆無、武豊騎手とのコンビで国内ダートGI5連勝を飾り、ドバイへと旅立つ。
第25回フェブラリーS 確定枠順へ

 最強牝馬のダイワスカーレットが戦線離脱。ダート界の頂点に君臨している◎ヴァーミリアンにとっては組みしやすいメンバー構成となった。
 川崎記念は右飛節炎で回避。気になるのは体調だが、症状は軽度で、熱もさほど上がらなかった。休んだのは1日だけで、影響は最小限に抑えられた。追い切りは動かないほうなのに、2週続けて坂路で4ハロン52秒台をマーク。息、体ともできており、コンディションはきっちり整っている。
 一部に伝えられる距離不安についても心配には及ばない。一昨年のフェブラリーSは5着に敗れているが、道中は6番手前後を追走しており、距離不足というレースぶりではなかった。最後まで踏ん張れなかったのは、体がまだしっかりしていなかったため。今は当時と比べものにならないぐらいパワーアップしている。その証拠に昨秋のJCダートは、カネヒキリの持つレコードを1秒3更新する2分6秒7の驚異的なタイムで圧勝。マイルでも通用するスピードがなければ、出せないタイムだ。
 スタートダッシュが速い馬ではないので、もまれない8枠15番となったのはラッキー。ここならマイペースで番手を上げていくことができる。一度エンジンがかかれば距離など関係ない。直線の追い比べに持ち込めば、勝利は自ずと見えてくる。フェブラリーS制覇で国内最強を改めて証明。世界最高峰のドバイワールドC(3月29日、ナドアルシバ、ダ2000メートル)参戦へ旅立つ。
 馬単は(15)(4)、(15)(16)、(15)(10)本線に(15)(7)、(15)(8)、(15)(9)。人気サイドなので3連単の買い目は絞る。(15)(1着)→(4)(10)(16)(2着)→(4)(7)(8)(9)(10)(16)(3着)のフォーメーション15点で勝負する。
(加藤隆宏)
■ユタカ断トツ、ダートGI21勝
 昨年暮れの東京大賞典をヴァーミリアンで制した武豊騎手は、交流GIを含む統一ダートGIの勝利数を“21”とし、安藤勝騎手の9勝に大差をつけてトップに立っている。また、武豊騎手は03年ゴールドアリュール(中山1800メートル)、06年カネヒキリでフェブラリーSは過去2勝。当レースがGIに格上げされてからは、11回騎乗して【2・2・1・6】と連対率36%の高い数字を残している。
★23日のヴァーミリアン
 滋賀県の栗東トレセンを午前9時半に出発して、午後3時頃に東京競馬場に到着した。輸送時間は約5時間半で、通常(おおむね6時間半)よりもスムーズな移動だった。久保卓也調教助手は「きょうは早く着いたね。至って順調だし、太め感もない。馬自身が競馬だということを分かっている感じだね」と戦闘モードに入っていることを示唆。8枠15番にも「(他馬に)邪魔されないし、外を引いてよかった」と満足の様子で、決戦に向けてムードは上々だ。
★天気と馬場
 23日の東京競馬場は、終日「強風注意報」が出ていたように風が強く、ダートはパサパサに乾燥した状態。「砂漠みたいな馬場」と口にするジョッキーもいるほどで、パワー優先の馬場となっている。24日も「晴れ時々曇り」の予報だけに、前日と同様の馬場となりそうだ。非力な馬には厳しいが、510キロ前後の雄大な馬格を誇り、地方競馬の深い砂を楽々と克服したヴァーミリアンにとっては歓迎の馬場と言えるだろう。

サンスポ記録

【フェブラリーS】ヴァーミリアン、国内6連勝でさあドバイだ
 〔本紙の狙い〕ヴァーミリアンを本命に推す。川崎記念は右飛節炎で取り消したが、症状は軽く、すぐに運動を再開できた。2週連続で坂路4ハロン52秒台をマークしており、状態面に不安は感じられない。昨秋のJCダートは2分6秒7のレコードで圧勝。通過ラップから判断して、マイル戦でもヒケをとらないスピードがあることは証明済みだ。国内6連勝を飾って、ドバイワールドCへ向かう。フィールドルージュが相手。JCダート2着後、重賞を連勝。充実著しい。東京のマイル向きのワイルドワンダーが▲。
第25回フェブラリーS 確定枠順へ
★最新ナマ情報
 《東京競馬場》前日輸送の関西馬9頭のうち、(10)ブルーコンコルドが午前11時40分過ぎに到着。「前回から4~6キロくらい太め。でも、それでちょうどいい。2週前と今週の動きを比べると、格段に良くなっている。脚の回転がかなり軽やかになった」と山本厩務員。他の関西馬は、午後2時30分過ぎから続々と到着。
 (4)フィールドルージュは「状態はいい。目立って変わったところはないけど安定感が出てきた」と中西調教厩務員。ピカピカの馬体が調子の良さを物語っていた。(15)ヴァーミリアンも同じ頃に到着。久保調教助手は「筋肉が必要なところにきっちりついて、これぞダート馬という体になった。前回とは馬が全然違う。カイバを食べている時の目つきも違うしな」と自信ありげ。
 (9)メイショウトウコンは落ち着き十分。「切れ味を求めて強めの調教をした。仕上がりは万全」と林調教厩務員。(8)ロングプライドは「東京も3回目で慣れている。ゲートがあまりうまくないから出たとこ勝負だけど」と松尾調教助手。(11)ヴィクトリーは「気性的にもスタートを決めて前に行くと思う。挑戦者の気持ちで」と竹中調教助手。
 (12)リミットレスビッドは「枠はまずまず。ただ、ベストは1400メートルだし…」と寺崎調教助手。(6)メイショウバトラーは「年齢を感じさせないほど元気。あまり行きすぎないように」と戸谷調教助手。(5)クワイエットデイは「雪で調教が軽くなって、それが良かったのか元気いっぱい」と和田調教助手。
 前日に東京に到着した(14)デアリングハートは、午前6時にダートコースをキャンターで1周。「軽い走りをしていたね。ここまでしっかり乗り込んできたし順調」と藤原調教助手。同じく前日入りの(2)ノボトゥルーは「さらに体調アップ。これで引退なのでがんばってほしい」と日迫調教助手。
 《美浦》久保田厩舎の2騎は、午前4時の開門と同時に坂路を駆け上がった。根岸Sを快勝した(16)ワイルドワンダーは久保田調教師自ら手綱を握り、4ハロン64秒5をマーク。間に1頭挟んで(7)ドラゴンファイヤーが続き、4ハロン68秒5。「2頭とも落ち着いていい状態。ワイルドは風格が出て言うことなしだね。以前とは違って(掛からないから)外枠でも大丈夫。前走も強い内容だった」とトレーナーはGI初制覇に手応えをつかんでいる。ドラゴンに騎乗した尾形調教助手も「いいですよ。競馬がしやすい枠順だし、府中のマイルで楽しみ」とこちらも好感触。
 《大井競馬場》(1)フジノウェーブは「やるだけのことはやったし、悔いのない仕上がり」と高橋三調教師。(13)ビッググラスは「前走より絞れてきた」と吉田厩務員。
 《川崎競馬場》(3)アンパサンドは「叩き3戦目で一番走れる状態」と遠野厩務員。
★東京競馬場の馬場と天気
 土曜は午後から風が強まり、急激に気温も低下。向かい風をまともに受けた馬には走りづらい1日だった。24日も降雨の心配はなく、ダートは依然、乾燥した状態。フェブラリーSの予想Vタイムは1分35秒前後になりそうだ。24日の予報は晴れ時々曇り。◎降水確率は午前、午後ともに0%。
◆後藤浩輝騎手
「ダートは蹄がサクッと入る感じでちょうどいい」

断念







仕切りなおし。



朝6時に出た。



道路はツルツル、ボコボコ、吹き溜まり、吹き出物。



とても危険。時速60キロくらいしか出せない。



高速は通行止め。



国道を走るしかない。



途中、ウェブで確認すると欠航となっている。



他の航空会社も欠航か満席。



とりあえず空港まで行ってみようかと思ったが、橋で追突事故。



ここでキッパリ諦めた。



Uターン。



大荒れです。






雪でたたられるのは2回目。



前回は中止になった。



現地でやるだけ良しです。



無事にがんばってほしいと



最果ての地から祈る。






見つけた。出入り~

http://www.daily.co.jp/horse/schedule2008/080224g1.shtml

フェブラリーS
ヴァーミリアン最強王者
2008/2/24 東京競馬場
▼第25回フェブラリーS
1着ヴァーミリアン武豊1.35.3
2着ブルーコンコルド幸1 3/4
3着ワイルドワンダー岩田2


出走取消明けも、2年ぶりのマイル戦も、王者は歯牙にもかけなかった。昨年のダート王ヴァーミリアンが完ぺきな強さで、国内を制圧。史上3頭目のフェブラリーS、JCダートVを飾った。これでGⅠ4連勝。昨年は4着に敗れたドバイワールドC(3月29日、UAE・ナドアルシバ競馬場)へ向けて、大きく弾みをつけた。武豊は21年連続で中央GⅠ制覇をマークした。2着には昨年に続いてブルーコンコルドが入り、2番人気のフィールドルージュは競走中止となった。


ヴァーミリアンと共にフェブラリーSを圧勝し、ガッツポーズを見せる武豊=東京競馬場
ドバイで昨年のリベンジだ 武豊GⅠ21年連続制覇


GⅠ4連勝
昨年のリベンジを賭けて挑む、ドバイワールドCへ向けて最高のパフォーマンスを披露した。ヴァーミリアンが、その実力をまざまざと見せつけた。好スタートを決め、すぐに流れに乗った。好位につけ、終始、外を回りながらも楽な手応えで直線へ。残り二百メートルでムチが入り、力強く抜け出して後続を引き離すと、そこからは脚色が違った。昨年の最優秀ダート馬。GⅠ4連勝を成し遂げ、その名に恥じない、文句なしの完勝だった。直線は強い向かい風が吹き、砂もパサパサに乾いたタフな状況。武豊はある程度前の位置取りをイメージしていた。「完ぺきでした。今日はいつもより気合が乗っていたし、それぐらいの方がいいと思っていた。状態の良さも感じられた。チャンピオンらしいレースができた。これで日本代表として胸を張って行ける」。思い描いた通り。百点満点の内容に笑顔を浮かべた。今年の初戦として予定していた川崎記念を、右飛節炎で出走取消。2年前のフェブラリーS(5着)以来となるマイル戦に、流れに乗れるか心配された。しかし、陣営は目標を切り替えた後、着々と準備を整えてきた。最終追い切りでもスタートから気合をつけるなど、“マイル仕様”の調教で仕上げてきた。プラス7キロと若干の太めは残ったが、心配は杞憂(きゆう)に終わった。


国内敵なし
 国内では敵なし。次走は昨年に続いて、世界の一線級との戦いが待つ。「馬インフルエンザの影響で、かなり調整は難しいが、京都での3週間ではうまく調整する自信がないので、ギリギリまで栗東でやります」と石坂師。輸出検疫期間は5日間。前後に1日を含むため、最短なら3月14日の出発から逆算して、3月8日までに京都競馬場入りして、輸出検疫を受けることになる。 「ここを勝って、強い競馬をして、行こうと思っていた。最高の結果でした。プラス7キロでこういう競馬ができたことで、もっとよくなる余地はある。この距離で勝てたことで日本の最強馬だと実感した」と指揮官は胸を張る。昨年は4着に終わったドバイワールドCだが、当時とは明らかに違う。「馬がすごく自信を持っているのが分かる。楽しみを持って行ける」。差は確実に縮まっている手応えはある。世界のダート王決定戦で、日の丸旋風を巻き起こす。

岡部幸雄氏(左)から花束を贈られ、笑顔の武豊=東京競馬場
SP指数3連単14万400円大ヒット!


【吉田NF代表感慨ドバイ「楽しみ」】
馬主の代理として表彰台に立った吉田勝己・ノーザンファーム代表は、「距離だけが分からなかったが、馬は良く見えてからね。時計も速かったし、強かった」と笑顔。同ファームの秋田博章場長も「以前は精神的に弱いところがあったが、今は強くなったね」と大きく成長したことを強調した。次はドバイワールドCになるが、吉田代表は「そんなに甘くはないだろうが、これで楽しみになった」と期待を寄せていた。


ルージュ競走中止
【2番人気も横山典無念】
2番人気に推されたフィールドルージュだったが、向こう正面でよもやの競走中止。「ゲートでつまずいたときに脚元をケガしたようだ。その後もフォームがバラバラで戻らないので馬を止めた。血が出てたしね」と横山典は無念の表情。引き揚げてきたときには脚元が血だらけだったが、レントゲン検査などでは骨や腱に異常は見られなかった。西園師は「つまずいたときに自分のトモ脚で左前の蹄球部分をパックリ切ってしまったようです。人気していただけにファンの方には申し訳ないですけど、ジョッキーが早く気づいて止めてくれたので大事には至らなかった」と最悪の事態を免れたことに安どしていた。今後は厩舎で静養し放牧に出される予定。


ブルーコンコルド 意地の銀メダル
意地の銀メダルだ。ブルーコンコルドの服部師は引き揚げてきた愛馬の顔を抱くなり、そこに思わず口づけをした。「勝ったよりうれしいよ」。その目には光るものもあった。昨秋の南部杯V以降は精彩を欠いていたが、調整方法を変えるなどして奮起を促した。直線では内に閉じ込められそうになったが、幸の激しい右ステッキに馬群を割った。「まだ全然、大丈夫。やはりマイルがベスト。でも、勝った相手が強かった」と幸。この後は放牧をはさんで、かしわ記念(5月5日・船橋)に向かう。


ワイルドワンダー 岩田「完敗です」
外から追い上げてきたワイルドワンダー。ヴァーミリアンを懸命に捕まえにいったが、最後は力尽きて3着に敗れた。道中は少し折り合いを欠くシーンも見られたものの、直線では鋭い伸びを見せた。「残り400メートルまで手綱を持ったままだったけどね。それでも勝ちにいっての3着だし、今日は勝った馬が強かった」と岩田は振り返る。「相手が強かったね」と久保田師も感想を漏らした。次はかしわ記念を目指すことになりそうだ。


クワイエットデイ 師のラスト飾れず
クワイエットデイは6着。コンビを組んだ角田は「この距離は忙しかった。二千ぐらいなら上を狙える馬ですよ」と健闘をたたえる。GⅠが調教師人生の最後となった松元省師は「見どころがあったので満足しています。よく頑張ってくれました」と笑顔を見せた。一時代を築いた名伯楽が静かにターフを去る。なおクワイエットデイは松元省師の引退後、栗東・羽月厩舎へ転厩する予定。


ヴァーミリアン…牡6歳。父エルコンドルパサー、母スカーレットレディ(母の父サンデーサイレンス)。馬主・(有)サンデーレーシング。生産者・北海道勇払郡安平町 ノーザンファーム。戦績・22戦11勝(うち地方6戦6勝、海外1戦0勝)。04年ラジオたんぱ杯2歳S、05年浦和記念、06年ダイオライト記念、名古屋グランプリ、07年川崎記念、JBCクラシック、ジャパンカップダート、東京大賞典に続き重賞9勝目。総収得賞金・7億4909万7500円(うち地方3億6000万円、海外3574万8500円)。石坂正調教師は初勝利、武豊騎手は03年ゴールドアリュール、06年カネヒキリに続き3勝目。

2008年2月23日土曜日

結構

前日入りしようとしたが、欠航した。
仕方ないからかえってきた。
明日、朝市で出直し。
結局、日帰りだ。
帰る途中、そばを食う。
ひさしびりの御坊店
本当は
鶯谷の本陣に行きたかった
夢とき得た

スポニチ記録

ヴァーミリアン外枠味方に/フェブラリー

ダート王ヴァーミリアン。ホライゾネットで覆われたその瞳には頂点しか映っていない! Photo By スポニチ
 断然人気が予想される昨年の最優秀ダートホースのヴァーミリアンは外の8枠15番に決まった。不利とも思える枠順だが、知らせを受けた石坂師は「外枠でよかった。ゲートが速い馬ではないし、他馬の影響が少しでも少ないところの方がいいから」と余裕たっぷりに話した。 栗東での最終調整は坂路2本。ブラックルーラー(3歳未勝利)の直後につけ、最後の直線は併走する形で気持ち良さそうに脚を伸ばした。「いつも通りのいい動き。前走(川崎記念)の取り消しの影響もなく順調にここまで来られたのが何より」と石坂師。馬体に関しても「先週の日曜で525キロ。輸送もあるしレース当日には520キロを切ってくるだろう」と話し、昨年暮れの東京大賞典を勝った際の513キロに近いベスト体重で臨める見込み。ドバイワールドC挑戦を見据える陣営にとって、ここはやはり通過点にすぎない。 【フェブラリーS特集  枠順泣き笑い  黄門の馬体診断
[ 2008年02月23日付 紙面記事 ]

柏木記録

フェブラリーS
 大きなカギは、まず第1にすでにGI格のレースを4勝もしているチャンピオン・ヴァーミリアンは1月の川崎記念を取り消し後。体調は大丈夫か? だろう。症状は軽く、すぐ乗り出している。ここ2週、攻め馬駆けしない同馬とすれば上々の坂路52秒台で力強く動いている。JBCクラシックを9か月ぶりで圧勝したようにポン駆けはOK。不安は少ない。大目標はドバイワールドCだが、昨年は4着とはいえ2.4秒差の大敗。ここでスピード能力を示さないと、2度目のドバイ遠征は意味がなく、決してステップのレースではない。 1600mの距離は1度だけ。一昨年のこのレースを1分35秒8で5着だった。そのため距離は大丈夫か? が第2のポイント。しかし、初のダート1600mをこの馬自身、前半1000m通過59.0秒で好位追走の形をとっている。スタートがやや鈍いこと、また出走しているレースが一昨年のフェブラリーS以外はすべて1800m以上であることから距離不安をささやかれるのだが、この馬、胴長の体型ではあっても肩の角度など、決して長距離型のそれではない。芝2戦目の2歳時に1800mを1分48秒7がある。スピード能力は十分備えている。 また、知られるようにダイワメジャー、ダイワスカーレットなどとごく近いスカーレットインク一族。この牝系、もともとがスピード色のきわめて濃いファミリーでもある。 ヴァーミリアンのテーマはハッキリしている。幸い外枠を引いた。相手に合わせるのではなく、よほどハイペースにでもならない限り、自分から早め早めに動いて出たい。それで押し切るぐらいでなければ、高速のドバイコースに対処できないからからだ。切れ味に乏しい死角もあるだけに、なおさら早くスパートして、総合スピードでこの距離を乗り切ると考えたい。 相手は追って味のあるフィールドルージュ、ワイルドワンダー以下、差す脚のある馬。メイショウトウコン、ビッググラスの2頭は是非相手に加えておきたい。
2008年02月23日

中日記録

ヴァーミリアン運も強い 希望通り外枠ゲット 第25回フェブラリーS
2008年2月23日 紙面から
フェブラリーSを勝ってドバイへ向かいたいヴァーミリアン
 今年初のG1「第25回フェブラリーS」(ダート千六百メートル)の枠順が22日、決まった。武豊が騎乗する昨年の最優秀ダート馬ヴァーミリアンは(8)枠15番。外枠からダート王ぶりを見せつけるか。逆転を狙うフィールドルージュは(2)枠4番から自慢の末脚を繰り出す。レースは24日、東京競馬場で行われる。馬券は23日から全国発売される。
 風はドバイへと吹き始めた。ゲートが遅いヴァーミリアンにとって、マイル戦では枠順がカギを握るとみられてきた。午前9時、JRAから発表されたのは(8)枠15番。願ってもない好枠を引き当てた。
 この一報に、石坂調教師も「外で良かったよ」と安どの表情。陣営にとって最悪のシナリオは、先行馬に外からかぶされ、包まれることだったはず。「ここなら、ほかの馬から受ける影響も少ないからね」。世界の頂点を目指そうという馬は、やはり運も強い。
 金曜朝の最終調整は、意欲的に坂路を2本。1本目を半マイル65秒3で上った後、2本目はオーバーワークを避けるため、ブラックルーラー(3歳未勝利)をリードホースとして前に置き、ゴール前でこれに外から並びかけるメニュー。64秒0-15・3を刻んでフィニッシュした。
 きゅう舎に戻ってきたヴァーミリアンは、どっしり落ち着いて好気配。G1、4勝馬のオーラを周囲に発散していた。馬体を入念にチェックした石坂師も、大きくうなずいた。
 「相変わらず立派な体をしている。けさも坂路を元気良く上がっていたし、いつも通り。川崎記念を取り消した影響もなく、ここまで順調にこられたのが何よりだね」
 指揮官の穏やかな笑みがすべてを物語る。壮行戦の舞台、東京競馬場へは土曜朝、出発する。 (栗東取材班)

日刊記録

G1・4連勝を狙うヴァーミリアン
<堀内泰夫のこれだ:フェブラリーS> 調教駆けしないヴァーミリアンが、2週にわたって栗東坂路で軽快な動きを披露した。1週前が4ハロン52秒5、今週はさらに時計を詰めて52秒1をあっさりマークした。2走前にJCダートをレコード勝ちした時が53秒2だから、単純に時計の比較なら今回の方が1秒1も速いことになる。
 この動きなら川崎記念を飛節炎で取り消した影響は心配ない。好調時と比べても遜色(そんしょく)のない仕上がりにあり、迷わずこの馬からの流し馬券で勝負する。
 昨年はダートG1を専門に使われ、唯一取りこぼしたのがドバイワールドC(4着)の1戦だけ。国内G1を4連勝して見事に最優秀ダート馬の栄誉を手にした。デビュー当初からポテンシャルの高さを見せつけてきたが、その後も進化を遂げて今や現役最強のダート馬に成長した。
 マイル戦は2年前のこのレースで1度だけ走り5着に敗れている。速い流れに戸惑い直線では思うように伸び切れなかったが、当時とは比較にならないほど力をつけている。JCダートをレコードで圧勝したように、スピード競馬への適性も問題ない。マイル戦は経験が少ないだけで、決してこなせない距離ではないだろう。
 強敵と見られていたダイワスカーレットが回避したことで、本来なら一本かぶりになっても不思議のないケース。それが体調と距離不安で人気を落としているなら、馬券的にも大いに妙味がある一戦だ。大目標は次走のドバイワールドCでも、最強ダート馬の名に懸けてもここらで取りこぼすわけにはいかない。世界へとつながる強い走りを期待したい。
[2008年2月23日8時51分 紙面から]

サンスポ記録

【フェブラリーS】国内敵なし!ヴァーミリアン勝ってドバイへ

 
 〔本紙の狙い〕ヴァーミリアン=写真=を本命に推す。国内は5連勝中で、昨秋のGI3戦の勝ちっぷりはいずれも圧巻。その強さは抜けている。川崎記念は右飛節炎で取り消したが、症状は軽く、すぐに運動を再開できた。2週連続で坂路4ハロン52秒台をマークしており、状態面に不安は感じられない。一昨年のフェブラリーSは5着。当時に比べ、心身ともグンと成長しており、今ならマイルのスピード競馬にも対応できる。スタートダッシュが速い馬ではないので、包まれない外枠となったのはプラスだ。フェブラリーS制覇を手土産にドバイへ遠征する。フィールドルージュが相手の筆頭。JCダートでヴァーミリアンに食い下がり、その後重賞を連勝。充実ぶりは目を引き、この距離でも力を出せる。マイル得意のワイルドワンダーが▲。決め手勝負ならヒケをとらない。
第25回フェブラリーS確定枠順へ

2008年2月22日金曜日

サンスポ記録

★毛ヅヤピカピカ・ヴァーミリアン
 《栗東》20日に坂路4ハロン52秒1でビッシリ追われたヴァーミリアンは乗り運動を消化。体は引き締まって筋肉だけが盛り上がり、毛ヅヤはピカピカ。王者の風格を漂わせていた。川崎記念を右飛節炎で取り消した影響は微塵も感じられず、「かなり乗り込んできたからね。完成された古馬の体になっている。最近はずっと落ち着きがあるしね」と久保調教助手。22日は坂路で軽めの調整を行い、23日に東京に移動する。

中日記録

ヴァーミリアン、完全復調 第25回フェブラリーS
2008年2月21日 紙面から
坂路で追い切り、豪快な動きを見せたヴァーミリアン(左)=栗東トレーニングセンターで
 「第25回フェブラリーS」(24日・東京、ダート千六百メートル)の追い切りが20日、東西トレセンで行われた。栗東坂路では、昨年の最優秀ダート馬ヴァーミリアンが意欲的な内容で、川崎記念取り消しの影響を感じさせない動きを披露。平安S2着のメイショウトウコンは、坂路で前走以上の伸び脚。今度は絞れてきそうだ。美浦では根岸S完勝のワイルドワンダーが軽快なアクションだ。「第101回京都記念」(23日・京都、芝二千二百メートル)に出走するウオッカは坂路でシャープな伸び。四位も好手応えだ。
 「あの時とは別馬ですよ」。ヴァーミリアンを管理する石坂調教師が言い切った。
 「あの時」とは、出走を取り消した川崎記念のこと。確かにあの時の最終追いは坂路での動き、時計(半マイル57秒9)とも地味だった。案の定、軽い飛節炎が判明したわけだが、ここで陣営が自重したのが吉と出た。
 中間、馬の気配はグングン上昇。1週前に52秒5を出し、迎えたこの日の坂路追い。意欲的な攻め内容と言えた。
 同きゅうの3歳馬2頭の併せ馬を5、6馬身前に見てスタート。13秒3-12・5とテンからガンガン飛ばし、最後は2頭を内からすくう形でゴール。さすがにしまいは13秒6を要したものの、全体で52秒1。負荷は十分掛けられた。
 「1週前も思ったより元気に動いたけど、きょうもヴァーミリアンとしてはいい時計。2週しっかり追えたことで、取り消しの影響はない。息遣いも大丈夫。昨秋、3連勝時の出来にあります」
 そう笑みを浮かべる指揮官。「距離はベストではないけど、速い流れに対応することでドバイにつながる。ぶざまな競馬はできない」と言うように、攻め強化にはマイル対策の意味合いも含まれているようだ。
武豊も「体調に関しては心配ない。気掛かりなのは距離だけ」と指摘。「おとなしくて乗りやすい馬だけど、スタートの1歩目が遅いから半馬身ほど出遅れてしまう。マイルだとほかの馬も速いからね」と気をもむ。
 とはいえ、昨秋の圧倒的パフォーマンスを見れば、力は違うはず。ユタカも最後は「昨年のダートチャンピオンホースらしいレースをしたい。ここで結果を出さないと、胸張ってドバイに行けないからね」と結んだ。 (海老原秀夫)

日刊記録

朝一番から豪快!!坂路で追い切られ力強い動きを見せたヴァーミリアン
<フェブラリーS:追い切り>
 フェブラリーSでG1・5連勝に挑むヴァーミリアン(牡6、栗東・石坂)が20日、栗東坂路で豪快な動きを見せた。800メートル52秒1の時計で、川崎記念取り消しの不安を一掃。万全の仕上がりをアピールした。
 この先に控える世界を前に、まずは国内タイトルに全力を傾ける。ヴァーミリアンが朝一番の坂路で豪快な動きを見せた。
 前を行く同厩舎の2頭を目標に加速する。前半からスピードに乗り、軽快なラップを刻んだ。ゴール地点までいっぱいに追われ、4ハロン52秒1、ラスト1ハロンは13秒6。調教駆けしない馬で、しまいの失速はいつも通り。伸びのあるフットワーク、ビルドアップされた馬体。すべてに最強馬としての風格が漂った。
 石坂師は「たまたま前を行った馬を見る形になったが、意識はしていない。この馬なりにいい雰囲気で走っていた。前走を取り消した影響もなく、思った以上に元気がある。川崎記念の前よりもいい出来で臨めると思う」と手応えを感じていた。
 川崎記念を取り消したことで、フェブラリーSへローテを変更したが、もともとここを使うプランもあった。ドバイは砂の性質上、スピードがいる。マイルの速い流れを経験することは次につながる。トレーナーは「マイルは適距離ではない。2年前は5着。でもあの時とは馬が違う。ぶざまな競馬はできないし、ここをクリアすればドバイへとつながる」とあえてチャレンジすることを決意した。飛節炎も軽症。運動を休ませたのは1日だけ。太めが残っていた馬体も、この日の追い切りで締まってくる。「これなら大丈夫だろう。パワーで押し切って欲しいね」。好走を確信する久保助手は、昨年のドバイ遠征の成果を、こう語る。「馬自身が『今までの競馬じゃダメだ』と思ったんかな。ドバイに行って気持ちが萎えるどころか、次に使うのが楽しみだったから」と成長ぶりに目を細める。
マイルという距離に不安はあるが、その壁を乗り越えてこそ世界を狙える資格を得る。【高橋悟史】

[2008年2月21日8時38分 紙面から]

スポニチ記録

武豊ヴァーミリアン激流に対応できる

2003年のフェブラリーSを制したゴールドアリュール(奥) Photo By スポニチ
 G1ウイナーに勝利のポイントを聞く「V腕レクチャー」。過去10年のフェブラリーSで優勝2回、2着2回、3着1回と抜群の成績をほこる武豊騎手は、ダート王ヴァーミリアンに騎乗する。ドバイ遠征へ向けて負けられない一戦。勝負の鍵となる東京ダートコースのマイル戦攻略法を聞いた。  03年ゴールドアリュール、06年カネヒキリで2勝。99、00年が2着、01年が3着と、過去10年で5回も“馬券圏内”の成績を残している武豊。いい馬に乗っていい成績を残していることは一流の証明でもあるが、今年のパートナーも昨年の最優秀ダートホースのヴァーミリアンだ。 ―昨秋の3戦はすべて完勝の内容。強いの一言。それまでは肉体的に弱いところがあったが、それがなくなったのが大きな要因だと思うがひと回りパワーアップしたのも感じた。 唯一走ったマイルの距離、一昨年のこのレースはルメールが手綱を取って5着だった。 ―確かにこの距離は忙しい。ゲートを出ての一歩目が遅い馬。場合によっては半馬身くらい出遅れるかもしれない。G1となれば周りに速い馬がいるので、どんなポジションになるかも分からない。それだけにスタートに十分注意したい。JCダートの時は五分に出てくれたし、それが目標。 東京のダート1600メートルはスタート直後の芝の部分がポイントになる。 ―G1ともなれば芝の部分で有利不利はそれほど関係ない。逃げ、先行馬の枠順によって多少ある程度。3コーナーまで直線だし乗りやすいコースだと思う。それだけに勝つにはスピードの絶対値が要求される。カネヒキリはそれに加えて一番流れが速くなる4コーナーで一気に動ける脚を持っていた。もちろんヴァーミリアンはスピードがあるし、そしてパワーがある。この距離に合った乗り方をするし、いい結果を出してドバイに向かいたい。 【フェブラリーS特集  黄門の馬体診断  データBOX  馬体診断  調教タイム  各馬追い切り
[ 2008年02月22日付 紙面記事 ]

2008年2月21日木曜日

ブレイク記録

フェブラリーS/取消の影響なし! ヴァーミリアン
2008年02月20日19時03分
この馬本来の動きで坂路をかけ上がるヴァーミリアン。栗東 坂路 稍重52.1-38.8-25.3-13.6 一杯昨年は史上初の国内ダートGI年間4勝を挙げ、最優秀ダート馬に選出された。今年はさらなる飛躍を目指し、昨年4着に敗れたドバイワールドカップでのリベンジを春の最大目標にしている。予定していた川崎記念はフレグモーネにより回避したが、症状は軽度ですぐに乗り運動を再開し、フェブラリーSからのドバイ遠征に予定を切り替えた。快晴の坂路で追われた最終追い切りでは4ハロン52秒1と、この馬にとっては上々のタイム。石坂師も「時計は出るほうじゃないが、2週続けて52秒台が出たように元気いっぱいで、川崎記念取消の影響はないよ。東京マイルはベストな条件ではないが、一昨年(同レース5着)に比べると馬も成長している。良い結果を残してドバイにつなげたいね」と語った。 師の言葉からも、川崎記念取消の影響はなさそう。久々のマイルに対応できれば、この馬本来の強さを見せてくれる可能性は高く、ドバイへ向け弾みをつけたい一戦だ!

ラジオNIKKEI記録

2月20日(水)
【フェブラリーS】栗東レポート~ヴァーミリアン
☆2月24日東京競馬場で行われるフェブラリーステークスに出走を予定しているヴァーミリアンについて、追い切り後の関係者のコメントは以下の通り。◎ヴァーミリアンについて、石坂調教師川崎記念は取り消しましたがその反動も無く先週、今日としっかり追い切れていい状態でレースに向えます。先々週の段階からしっかり乗り込んで速い時計は出せる状態でした。最近はあまり時計が出なくなっているのですが、いずれの追い切りの動きも思った以上の時計で元気に動いてくれました。息の入りについては先週あたりから注意していましたが大丈夫です。川崎の取り消し前は動きに対する違和感もありましたが、そのころと比較すると別の馬のようです。状態的には昨年の3連勝のころの出来にあると思います。気になるのは1600mという距離でヴァーミリアンにとって適しているとは思いません。ただ一昨年のこのレースを使いましたが全然走れない距離では無いのでドバイのレースの速い流れに対応するためにもここで内容のあるレースをして欲しいですね。◎ヴァーミリアンについて、武豊騎手(追い切りには騎乗せず)元々デビュー当時から期待していましたが、この馬はダートを使うようになってから良さが出て昨年は大活躍でしたね。力強さが出て肉体的な弱さが解消され騎乗していて頼もしさを感じます。この馬は乗りやすくてマイルそのものには対応できると思いますが、スタートがあまり速くないのでその点でどうかという懸念はあります。とにかく大目標のドバイWCに向うためにも1600mを走るのはいいステップになると思います。いいレースをしないと胸を張って行けませんからね。取材:檜川彰人

内外記録

http://npn.co.jp/article/no/14669252/競馬 - 2008年02月20日(水曜日)
フェブラリーS 砂の絶対王者ヴァーミリアンが勝って世界へ
 絶対王者が力の違いを見せつける。「第25回フェブラリーS」(GI 東京ダ1600m 24日)の最終調整が21日、行われ、ヴァーミリアンが絶好の仕上がりを披露した。ドバイワールドCへの壮行戦だった川崎記念を脚部不安で回避したが、大事には至らず、その後は順調に乗り込まれてきた。昨秋のダートGI3連戦で“グランドスラム”を達成した砂の中距離王が、マイルでも頂点に君臨する。 最強馬はどこまでも前向きだ。大きな誤算も、ヴァーミリアンはプラス材料にかえてしまう。 「この後、予定しているドバイワールドCはパワーだけでなく、スピードも要求される。二千といっても、チンタラ走っていては勝てないレースだからね。前哨戦で忙しいマイル戦を走るのはむしろプラスじゃないかな」 久保助手はそう自信満々にうなずいた。 本来なら2000mの川崎記念を叩き台にドバイ遠征に向かう予定だったが、その川崎記念を飛節炎のため取り消した。当初のローテーションが狂ったのは間違いない事実だが、影響が最小限だっため陣営は強気でいられる。 「取り消したといっても症状は軽く、すぐに運動が再開できたほど。影響はまったくない」と言い切った。 その言葉通り、調教は順調に進んでいる。1週前追い切りは栗東坂路で800mを52秒5→13秒3をマークした。時計自体はそれほど目立つものではないが、攻め駆けしない馬だけに十分及第点だろう。 今回は一昨年のフェブラリーS以来のマイル戦だが、「昨年、ドバイを使ったあたりから馬がガラリと変わってきた。上がりの脚がしっかりしてきたし、今ならマイルでも中団あたりにつけられるはず」とうなずいた。 追い比べなら負けない。自信を確信に変えて、ヴァーミリアンは砂の国へと旅立つ。 【最終追いVTR】攻め駆けしないタイプだけに、坂路で800m52秒1ならこの馬としては合格点。追ってからの反応も上々で、ゴール前は力強く伸びた。取消後だが、馬体の張りも良く、影響は皆無といっていいだろう。

スポニチ記録

ヴァーミリアン世界仕様/フェブラリー

ムチを入れてしっかり追われたヴァーミリアン Photo By スポニチ
 今年最初のG1「第25回フェブラリーS」の追い切りが20日、美浦、栗東の東西トレセンで行われた。栗東組ではダート王ヴァーミリアンが前走取り消しの不安を一掃した貫録の走りを見せた。 貫録の動きだった。ヴァーミリアンは、フェブラリーS出走予定の関西馬11頭のトップを切り、午前7時の開門と同時に坂路入り。後肢の力強い蹴りで、敷き詰められた木片を跳ね上げながら突き進んでいく。最後の直線では前方で併走していた馬2頭に一瞬進路をふさがれたが、難なくかわし、最後は併走する形でゴールした。4F52秒1は、稽古駆けしない同馬にとってはかなりの好時計。過去1年間では最速となるタイムに、石坂師も「この馬にしてはよく走っているよ。上出来」と満足げな表情を見せた。 1月の川崎記念は右飛節炎を発症し、レース2日前に出走取り消し。影響が心配されたが、症状は軽く、1日休んだだけで運動を再開。すぐに目標をフェブラリーSへと切り替えることができた。「思い返せば、川崎記念の前は何となく動きにおかしなところがあった」と振り返る石坂師。「今は好調時の動きに戻っているし、息遣いもいい。満足のいく状態でG1に向かうことができる」と仕上がりに関して不安はない。 現在、国内ダートG1・4連勝中。敵は見当たらない状況だが、石坂師はあえて距離を課題に上げた。「2000メートルを中心に戦ってきたし、マイルは適距離だとは思わない」。主戦の武豊も「スタートが速い馬ではないので心配はある」と話す。この後に陣営が目指すドバイワールドCはハイペースの消耗戦になりやすい。距離不足を承知で挑むのは、マイル戦特有の速い流れを経験させておく意味がある。昨年の最優秀ダート馬として「ぶざまな競馬は見せられない」と石坂師が力を込めれば、武豊も「ここでいいレースができなければ、日本代表として胸を張ってドバイに行けない」と決意を新たにした。 負けられない戦い。それはヴァーミリアンが日本のダート王から世界のダート王へ羽ばたくための試練の一戦でもある。 【フェブラリーS特集  黄門の馬体診断  データBOX  各馬追い切り  調教タイム
[ 2008年02月21日付 紙面記事 ]

報知記録

ヴァーミリアン“不安一走”…フェブラリーS追い切り

いっぱいに追われたヴァーミリアン。出走取消の影響もなく臨戦態勢は整った
 昨年の「ダート王」ヴァーミリアンが20日、栗東トレセンで追い切った。坂路を52秒1。調教駆けしないこの馬としては文句なしの時計を刻み、川崎記念取消の不安を全く感じさせなかった。ドバイ・ワールドカップ(3月29日、ナドアルシバ競馬場)へ向けての“壮行レース”。パートナーの武豊は「胸を張ってドバイへ」と燃えている。一方、関東の雄・ワイルドワンダーも元気いっぱい。美浦の坂路を馬なりでシャープに伸びた。
 黒い筋肉の塊が、坂路を勢い良く突進して行く。分厚い胸前の筋肉を躍動させて、四肢がフル回転。取消のアクシデントの後遺症どころか、最近では見られないくらい、ヴァーミリアンは活発に動いた。
 調教では目立たない馬が、4ハロン52秒1と上々のタイムを叩き出した。「このところ調教では速い時計が出ていなかったが、先週(52秒5)、今週とも、この馬にとって速かった。思った以上に元気良く上がってきた」石坂調教師は満足した表情を浮かべた。
 今年の始動戦となるはずだった川崎記念は、右飛節炎のため直前に出走取消。ローテーションの変更を強いられたが、軽傷で済んだため、すぐに運動を再開できた。「アクシデントは考えなくてもいい」石坂師がキッパリ言うほど、調整はスムーズに進められた。
 JBCクラシック、ジャパンCダート、東京大賞典。昨年後半は、GI3連勝を飾ったが、決して順調とは言えなかった。特にJCダート前は、ザ石の影響で満足に調教を消化できなかった。「今まで、まともな状況で走ったことがない。それでもあれだけの勝ち方を見せてきた」と担当の久保助手。最近は、接着装蹄で固めていた蹄が釘を使用できるまで成長し、脚元の潜在的な不安はなくなっている。
 マイル戦への投入は、06年のフェブラリーS(5着)以来2度目になる。「気になるのは距離だけだが、あの時とはまるっきり別馬。全く走れない訳ではないし、ドバイの速い流れに対応するためにも、ここをクリアしたい」と石坂師は力を込めた。昨年4着と世界の壁に泣いたドバイWCに再挑戦する「ダート王」。条件がどうであれ、不様な競馬は見せられない。
 ◆武に聞く
 ―今年初めてのGIは、ヴァーミリアンで挑みます。「昨年のダートのチャンピオンホースなので楽しみ。昨年はすべて完勝でしたから」
 ―2歳時から断続的に騎乗していますね。「もともと期待していた馬。ダートを使うようになって、特に良さが出てきた。昨秋に復帰する際には、僕の方からお願いして乗せてもらいました」
 ―最近は変化が見られますか。「以前は肉体的に弱い部分があったけど、力強さが加わって、頼もしくなってきた」
 ―今回1600メートルに距離が短縮されます。「乗りやすいし、レースには対応できると思う。ただ、スタートが速い馬ではないので、距離が短くなると心配はある。もちろん距離に合った乗り方はしますが」
 ―この後は、ドバイWC控えています。「今年の大目標。昨年のダートの王者らしい走りをして、胸を張ってドバイに行きたい」
(2008年2月21日06時01分 スポーツ報知)

デイリー記録

春のダート王者へ ヴァーミリアン動き上々

 力強い動きを披露したヴァーミリアン=栗東トレーニングセンター
 競馬のG1レース、第25回フェブラリーステークス(24日・東京1600メートルダート)を前に20日、最終追い切りが東西(美浦、栗東)のトレーニングセンターで行われ、最有力候補のヴァーミリアンが栗東・坂路(ウッドチップ)コースで力強い動きを披露した。
 ヴァーミリアンは6歳牡馬。21戦10勝の成績で、ダートでは13戦8勝。一昨年のフェブラリーSは5着だが、昨年春のドバイ遠征以降、めきめきと強くなり、ジャパンカップダートを含めて目下ダートG1レース3連勝中だ。
 追い切りの時計は800メートルで52秒1だったが、石坂正調教師は「この馬としてはいい時計。川崎記念を取り消したが、影響はない。いい雰囲気で走れる」と言い、コンビを組む武豊騎手は「距離が短いかもしれないが、対応できるはず。スタートが鍵」と自信の表情。
 前哨戦の根岸ステークスを勝ったワイルドワンダー、昨年2着のブルーコンコルド、川崎記念を制したフィールドルージュなどそうそうたる顔ぶれ。春のダート最強馬はどの馬か。
 枠順は22日に決まり、馬券は前日発売される。

サンスポ記録

【フェブラリーS】ヴァーミリアン国内GI5連勝へ王手!

最強馬ヴァーミリアン(左)は坂路をパワフルな脚どりで駆け上がった。時計、動きとも合格点だ(撮影・山田喜貴)
 08年GIの第1弾・フェブラリーSの追い切りが東西のトレセンで行われた。昨年度の最優秀ダート馬のヴァーミリアンは栗東坂路で川崎記念取り消しの不安を払拭する動き。フェブラリーSの枠順は22日に発表され、馬券は前日から発売される。
フェブラリーS最終登録馬へ

 日本馬最強を示す態勢は整った。昨年の最優秀ダートホース、ヴァーミリアンは力強さに溢れる動きを披露。川崎記念を右飛節炎で取り消した不安を払拭し、国内GI5連勝へ王手をかけた。
 栗東坂路での最終追い切りは、外ラチ沿いを単走で前半から軽快な脚捌き。ラスト2ハロンで馬場の真ん中へ進路を取り、そこからステッキが入って追われると、最後は前を走っていた僚馬ラブズラブ(牡3新馬)に追いついてフィニッシュした。
 「前の馬に追いついたのは偶然。でも、しっかりと動いていたし、納得の調教ができた」と手綱を取った久保調教助手は笑顔。石坂調教師も「前走を取り消した反動もなく、しっかりと追い切れた。いい状態で出走できる」と胸を張る。タイム4ハロン52秒1-38秒8-13秒6は、このレベルの馬としては速いとはいえないが、「このところ、あまり時計が出なくなっている。それを考えれば先週、今週とヴァーミリアンとしてはいい時計が出たし、元気ですね」と石坂師。昨年の東京大賞典〔1〕着時の直前追い切りが4ハロン52秒9。先週14日に52秒5、今週が52秒1ならば文句ない時計だ。
 今年初戦の出走を取り消して、その心配もあったが、「飛節のちょっとした炎症で、すぐに運動を再開できた。アクシデントの影響は考えなくていい」と石坂師はキッパリ。「川崎記念の時は何か動きがおかしいな、と思っていた。当時とは別の馬のよう。昨秋に3連勝したときと同じデキにある」と好調宣言だ。
 今回は一昨年5着のフェブラリーS以来となるマイル戦。「適距離とはいえない」(石坂師)が、昨年4着だったドバイワールドC(3月29日、ナドアルシバ、GI、ダ2000メートル)での雪辱に向けて、譲れない一戦でもある。「昨年のチャンピオンらしいレースをしたいし、胸を張ってドバイに行きたい」とユタカは意欲満々。世界制圧のためには、ここでの勝利がどうしても必要だ。
(下村静史)
★ロングプライド、伸び上々11秒5
 新たにコンビを組むペリエ騎手を背にしたロングプライドは、角馬場でじっくり時間をかけてウオーミングアップをしてから、B(ダート)コースで追われた。ゴール前で軽く仕掛けられて5ハロン67秒7、3ハロン38秒5-11秒5と終いの伸びは上々だ。「少し歩様の硬いところがある馬だったので、時間をかけてほぐしてから乗りました。速いところに行ってからは、反応もいいし乗りやすかった」と初騎乗のペリエは手応えありの表情を浮かべる。これまでフェブラリーSには9回騎乗して【2・3・1・3】という活躍ぶり。「追い出してからエンジンがかかるまでに時間が必要なタイプだと思います。直線の長い東京は向いているでしょう」と“ミスター・フェブラリーS”はコース適性を感じている。同レース3勝目も十分にありそうだ。
★ヴィクトリー、遅れも「問題ない」
 昨年の皐月賞馬が未知の領域で復活を目指す。今回が初ダートとなる注目のヴィクトリーは、坂路からDWコースへ移り併せ馬を消化。6ハロン82秒1、3ハロン38秒1-12秒0(一杯に追う)をマークしてグローリーシーズ(牡3未勝利)に1馬身先着を許した。「時計は悪くないし、太かったら最後は止まるはず。先週の時点では少し重く感じたが、この動きなら問題ない」と音無調教師も満足顔。ただ「強力メンバー相手に初ダートだから」と最後は慎重な口ぶりだった。
★クワイエットデイ、余力残し12秒7
 8歳になって平安Sを勝ったクワイエットデイが元気いっぱいだ。角田騎手を背にCWコース単走。6ハロン82秒5、3ハロン39秒8-12秒7(やや一杯)を余力を残してマークした。「けいこ駆けするタイプじゃなく、時計も動きもこんなもの。前走時のデキを保っている」と松元省調教師。「初のGIで相手がそろいすぎる。前走のようにうまく流れに乗れても…。無事に走ってくれればいい」。2月一杯で勇退するトレーナーは、“最後のGIレース”にも自然体で挑む。

★ブルーコンコルド、直一杯11秒5
 昨年2着のブルーコンコルドはDWコースで単走=写真。4ハロン53秒6-38秒1-11秒5(直一杯に追う)をマークし、ゴールを過ぎても追われた。「前走(5着)を見ると闘志が感じられなかった。状態はいいんだが、精神面に正直、不安が残る。コース追い(通常は坂路中心)で気持ちが乗れば」と服部調教師。手綱を取った幸騎手は「反応は悪くなかった。2000メートルだとやめるところはあるが、マイルなら集中力を切らさず走ってくれると思う」と適距離に期待する。

2008年2月20日水曜日

煙突

煙突からの煙がそのまま雲に。
不思議だ。
なんで?
教えてエロい人

スポニチ記録

黄門 ヴァーミリ断然/フェブラリーS

バランスの良さと迫力は抜けている。大本命 Photo By スポニチ
 取り消し明けでも砂の王者に死角なし!08年最初の中央G1「第25回フェブラリーS」(24日、東京、ダート1600メートル)の馬体診断で“美浦黄門”こと境勝太郎元調教師は、昨年の最優秀ダート馬ヴァーミリアンを48点でトップ評価した。川崎記念を右飛節炎で取り消したが、馬体を見る限り影響は全くなさそう。完成度の高さや見た目の迫力でもライバルを断然リードしており、主役の座は不動と太鼓判を押した。(スポニチ専属評論家 元中央競馬調教師 境勝太郎) 【フェブラリーS(G1)  美浦黄門の馬体診断  データBOX  武豊3000勝帽子  GIパネル】  G1昇格から丸10年が経過したフェブラリーS。ひと昔前のダート戦といえば芝ではスピードが足りない馬が回る舞台でしたが、今では芝とは異なるカテゴリーとして完全に地位が確立されています。フェブラリーSも回を重ねるごとにレベルが上がっており、今年の出走馬もいずれ劣らぬ強豪ぞろい。ダート巧者にはもともと筋骨隆々でたくましいタイプが多いこともあり、良く見える馬ばかりで目移りしてしまいます。 それでも、今年のメンバーではヴァーミリアンが1頭抜けていると思います。どっしりとしたボリュームのある腹構えには凄みがあり、胸前やトモ(後肢)の筋肉の盛り上がりも迫力満点。全身に完成された古馬の風格が漂っており、ひと目見て“この馬は相当走る”と断言できる体つきをしている。付け加えれば、毛ヅヤの良さも厳寒期としては特筆もの。ダート最強馬と呼ぶにふさわしい、素晴らしい馬体だと思います。 今年初戦に予定していた川崎記念を枠順確定後に取り消すというアクシデントがありましたが、聞けば症状は軽く、すぐに乗り出せたとのこと。実際、これだけの馬体を見せられては、順調さを欠いた影響などみじんも感じられません。一昨年のこのレースでは5着止まりでしたが、圧勝の連続だった昨秋のレースぶりからも、2年前とは充実度がまるで違っている。今ならマイルが距離不足ということもないはず。この後に予定されているドバイ遠征に向け、弾みのつく快勝劇が期待できると思います。
[ 2008年02月20日付 紙面記事 ]

参詣記録

【フェブラリーS】本格化ヴァーミリアンが主役…血統診断
 過去10年でSS系の勝ち馬は03年ゴールドアリュール、06年カネヒキリの2頭。他のGIに比べてSS系の上位入線の比率は低く、ダートだけあって、多種多様な血が活躍している。
 ダートのマイルと言えば、北米ではミスタープロスペクター系を抜きには語れない。フェブラリーSでは02年アグネスデジタル、04年アドマイヤドンの2頭が優勝し、今年はヴァーミリアンが君臨する。ポイントはマイル適性だけだろうが、これも問題ない。万能型のエルコンドルパサーが父で、母系はダイワメジャー、ダイワスカーレットの兄妹と同じ。潜在的スピードは一級品で、本格化した今なら1マイルでも心配ない。地方馬でJBCスプリントの勝ち馬フジノウェーブはミスプロからミスワキを経たブラックタイアフェアー産駒。スピードはここでも見劣らず、見せ場は作れる。
 フィールドルージュはエルコンをイスパーン賞(仏GI)で破っているクロコルージュ産駒。ブラッシンググルームの系統はクリスタルグリッターズなどを通して日本のダートでも一流馬を出している。3代母は名牝メジロラモーヌ。底力も備えており、上位争い必至。同じ父系のサクラローレル産駒ロングプライドは、母の父アジュディケーティングがダート適性を後押ししているが、GIでは2000メートルぐらいほしい。
 タイムパラドックスに代表されるように、近年のブライアンズタイム産駒はダート向きにシフトチェンジ。ワイルドワンダー、ドラゴンファイヤーはともにGIで好勝負できる能力の持ち主で、距離適性では前者が上回る。皐月賞馬ヴィクトリーも予想以上にダート適性を秘めている可能性がある。
 父内国産のメイショウトウコン、ブルーコンコルドはタフで安定しているタイプ。展開などの助けが必要だが、大崩れはしないはずだ。
 SS産駒では北米リーディングサイアーのアリダーを母の父に持つクワイエットデイが一番手。

zakzak記録

今年初のGIにダート王者登場!! ヴァーミリアン無敵第25回フェブラリーS(GI、24日、東京11R)
国内無敵を証明して再度ドバイへ-。ヴァーミリアンにとっては負けられない戦いになる 24日、東京競馬場で「第25回フェブラリーS」(ダ1600メートル)が行なわれる。今年最初のJRA・GIレースに、昨年の最優秀ダートホース・ヴァーミリアンをはじめ、現役屈指のダート巧者が終結。芝のGIホースも加わり、例年を上回る白熱した戦いが予想される。
 ダート最強馬。現在、そのポジションに君臨するのがヴァーミリアン。昨年は10月の大井・JBCクラシックを皮切りにJCダート、大井・東京大賞典とGIを3連勝。交流の2戦では2着フリオーソに0秒7の差をつける大楽勝を演じ、またJCダートでは従来の記録を大幅に上回るレコードを記録するなど、国内のダート界では目下、敵なしの存在だ。
 今回のポイントは態勢面か。1月に右飛節炎で川崎記念を回避し、ここに目標を切り替えた。限られた時間のなかでの仕切り直し。それでも14日には坂路で4F52秒5をマークし、「思った以上に動きがいい」と石坂調教師も手応えをつかんだ様子。ドバイワールドC(3月29日、ナドアルシバ、国際GI、ダ2000メートル)挑戦へ、最高の形で弾みをつけるか。
  24日、東京競馬場で「第25回フェブラリーS」(ダ1600メートル)が行われる。今年最初のJRA・GIレースに、昨年の最優秀ダートホース・ヴァーミリアンをはじめ、現役屈指のダート巧者が集結。芝のGIホースも加わり、例年を上回る白熱した戦いが予想される。
 王者ヴァーミリアン包囲網。充実ぶりが光るフィールドルージュはその中核をになう1頭だ。JCダート2着後、GIIの名古屋GP、さらにGIの川崎記念を連勝した。「以前と比べて走ることに前向きになった。いいリズムで走れればチャンスは十分ある」と横山典騎手。臨戦過程でのアドバンテージを生かす可能性も十分。
 初めてのダート参戦がGIとなるダイワスカーレット。「(ダートの)適性はかなり高い」と松田国調教師は自信を隠さない。この中間は5日にフレグモーネを発症し、7、8日と2日間、馬場入りを休む誤算があったが、14日には坂路で4F51秒2の好タイムをマーク。「多少重いけど動きはしなやかでスピードもあった。これなら心配ない」と安藤勝騎手。有馬記念で2着に健闘した卓越した競馬センスを武器に、新たな勲章を手に入れるか。
 ほかにも前哨戦の根岸Sを快勝したワイルドワンダー、昨年の皐月賞馬ヴィクトリーらが参戦を予定している。

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ヴアーミリアン堅軸『格&安定性』で群抜く実績 第25回フェブラリーS(GI、24日、東京11R)
格、安定性で抜群の実績を誇るヴァーミリアン。完全本格化でマイルも制覇だ 第1回東京の最終週メーンは「第25回フェブラリーS」(24日、GI、ダ1600メートル)。史上最強メンバーがそろったダート界の頂上決戦。過去5年のデータで占うと-。
◆レースの性格◆
 今週のメーンは「第57回安田記念」(6月3日、GI、芝1600メートル)。現在7年連続して1番人気馬が連対圏外と波乱の傾向が強まっている。また3年続けて香港の強豪が参戦しており、迎え撃つ日本勢の戦いぶりと共に馬券的妙味も楽しめる1戦となっている。-->◆傾向◆ 過去5年の人気&配当を見ると、1番人気馬は順に〔1〕〔1〕〔1〕〔1〕(9)着で、連対10頭中9頭までが3番人気以内。平均配当は単勝300円、枠連660円、馬連1050円、馬単1740円で堅く収まる傾向が強い。実績面の主な項目を列挙すると-。
[1]…ダート・キャリア 2~22戦で勝ち鞍は1~10勝(過半数6頭は5勝以上)[2]…連対率59%以上 全10頭中9頭に該当[3]…東京ダート 東京施行2004年以降の4回で未経験馬1頭を除く7頭に連対歴[4]…ダート1600メートル戦 03年(1800メートル)を除く4回で経験馬6頭に連対歴[5]…ダート重賞 キャリア2~16戦で9頭にV歴、残る1頭にはGI2着歴あり[6]…GI戦 ダートGI→全10頭が経験、うち8頭に連対歴。連対ゼロ馬2頭は芝GI入着馬[7]…前走 9頭が重賞で5着以内[8]…前3走内に重賞で連対 全10頭に該当
◆結論◆ 注目筆頭はヴァーミリアン。GI戦4勝を含みダート全成績【8104】(連対率69%)と、『格&安定性』で抜群の実績を誇る。とくに2走前のJCダートでは破格のレコード勝ちで東京コースに対する懸念を払拭するとともに、スピード競馬での強さも改めて示した。昨秋以降GI3連勝中と完全本格化となった今ならマイル対応も十分。堅軸として期待したい。
 対抗格は前哨戦・根岸Sを制したワイルドワンダー。東京ダート【4101】で、連を外した1戦もGI戦5着と掲示板を確保している。また、ダート1400~1600メートルに限れば東京3戦3連対を含めて【6210】だ。距離・コース適性の面から前記馬を負かす可能性も念頭に入れておいたほうがよさそうだ。
 実力的には前走でGIホースの仲間入りを果たしたフィールドルージュも侮れない1頭。ダートGI4戦(3)(5)〔2〕〔1〕着、JCダートでヴァーミリアンに小差2着と迫った末脚は魅力十分。
 異例のダート未経験で挑むダイワスカーレットは“データのくくり”から外れているが、GI3勝、有馬記念2着の実績からV圏含みで警戒が必要だ。

内外記録

競馬 - 2008年02月19日(火曜日)
フェブラリーS ヴァーミリアンがGI4連勝でドバイへ弾み
 今週は真冬の祭典「第25回フェブラリーS」(GI ダ1600m 24日)が東京競馬場で行われる。主役の期待を集めるのはいわずもがな…日の丸を背負ってこの春、ドバイワールドカップへ再挑戦するヴァーミリアンだ。中間にひと頓挫あったものの、1週前追い切りでは抜群の動きを見せ、復調急をアピール。世界へと羽ばたく熱い走りが見られそうだ。 いまや自他ともに認める国内最強ダートホースに成長したヴァーミリアン。ドバイ遠征を前に予定していた1月30日の川崎記念を右飛節炎のために取り消すアクシデントはあったが、幸い症状は軽く、中間は急ピッチに調整が進んでいる。 フェブラリーSへ目先を切りかえて初めて行われた14日の追い切りでは、坂路を力強い動きで800m52秒5…攻め駆けしないこの馬にとっては十分すぎる時計をマークした。 「本当に元気があるね。ヴァーミリアンとしては時計が速かった」と石坂師は笑顔で合格点を与えた。一方、担当する久保助手も「運動を休んだのは1日だけ。その後は順調に乗ってきている」と不安説を一蹴した。 国内最強馬として文句なしの仕上がり。ポイントは状態面よりもむしろ距離、一昨年のフェブラリーS(5着)以来となるマイル挑戦だ。「距離は半信半疑。ただし、一昨年より力をつけていることは間違いない」とトレーナーは現在の充実ぶりに期待を寄せる。 次のドバイワールドカップはスピードを必要とする高速馬場。世界一の座に向けても、ここは結果を出さなければならない一戦となる。 「ゲートで少し立ち遅れることがあって、それがマイルでは致命傷になることもある。うまく流れに乗り切れるかがカギだね」 久保助手は世界を見据えた壮行戦を前に抱負を語った。大目標に向けても、ここは国内最強馬としての実力をもう一度、見せつける。

netkeiba記録

フェブラリーS
 ヴァーミリアンはドバイワールドCこそ4着に敗れたものの、国内では目下5連勝中。従来のレコードを1.3秒短縮したJCダート、4馬身差圧勝の東京大賞典など、昨年は4つのGIタイトルを手にしており、現役最強ダートホースとしての地位は不動のものとなりつつある。本格化前で、しかも初距離だった一昨年のフェブラリーSで5着の記録があり、広い東京コースなら1600mには対応可能。飛節炎で川崎記念を取り消したが、その後は順調な調整ぶり。体調面に不安はないだけに、ここも地力の違いで圧倒。 ワイルドワンダーは前哨戦の根岸Sで鮮やかな差し切り勝ち。その前走を含め東京ダート1400~1600m[4-1-0-0]と、ほぼパーフェクトな走りを見せている。JCダートはヴァーミリアンに1秒離された5着だが、初距離2100mで、うまく脚をタメられなかったことを考えれば善戦の部類。得意の東京コース、適距離1600mで決め手全開となれば、GIのこのメンバーでも上位争い必至。 フィールドルージュは昨年のJCダートで後続に3.1/2馬身差をつけて2着確保。ヴァーミリアン不在だったとはいえ、川崎記念で初のGI勝ちを収めており、地力強化は明らか。芝スタートの東京ダート1600mは3、5、4着、どうしても後手に回るケースが目立つが、昨年の武蔵野Sではメンバー中最速の上がり34.8秒でワイルドワンダーと0.2秒差。うまく流れに乗れればチャンスは十分。 ブルーコンコルドはワイルドワンダーを破った昨年の南部杯を含め、マイルGIで4勝をマークしている。左回りは内にモタれる馬、そのぶん東京コースは相性ひと息だが、フェブラリーSに限れば5、4、2着。常に上位争いを演じてきただけに、今回も軽視は禁物。 初ダートだが、それなりに適性はありそうなダイワスカーレット。有力馬の大半が差しタイプだけに、この馬の先行力にはやはり一目置かざるを得ない。他では、JCダート4着が光るメイショウトウコン。昨年のフェブラリーS・3着馬ビッググラスに注目。
2008年02月19日

■コラム一覧 フェブラリーS  

日刊記録

フェブラリーSを制し、ドバイ遠征へ弾みをつけたいヴァーミリアン
<フェブラリーS>
 08年のG1開幕戦でダート王ヴァーミリアン(牡6、栗東・石坂)が4連勝を狙う。川崎記念は飛節炎で出走を取り消したが、翌日に調整を再開。アクシデントの影響を感じさせず、順調に調整されている。マイル戦は2年ぶりでも、最強馬として負けられない。昨年4着の雪辱を期すドバイ遠征へ向け弾みをつける。
 世界へ羽ばたく前に、国内最強をあらためて証明しなければならない。ヴァーミリアンにとっては負けられない一戦だ。
 全休日の18日朝は厩舎で完全静養。馬服からのぞく首差しやトモの張りが万全を物語る。厳冬期でもピカピカの毛づやだ。久保助手は「体調はいいね。先週の追い切りも、この馬にしてはスムーズだった。最後までしっかり走っていたし、(川崎記念)取り消しの影響はないね」と好感触だった。
 昨年のドバイワールドC4着をターニングポイントに、まさにひと皮むけた。地力の高さは早くから証明済みだったが、それまでの連勝は2つ止まり。状態が悪くなくても実戦に行くと取りこぼすことがあった。体質面が能力についていけず、メンタルでも完成し切れていなかったようだ。だが、世界の強豪を相手にすることで成長した。
 遠征後は精も根も尽き果てたが、じっくりと休養してからは確実にパワーアップ。06年ジャパンCダートの覇者アロンダイトも管理している石坂師は当初、「ドバイは強豪ぞろい。連戦連勝しない限りは行けない」と話していたが、アロンダイトは骨折で戦線を離脱。代わってヴァーミリアンは現在3連勝と勢いに乗った。堂々と世界の頂点を目指せる。
 連覇を狙った川崎記念は直前に飛節炎が出て取り消し。順調さを欠いたことは事実で、06年フェブラリーS以来となるマイル戦と、状況はベストではない。それでも久保助手は「休ませたのは1日だけ。先を考えて大事を取っただけだし、大丈夫。マイルは速い馬が出てくるけど、今なら問題ない。この1年で、本当に力をつけた」と意に介さなかった。ドバイで昨年の雪辱を果たすため、2つ目のJRA・G1タイトルは譲れない。【高橋悟史】
[2008年2月19日8時42分 紙面から]

デイリー記録

国内敵なし!ヴァーミリアン世界への助走

 G14連勝を飾って、再びドバイへ。ヴァーミリアン陣営は強気だ
 「フェブラリーS・G1」(2月24日・東京)
 国内完全制圧、そしてドバイへ-。ヴァーミリアンが久々のマイル戦でも最強をアピールする構えだ。体調の良さを示すピカピカの毛ヅヤに、たくましさを増した筋肉。川崎記念を取り消した影響は全く感じられない。JBCクラシック-JCダート-東京大賞典と目下G1を3連勝中。ここも勝って、昨年4着に敗れたドバイワールドC(3月29日、UAE・ナドアルシバ)へと雄飛する。
  ◇  ◇
 世界よ、待っていろ。G13連勝中のヴァーミリアンがマイルG1を滑走路にしてドバイへと飛び立つ。
 飛節炎で川崎記念を取り消したが、一流馬は動じない。先週、栗東坂路で4F52秒5-38秒4-13秒3をマーク。不安を一しゅうした。「しっかりとした動きだった。飛節炎と言っても大事を取っただけで、使えないというほどのものではなかった。馬房に入りっ放しだったのはその日だけ。全く影響はないよ」と久保助手は笑顔を見せる。
 昨年のドバイワールドCで、世界最高峰の舞台を踏んだことが持つ意味は想像以上に大きい。「今は中団の馬込みから、スッと抜け出す脚がある。ドバイの経験が大きいね」。レースだけではない。馬体にも成長が見られる。「はち切れんばかり。ゴツゴツして筋肉隆々。カイバもしっかりと食べるし、毛ヅヤもいいからね」とG1仕様の馬体を誇らしげに見つめた。
 昨年はフェブラリーSをパスして海外初遠征に備えた。今年は違う。フェブラリーSで勢いを加速させるつもりだ。「ドバイWCは距離が二千メートルでも、ちんたら走っているようでは駄目。スピードとパワーを兼ね備えていないと勝てない」。1年間で力をつけたとはいえ、スピード競馬の経験も必要だと感じている。
 マイルの距離は、5着に敗れた2年前以来となる。「昨秋はマイルでも大丈夫だと思うようなレースをしてくれた。上がりがしっかりしているし、追い合いなら負けないと思う。ジョッキーにも、もう少し前で過激なレースをしてくれるように頼むつもり。どんな競馬をしてくれるか楽しみ」と、G15勝目へ強気だ。
 誰もが認める国内ダート最強馬。今なら世界の頂点に立てる-。そう思わせるくらいのド派手なパフォーマンスで、テイクオフする。

スポニチ記録

ヴァーミリアン、覇権は譲らん フェブラリーS(GI)
国内完全制圧で雪辱の地ドバイへ…ヴァーミリアンここは負けられない
◆ 王者の走りでいざドバイ! ◆ 覇権は譲れない。クラシックウイナーの参戦でGI第25回フェブラリーS(24日、東京ダート1600メートル)はいよいよ激戦必至の状況か。いや、昨年の最優秀ダートホース・ヴァーミリアン(牡6=石坂)が迎撃態勢を整えた。王者の走りでドバイ遠征に弾みをつける!◆ 体調面に不安なし ◆ まずはここに行かなきゃフェブラリーSは始まらない。そう、ヴァーミリアンのいる石坂舎だ。たくましく成長を遂げた昨年の最優秀ダートホースは馬房で落ち着いていた。馬服を着ていても筋肉の盛り上がった様子がうかがえる。見つめる久保助手も笑顔を絶やさない。 「体調は大丈夫。取り消しの影響はまったくない」 先月末の川崎記念を回避したが、馬房に入れたまま休養させたのはわずか1日だけ。翌日からすぐに調整を再開した。先週14日の坂路では4F52秒5、ラスト13秒3。最近のこの馬にしては出色の時計をマークしている。 「きのう(17日)はDWコースに入れて、いい動きだった。馬場が悪くて、しまいを伸ばしたりしなかったけど。毛づやがいいし、カイバをよく食べている」 体調面に不安がないとなれば、新興勢力が現れても地力で圧倒してしまう。昨年はほぼパーフェクトと言えるシーズンだった。すべてGIを戦い、ドバイWCこそ苦杯をなめたが国内4戦全勝。それも勝ちっぷりが凄味を増してきた。 「昨年秋の3戦は上がりがしっかりしていたし、ずいぶん力をつけたね。ドバイでの競馬を経験してから変わったと思う。中団からスッと行く脚が出てきた。今なら1600メートルでも大丈夫じゃないか」 今回は単にダート界の覇権争うだけのレースではない。陣営が雪辱を期すドバイワールドカップへの重要なステップとなる。 「あのレースは2000メートルでも、ちんたら走ってたら120%勝てない。スピード、パワーの両方が必要になる。忙しい競馬を経験させておきたい」 国内を完全制圧し、もう一度、世界最高峰のレースへ。王者の走りをしっかり見届けよう。
[ 2008年2月19日付 紙面記事 ]

中日記録

ヴァーミリアン、ねじ伏せる 第25回フェブラリーS
2008年2月19日 紙面から
パワーが要求される東京のマイル攻略に陣営も自信のヴァーミリアン
 08年最初のG1戦「第25回フェブラリーS」(G1、24日・東京、ダート千六百メートル)にダート王ヴァーミリアンが挑む。ドバイワールドカップに向け、結果と内容を求められる1戦。再び世界へと旅立つ日本のエースが、ここで希望の扉を開く。
 馬房の外を舞う雪。開いた扉の向こうを、時折見つめるヴァーミリアンの瞳は、まだ優しさに満ちている。だが、馬服の下に隠されたその体は、すでに戦うためのよろいを身に付けていた。「付かなければいけないところに、すべて筋肉が付いてきました。毛づやもいいですし、体調は申し分ありません」。全休日の月曜朝。担当の久保助手は、曇りのない表情で、こう口にした。
 ステップレースに1度は選んだ川崎記念を、飛節炎で回避。ローテーションの組み替えを余儀なくされたが、幸い症状は軽度だった、という。「不凍液が入って炎症が起きたようです。でも、熱が上がることはありませんでした。休んだのは1日だけ。先週の動きはとてもしっかりしていましたからね」(久保助手)。それ以後の歩みは順調。先週14日には、52秒5-13・3で坂路を駆け上がり、17日はCWコースで息を整えた。不安は消えた、と判断していい。
 再びドバイへ挑むために、どうしてもここで乗り越えておきたいテーマがある。それはスピードとパワーの共存。これなくして、あの地で勝ち目はない、というのが昨年(ドバイワールドカップ4着)得た教訓だった。速い流れに乗り、トップスピードを長く維持して、力でねじ伏せる。そのスタイルを確立しなければ、海を渡る意味はない。だからこそ、あえてハードルを高く設定。東京のマイル攻略に向かう。
 「力を付けているのは、間違いありません。今なら千六百メートルでも大丈夫だと思っています」(久保助手)。わが道を貫いてなお、周囲をうなずかせる。この期待という重い荷物をはね返せば、必ず世界と戦う勇気を得られるに違いない。 (山田数夫)

2008年2月19日火曜日

スポニチ記録

万全のヴァーミリアン/フェブラリーS

体調面に不安なし!のヴァーミリアン Photo By スポニチ
 全休日の18日栗東、07年度最優秀ダートホースのヴァーミリアンは馬房で落ち着いていた。馬服を着ていても筋肉の盛り上がった様子がうかがえる。見つめる久保助手も笑顔を絶やさない。「体調は大丈夫。取り消しの影響は全くない」 先月末の川崎記念を飛節炎で回避したが、馬房に入れたまま休養させたのはわずか1日だけ。翌日からすぐに調整を再開した。先週14日の坂路では4F52秒5、1F13秒3。最近のこの馬にしては出色の時計をマークしている。「きのう(17日)はDWコースに入れて、いい動きだった。馬場が悪くて、しまいを伸ばしたりしなかったけど。毛ヅヤがいいしカイバをよく食べている」と体調面に不安がないことを強調した。 今回は単にダート界の覇権を争うだけのレースではない。陣営が雪辱を期すドバイワールドC(3月29日、ナドアルシバ競馬場)への重要なステップとなる。「あのレースは2000メートルでも、ちんたら走っていたら120%勝てない。スピード、パワーの両方が必要になる。忙しい競馬を経験させておきたい」と締めくくった久保助手。国内を完全制圧し、もう一度世界最高峰のレースへ。王者の走りをしっかり見せつける。

サンスポ記録

【フェブラリーS】目指すは世界制圧、ヴァーミリアン始動



〔上〕JBCクラシック→〔中〕ジャパンCダート→〔下〕東京大賞典と史上初のダートGI3連勝を飾ったヴァーミリアン
 世界制圧に向けてヴァーミリアンが始動する。昨年は史上初の国内ダートGIを4勝。最優秀ダート馬に選出された。今年の始動戦に選んだ川崎記念を右飛節炎で取り消したことで、ステップに誤算は生じたが、最大目標のドバイWCへ向けても速い流れのマイル経験はプラスとなるはず。ダート王のプライドに賭けても、この戦いは負けられない。
フェブラリーS最終登録馬へ

 目標が先にあるのは分かっている。ここは世界制圧への試走かもしれない。それでも“砂王”の威信にかけてぶざまな姿は見せられない。昨年の最優秀ダート馬・ヴァーミリアンがいよいよ08年のスタートを切る。
 「先週の調教の時も動きは良かった。普段は動かない馬なのに、あんなにスムーズに乗れたからね。体調面に関しては特に問題はないね」
 小雪が舞い散る全休日の18日朝、担当の久保調教助手がにこやかな表情で切り出した。昨秋は圧倒的な力で史上初のダートGI3連勝(JBCクラシック→JCダート→東京大賞典)。もはや日本に敵はいない。当然のように視線は世界へ向けられた。昨春4着に敗れたドバイワールドCでのリベンジだ。
 ただ、決して順調にきたわけではなかった。始動戦に予定していた1月末の川崎記念を、右飛節炎でレース2日前に取り消し。アクシデントでフェブラリーSへ矛先を向けたことは事実だ。
 「症状は大したことがなかったし、使えないこともなかった。熱が出たのは1日だけで、すぐに運動は再開できた」と久保助手は振り返る。1週間後には坂路入りを再開し、14日の1週前追い切りでは4ハロン52秒5-38秒4-13秒3(一杯に追う)の好時計で駆け上がる回復ぶり。取り消しの影響をみじんも感じさせない動きを披露した。
 「むしろ取り消しはありがたいと思っている。あくまでも目標はドバイだし、ここでマイルのスピード競馬を経験しておくのは、絶対にプラスになる」と久保助手。今春はドバイWC(3月29日、ナドアルシバ、GI、ダ2000メートル)が最大目標。周囲の心配をよそに、陣営はアクシデントも前向きにとらえている。
 今回は一昨年のフェブラリーS(5着)以来のマイル戦。2000メートル以上を主戦場にしてきたヴァーミリアンにとって、決して楽な舞台ではない。
 「(最後の)直線に向いて、追い比べなら負けない。マイルが短いのはわかっているが、勝ち負けより過激なレースをしてほしい」と久保助手はニヤリと笑った。
 昨秋からの圧勝劇を見ても地力の差は歴然。付けいるスキがあるなら、距離と順調度か。それでも負けないのがヴァーミリアン。自分の土俵でない舞台で勝ってこそ世界が見えてくる。
(瀬戸聡)
★松元省師GIラストチャンス、クワイエットデイ
 前哨戦の平安Sを制したクワイエットデイは、初のGIチャレンジ。8歳になっても衰えはなく、立ち回りのうまさで今回も好勝負を演じるか。「うるさい感じで変わりなくきている。先生(今月で勇退する松元省調教師)も今回が最後のGIだから格好はつけたい。時計勝負になった方がいいと思うし、馬場が渋ってくれれば」と和田調教助手。
★不安は輸送だけ!?メイショウトウコン
 実戦を使いつつ地力を強化してきたメイショウトウコンに、GI奪取のチャンスが訪れた。昨年暮れの東京大賞典で3着、前走の平安Sで2着と近2走ともに安定した走りを見せている。「平安Sは道中で他馬にぶつけられるアクシデントもあった。少し蹄球を痛めたが、今は問題ないし、状態は良好。あとは輸送を克服するだけ」。林調教厩務員に気合が入る。
★あるぞダート適性、デアリングハート
 2週前登録時点で補欠1番手のデアリングハートが、ボンネビルレコードの回避(ダイオライト記念出走のため)で出走権が巡ってきた。「藤田騎手の進言もあって、ここを目標に調整してきた。ここ2戦でダート適性があるのは分かったし、マイルぐらいが合う馬。好位につけられるから、芝のスタートもプラスになる」と倉ヶ崎厩務員は好勝負を願っている。
★東京千六なら問題なし
 ダート競馬は芝のレースほど距離適性が問われない。ダートの本場・米国では“強い馬は長い距離を克服する”といった概念がある。それはレース体系に顕著に表れ、84年のBCスプリント(ダ1200メートル)創設以前は、2歳戦以外は1200メートルのGIはなかったほど。レース全体では短距離戦が圧倒的に多いが、チャンピオン決定は長めの距離で、という体系だ。今でこそ短距離GIが増えてはいるが、それでも高額賞金の重要GIは1800~2000メートルが目立つ。こうした概念から、ヴァーミリアンは強いから長い距離もこなしているといえ、1200メートルならともかく、広い東京の1600メートルなら問題ないと判断できる。
★前年のJRA最優秀ダート馬、5戦3勝2着1回
 フェブラリーSがGIになった97年以降、前年のJRA最優秀ダート馬は5頭が出走し、3勝、2着1回と好成績を残している。
 また、秋のジャパンCダートを勝ち、翌年のフェブラリーSに挑んだ馬は4頭いて、カネヒキリ(06年)が鮮やかにV。その他も01年ウイングアローが2着、03年イーグルカフェが3着、05年タイムパラドックスが4着と上位に顔を出している。

報知記録

ヴァーミリアン 直線ぶち抜く!!…24日・フェブラリーS

ドバイをにらみ、闘志をむき出しにするヴァーミリアン
 無敵の“砂王”ヴァーミリアンが、世界制覇の野望を胸に、フェブラリーSに参戦する。JBCクラシック、JCダート、東京大賞典と、目下GIを3連勝中。このレースをステップに、ドバイ・ワールドカップ(3月29日、ナドアルシバ競馬場・ダート2000メートル)へと向かう。一昨年は5着に敗退。マイルへの対応が最大のカギになるが、昨年秋からの充実ぶりなら、あっさりねじ伏せて不思議ない。
 東京のマイルは“仮想ドバイWC”だ。日本のダート王・ヴァーミリアンが、世界最高峰へのアタックを、いよいよ開始する。
 「マイルはヴァーミリアンには短いけれど、今年の始動がフェブラリーSになって、自分としてはありがたいという気持ち。2000メートルあたりの緩いペースで走っても、ドバイでは120%勝てないからね。スピードで勝負する競馬を覚えさせないといけない」担当の久保助手は力を込めた。
 今年の始動戦は、2100メートルの川崎記念の予定だったが、右飛越炎のため出走取消。その後は、ドバイワールドCをにらみ、じっくり調整を積んで来た。「1週前(14日)が、これまでにないほどスムーズな動き。体調に関しては大丈夫」トレセン全休日の18日も、おう盛なカイバ食いを見せていた。
 昨年秋は、JBCクラシック、ジャパンCダート、東京大賞典とGIを3連勝。文句なしで、昨年度のJRA最優秀ダート馬に選出された。もはや国内に敵はいない。「直線の追い比べになれば負けないと思う。ユタカ(武豊)には、過激なレースをしてほしいね」実績のないマイルでも、力でねじ伏せることができるという自信が、今の久保助手にはある。
 「ドバイの経験がプラスになった面は、だいぶある。体つきも目に見えて違ってきた」勝ち馬に2秒4もちぎられて、7頭立ての4着に終わった昨年のドバイワールドC。心身ともに疲れ果てて帰って来たが、放牧でリフレッシュすると急成長。海外での苦しい体験を糧に、大きく成長した。一昨年は5着に泣いた舞台でGI4連勝を果たせば、世界制覇も現実味を帯びてくる。
 [ヴァーミリアンめも] ◆4戦連続GI制覇 過去、アグネスデジタルが達成。(01年南部杯→天皇賞・秋→香港カップ→02年フェブラリーS)。なお、出走機会によるGI最多連勝は、テイエムオペラオーの6連勝。 ◆前走が「取消」「除外」だった馬のJRA重賞V例 レッツゴーターキン(91年万葉S・取消→小倉大賞典〈1〉着)、マチカネタンホイザ(94年有馬記念・取消→95年高松宮杯〈1〉着)、メイショウトウコン(07年ブリーダーズGC・除外→エルムS〈1〉着)。
(2008年2月19日06時03分 スポーツ報知)

チョコ

チョコでできたオブジェ。
素敵だ

2008年2月17日日曜日

ゆき


強風とゆき
断念
正解だったようだ。
高速も通行止め
こっちは穏やかなのに

ちょっと遠出
が、
吹雪
国道も50キロ
前が見えない。
怖かった

2008年2月15日金曜日

NIKKEI記録

【フェブラリーS1週前】栗東レポート~ヴァーミリアン
2月24日(日)東京競馬場で行われるフェブラリーステークスに出走予定のヴァーミリアンについて、1週前追い切り後の石坂正調教師のコメントは以下の通り。「今朝の追い切りは、時計的にも、ヴァーミリアンとしてはかなり速かったと思うし、坂路を最後までしっかり上がってくれました。今朝、思っていた以上の動きを見せてくれましたから、普通のローテーションで、来週追い切ればと思います。最近、長い距離ばかりを使っていたので、ドバイに向けて、マイルのこのレースで、速いペースを1度経験することはプラスになると思います。距離が絶対向いているとは言えないので半信半疑な部分もありますが、かつてフェブラリーステークスを使った時(06年、5着)とは、馬の状態も違いますから、良い競馬ができると思っています」(取材:中野雷太)

スポニチ記録



熱いぞヴァーミリアン/フェブラリーS

坂路単走追いのヴァーミリアン Photo By スポニチ
 昨年の最優秀ダートホース・ヴァーミリアンも1週前追いに臨んだ。坂路の単走で4F52秒5~1F13秒3をマーク。もともとが攻め駆けしないタイプとあって「最後までしっかり上がっていたし、この馬にしては良かったね」と石坂師は笑顔を見せる。マイル戦は久々だが「ベストではないと思うが、力をつけているので格好はつけられると思うよ」と話した。

日刊記録

ヴァーミリアン雪中調教/フェブラリーS
降りしきる雪の中、乗り運動するヴァーミリアン
 来週に迫ったフェブラリーS(G1、ダート1600メートル、24日=東京)に向けて13日、昨年の最優秀ダート馬ヴァーミリアン(牡6、栗東・石坂)が調整ピッチを上げ始めた。早朝から降り積もった雪の影響で調教開始を遅らせた厩舎が多い中、同馬は朝一番にEコース(ダート)からDウッドでキャンター調整。石坂師は「乗らないといけないから乗った。雪がどうのと言ってられないからね。木曜(14日)に追い切りをする」と話した。
 この日の栗東トレセンは降雪の影響で坂路とCウッドが閉鎖。午前7時からの調教時間は、午後2時まで(通常正午まで)に延長された。しかし、同馬は雪中をものともせず、調教を実施。右飛節炎で回避した川崎記念(1月30日)からの復調をアピールした。
 フェブラリーS後に予定されるドバイ遠征への検疫について同師は「15日のJRAからの説明を聞いてから」と話すにとどめたが、日本のダート王から世界王者へ、雪にも負けず、着実にステップを踏み出した。
[2008年2月14日8時19分 紙面から

報知記録

ヴァーミリアン豪快52秒5…フェブラリーS1週前
 ◆フェブラリーS1週前追い切り(14日) 次週のフェブラリーS・G1(24日、東京・ダート1600メートル)に出走するヴァーミリアンは、坂路で単走追い。2ハロン目から加速すると、ラスト1ハロンは左からの肩ムチ2発でストライトを大きく伸ばした。力強さを保ちながら52秒5―13秒3。見守った石坂調教師は合格点を与えた。
 「(調教駆けしない)ヴァーミリアンにしては時計が速かった。本当に元気が良かった」右飛節炎のため、連覇のかかっていた先月30日の川崎記念出走を取り消した。その後初めての速めの追い切りにも、豪快な動きで応えてみせた。
 「(マイルの)距離は半信半疑」―。そう漏らすトレーナーがこの舞台へ照準を定めた目的はただひとつ。速めのペースが予想されるレースに投入することで、スピードが優先されるドバイ・ワールドC(3月29日、ナドアルシバ競馬場)への予行演習を行うことだ。「力をつけたことは、昨年末(東京大賞典1着)に証明しているからね」地力の高さで距離の壁は克服できるはず。世界一の座を見据えた壮行戦に向け、不安材料は何もない。

(2008年2月15日06時01分 スポーツ報知)

2008年2月11日月曜日

マンチェダービー

マンU1-2マンC
マンチェスターダービーはホームでマンUが負けた。
びっくり、まさか!の結果
マンUがホームで敗戦するのはいつ以来のことなの?
エロい人教えて

なんてね

ダービーマッチって重いなあ~~
なんてね

http://www.nikkansports.com/soccer/world/f-sc-tp3-20080211-319577.html
マンU敗れ首位ならず/プレミア
プレミアリーグ:マンチェスターC2-1マンチェスターU>◇10日◇マンチェスター
 マンUがマンチェスターCとのマンチェスターダービーに敗れ、首位浮上のチャンスを逃した。前半に2点を奪われ、後半ロスタイムにキャリックのゴールで1点を返すのが精いっぱいだった。
 18勝4分け4敗で勝ち点は58のまま。勝っていればアーセナル(勝ち点60)を抜き、暫定首位に立つチャンスだった。
 マンCは12勝8分け6敗の勝ち点44で7位。 

2008年2月9日土曜日

はんだや


久々に行った
半田屋
てんぷらうどん210円
メガコロッケ130円
全体的に値上がってた。
味はちょっと上品になったかな
清潔感は前より向上。
昔は牛丼180円だったんだけどなあ。
てんぷらは海老がしっかり。
これはよい

ありさ











中2週あいた。
今日はスノボ。
6時過ぎ出発
8時半前に着く。
道路も快適。
天気も良好。
オープン前に駐車場。
頂上までいく。
絶景
とはいえないが、海が見える。
スクワットの効果あり。
今日は転ばなかった。
楽しいね。
3時間券で2500円。
高速から3キロ。
山登りがない
結構楽
初心者同士が衝突
動けず
大丈夫か?