2012年10月13日土曜日

さと

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2012年10月14日 更新 

【秋華賞】時計の速さと勝負根性と器用さで大逆転を狙う

牝馬三冠に王手をかけたジェンティルドンナ。桜花賞からの連勝街道は、まさに雷神の如き圧倒的な破壊力。その猛威は女版ディープ。ア然とさせるようなオークスの強さを目の当たりにすれば、それも当然だろう。

前半はダービーと同じ5F59秒1。それでいて上がりで0.3秒、時計で0.2秒、ダービー馬ディープブリランテを上回ったのだから紛れもない女ディープ。結果、2着ヴィルシーナが5馬身ちぎれたのは周知の通り。だからオークス組に太刀打ちできる馬はいない。が、ここは18頭中13頭がオークス組。さらに8分で楽勝のローズS組を加えれば、実に15頭がすでに勝負付けの済んでいる馬たち。まず、この中に敵はいまい。

この先、ジェンティルドンナは牝馬の三冠はおろか、続く女王杯も連破して史上初の3歳四冠を成し遂げてしまうような歴史的名牝。事実、古馬の府中牝馬Sを眺めてもライバルはいない。となると万に一つ、女ディープの足元をすくえるとしたら、仮に5馬身切られようとも、やっぱり同じ3歳の気がする。実際、今年の3歳牝馬レベルはそれだけのもの。が、だからといってすでに勝負付けの済んでいるオークス→ローズS組を狙うわけにはいかない。

ここは残った3頭(オークス→ローズS組以外)からもっともマッサラな④ハワイアンウインド。3走前こそラスヴェンチュラスの4着に終わったものの24キロ増の休養明け。瑕瑾となるまい。続く500万(小倉2000)が1分57秒2のレコ勝ち。何と翌週の小倉記念(エクスペディション優勝)を0.1秒凌いだ。前走の夕月特別(京都1800)も強い。直線、とても割り切れないような狭い間を縫って1分45秒7。単純比較で前週のローズSを1.1秒上回っているのだから近2連勝はきわめて優秀。

ただ、ハワイアンウインドの凄さは時計の速さと馬ごみを割れる勝負根性ばかりではない。ジェンティルドンナに一つだけ勝るところがあれば、小倉の小回りを難なくこなした器用さ。内回りの秋華賞ではこれも大きな武器だろう。万に一つの大逆転があれば、やはり未対決のこの馬をおいてあるまい。

馬券は④ハワイアンウインドから雷神⑭ジェンティルドンナが大本線。これに不動の2番手①ヴィルシーナを絡めて三つ巴とした。

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