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ジェンティル文句なし3冠宣言/秋華賞
- 坂路、岩田騎手に追い切られたジェンティルドンナ(撮影・奥田泰也)
<秋華賞:追い切り>
秋華賞(G1、芝2000メートル、14日=京都)で史上4頭目の牝馬3冠を狙うジェンティルドンナ(石坂)が11日、栗東坂路で岩田康誠騎手(38)を背に最終追い切り。ラスト12秒1をマークする文句なしの動きを見せた。栗東トレセンで行われた共同会見では管理する石坂正師(61)、岩田騎手ともに絶対的な自信を見せた。
恐ろしいばかりの信頼の大きさだ。ジェンティルドンナの追い切り後に行われた共同会見で“主役”の2人は曇りない表情で言い切った。石坂師が「心配な点はない。競馬ですからやってみないとわからないが、だいたいは勝たせていただけると思っている」と話せば、岩田騎手も「3冠牝馬誕生の瞬間を味わってください」と、多くのファンの来場を呼びかけた。
桜花賞→オークス→ローズSの3連勝で同世代の牝馬との絶対的な能力の違いを見せつけている上に、この日の抜群の好気配が陣営に確信を抱かせる。
岩田を背にした坂路での単走追いは、柔らかみとパワフルさを兼ね備えたフットワークで4ハロン53秒7-12秒1を計時。肩ムチ3発を入れて反応を確かめた岩田は「無理しないでこの時計。成長を感じる」と牝馬3冠候補の乗り味に酔った。石坂師も「(やれば)もっと伸びそうな感じ。1回使って、さらに良くなっている」と断言した。
上積みは十分だ。プラス12キロの秋初戦を振り返りながら師は「栗東では少し太いと感じていたが、競馬場で見た時は『できている』と思った。馬体重は同じぐらいになると思うが、たたいてキュッと締まってきた」と語る。また「ひと夏を越して、顔つきからして大人になっている」と、馬名の通り“貴婦人”への成長に目を細める。
トリッキーといわれる京都の内回りでも隙はない。2番手から抜け出したローズSで本番の予行練習は100点満点の回答が出ている。岩田は「こういうレースもできるということを馬に伝えてあるので秋華賞は出たなりでいい。見ての通り、自分から走っているので今回の方が動けると思う。馬は春より一回りも二回りも心身が成長している。集中して騎乗し、3冠を勝ち取りたい」と自信のコメントで結んだ。
牝馬3冠を確信している頼もしい主戦が、淀でジェンティルドンナという名を歴史に刻む。【中西典章】
[2012年10月12日8時52分 紙面から]
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