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【有馬記念】ジェンティルドンナ「2枠4番」1番くじにマー君ありがとう!
2014年12月26日6時2分 スポーツ報知
第59回有馬記念の枠順の公開抽選が25日、東京・港区のフジテレビで行われた。史上初めて出走馬関係者が希望の馬番を選ぶ「ドラフト方式」で実施。松山康久元調教師(71)と馬番選択の順番を決める抽選役を務めた米大リーグ・ヤンキースの田中将大投手(26)が1番目にジェンティルドンナを引き当てた。同馬を管理する石坂正調教師(64)は「2枠4番」を指名。希望通りの枠に入った陣営は「田中投手、ありがとう」と感謝した。
最後の最後に、競馬の神様が名牝にクリスマスプレゼントをくれた。米大リーグ・ヤンキースの田中将大投手が最初に選んだボールの中の紙にはジェンティルドンナと書かれていた。壇上に呼ばれた石坂調教師は2枠4番をコール。真っ白な枠順の並びにまずは、G16勝牝馬が収まった。
名前が出た瞬間、美浦で見守っていた鞍上の戸崎はガッツポーズ。「1番を引いていただいて、田中投手、ありがとうございました」と日本を代表する右腕に感謝した。「『ジ』って出た瞬間に、アッと思った。マーくんが一番に引いてくれる予感がしていた。言うことなし。最高です」と石坂師が声を弾ませた。1週前から4、6、8、2、5、7、3と希望の枠順をシミュレーションしていたが、考える必要はなかった。
くしくも、父のディープインパクトが06年に花道を飾った4番枠。当時は14頭立てで3枠だったが、偉大な父と同じゲートからスタートする。「一番引きたかった枠。外枠は、やっぱりテンションが下がるしね。(中山競馬場は)全体的に馬場がいいんだったら内がいい。勝つイメージができた」と石坂師は顔をほころばせた。
25日は栗東の角馬場で運動を消化。意欲の併せ馬を行った翌日も活気のある姿で好ムードを漂わせる。「今日はえらい元気がよかったみたい。でも、ショボンとして行くよりいいやろ。枠よし、馬場よし。条件が整った」。これがラストと思わせない気配に石坂師はうなずいた。
あとは戸崎に託すだけだ。全国リーディングを独走する東の名手は天皇賞・秋2着以来のコンビに力を込めた。「外枠の馬も気にすることはないし、この枠ならドンといける。こういう馬のラストランに乗れるのは幸せなこと。最高のパフォーマンスを見せたい」。男勝りの勝負根性で牡馬をけ散らしてきた現役最強牝馬。父ディープが有終の美へ、きっと後押ししてくれる。(橋本 樹理)

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