2014年12月29日月曜日

の弟

http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/keiba_fight/2014/12/29/post_328/
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/keiba_fight/2014/12/29/post_328/index2.php

【競馬】デビューが待ち遠しい、ジェンティルドンナの弟

2014.12.29
  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
厳選!2歳馬情報局
第25回:レゲンデ
 12月28日に行なわれたGI有馬記念(中山・芝2500m)で有終の美を飾って、現役生活を退いたジェンティルドンナ(牝5歳)。2012年には、牝馬三冠(桜花賞、オークス、秋華賞)を達成。その後も、2012年、2013年のGIジャパンカップ(東京・芝2400m)を連覇し、国際GIのドバイシーマクラシック(UAE・芝2410m)を制するなど、牡馬の一線級を相手に国内外で輝かしい実績を刻んできた。生涯で獲得したGIタイトルは7つ。間違いなく、競馬史に名を残す「名牝」と言える。
偉大な姉ジェンティルドンナに続く活躍が期待されているレゲンデ。
拡大する
偉大な姉ジェンティルドンナに続く活躍が期待されているレゲンデ。
そのジェンティルドンナの全弟が、デビューを控えた2歳馬の中にいる。栗東トレーニングセンター(滋賀県)の石坂正厩舎に所属する、レゲンデ(牡2歳/父ディープインパクト)だ。
 管理する石坂調教師は、姉ジェンティルドンナも手掛けていたトップトレーナー。厩舎の看板だった「名牝」と同じ血を引く若駒だけに、「レゲンデへの期待も高い」という。関西競馬専門紙のトラックマンが語る。
「石坂調教師からは、『やはりいい馬だ』というコメントが出ていますね。素質馬の持つ独特な雰囲気を感じ取っているようで、大きな期待を持っていると思います。12月10日にゲート試験を受けたのですが、こちらもすんなり合格。その辺りからも『センスの良さを感じる』と評価していました」
 トラックマンが言うとおり、レゲンデはゲート試験を難なくクリア。そのままデビューへ向けてピッチを上げていくかと思われた。が、再び放牧に出されることになった。その理由について、先述のトラックマンが説明する。
「どうしても体質が弱いので、一度休ませることにしたようです。本当は、そのままデビューを目指して調整したかったみたいですが、馬の体調を優先したんでしょうね。あくまでも馬の体調次第ですが、石坂調教師は『長期の休養ではなく、早めにトレセンに戻す予定』と話しているので、そう遠くはない日にデビューは迎えられると思いますけど」
 本来なら、来春のGIレースに向けて、すぐに期待馬をデビューさせたい時期。そのタイミングであえて「放牧」という判断を下した背景には、同馬が抱えている体質の弱さがあったようだ。
 とはいえ、サラブレッドにとって、今は成長期。馬本位の調整をしていく中で、体がしっかりしてくる可能性もある。無理をしなかったことが、先々に大きな”成果”をもたらしてくれるかもしれない。
 第一、レゲンデは屈指の血統の持ち主で、卓越した素質を秘めていることは間違いない。じっくりと鍛錬を重ねることで、偉大な姉に続くような活躍が見込めるかもしれない。今は焦らず、世代屈指の”エリート”の動向を見守っていきたい。

0 件のコメント: