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【競馬】
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有終の美を飾ったジェンティルドンナ 戸崎騎手「最高の名牝と言っていい」
GI馬10頭が出走し、7着までが0秒2差にひしめいた。混戦必至の戦いをあえて引退レースに選んだジェンティルドンナは、終始3~4番手を追走。最後の直線で激しい競り合いを制し、国内GI6勝目の栄誉を飾り自ら花を添えた。
手綱を取った戸崎騎手は「最高の名牝と言っていい。最後のレースで勝てるのは力のある証拠」と称賛した。積み上げたGI実績はオルフェーヴル、ブエナビスの名馬に肩を並べ、牝馬の有馬制覇は史上5頭目の快挙だった。
有馬記念は雪辱の場だった。引退の可能性のあった前走ジャパンカップでまさかの4着。水分を含んだ馬場が災いし「不完全燃焼」。石坂調教師の脳裏には「この馬の実力はこんなものではない」との無念さが渦巻いた。“真”の有終の美を飾らせてやりたい。その思いが実った格好となり「ラストランでこのパフォーマンスを見せてくれて偉大な馬だ」と感慨深げに語った。
戸崎騎手にとっても意義深かった。中央移籍2年目で初の最多勝。しかも今年初のGI制覇となり「内容が薄いと思っていたので、勝てて少しハクが付いたかなと思う」と笑みを浮かべた。
今後は子供に夢を託す希代の名牝。引き続き行われた引退式では、約4万人のファンが第二の“人生”の門出を祝った。(松本恵司)
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