2014年12月29日月曜日

ンナ

http://kuriyama.miesque.com/?eid=1488



有馬記念はジェンティルドンナ

離れた3番手を追走したジェンティルドンナ(4番人気)が残り200mで先頭に立ち、△トゥザワールド(9番人気)、◎ゴールドシップ(1番人気)を抑えて快勝。引退レースで7つめのG1を獲得しました。
http://youtu.be/lUILTk1Vv0U

中盤で13秒台のラップが3回続いたスローペース。レースの上がり3ハロンは34秒6でした。過去10年間で上がり34秒台の決着はわずか2回しかなく、半数の5回は36秒以上掛かっています。持続力が要求される例年の有馬記念ではなく、今年は切れ味勝負となりました。ジェンティルドンナにとって絶好の展開だったといえるでしょう。オグリキャップが勝った90年の有馬記念を思い出しました。

棚ぼたの勝利、というわけではありません。離れた3番手で壁を作り、それ以下の馬群をコントロールしたのは、他ならぬジェンティルドンナでした。得意の瞬発力勝負に持ち込めば勝てる、という戸崎騎手の計算でしょう。素晴らしい騎乗でした。

もちろん、それを可能にしたのはジェンティルドンナの自在性です。スタートや立ち回りの上手さには定評のある馬で、一言でいえばセンスの塊です。ディープインパクト産駒はスタートの遅い馬が少なくないのですが、この馬のゲートは現役馬ナンバーワンといっていいほどの速さで、今回も得意のロケットスタートで難なく希望の位置を取りました。

これで現役を引退するわけですが、現役生活を振り返って印象に残るのは前述の“センス”ですね。言い換えれば“賢さ”です。また、オルフェーヴルと接触しながら競り勝ったジャパンCや、進路を立て直す不利をものともせず差し切ったドバイシーマクラシックで見せた勝負根性、さらには故障知らずで走り続けた丈夫さも、繁殖牝馬としての大きな武器となるでしょう。現役最後のレースで予想の印を初めて無印にしたのですが、あらためてその偉大さを教えられた気分です。この馬に関わったすべての関係者に一ファンとしてありがとうと言いたいです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106253/



ディープインパクト牝馬は総じて小さく、繁殖牝馬としてはその点がネックとなる可能性があるのですが、ジェンティルドンナは470kg台のしっかりした馬格なので問題ありません。いいお母さんになるでしょう。

ノーザンファームの吉田勝己代表によれば、初年度の交配種牡馬はハービンジャーかキングカメハメハとのこと。血統表を並べてみます。





エアグルーヴのような名牝系を作ってほしいものです。

2着△トゥザワールド(9番人気)は大健闘。中山向きなので押さえたのですが、3着候補だったので予想以上のパフォーマンスでした。個性がはっきりしているので馬券的に狙いやすいタイプです。

◎ゴールドシップ(1番人気)は3着。苦手の決め手勝負でよく頑張ったと思います。コース適性の高さを再認識しました。来年も現役で走るとのことなので、阪神と中山ではしっかり狙ってみたいと思います。

▲ジャスタウェイ(3番人気)は4着。上がり33秒4はさすがといえる脚でしたが、流れが向きませんでした。

○エピファネイア(2番人気)は5着。ジャパンCが尋常でない圧勝だったので、その反動があったのかもしれません。デビュー当時とは違って、いまのこの馬には速い上がりの競馬は合っていないような気がします。

0 件のコメント: