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競馬:有馬記念 引退のジェンティルドンナが優勝
毎日新聞 2014年12月28日 15時55分(最終更新 12月28日 20時17分)
中央競馬の今年最後のG1、第59回有馬記念は28日、中山競馬場の芝2500メートルに16頭が出走して行われ、このレースで引退する単勝4番人気のジェンティルドンナが2分35秒3で優勝。賞金2億円を獲得して有終の美を飾った。牝馬の有馬記念制覇は2008年のダイワスカーレット以来、6年ぶり5頭目。戸崎圭太騎手、石坂正調教師はともに有馬記念初勝利となった。
スタート良くゲートを飛び出したジェンティルドンナは、逃げたヴィルシーナとこれを追走したエピファネイアからやや距離を置いた3番手を進んだ。直線入り口で先頭に取り付くと、一気に加速。追い上げた9番人気のトゥザワールドを4分の3馬身差で抑えて快勝した。1番人気のゴールドシップは2着と鼻差の3着だった。
有馬記念の売り上げは昨年比10.7%増の388億2561万8100円。今年の中央競馬のG122レース(障害を除く)の売上総額は3526億4303万7100円で前年比4.5%増だった。【藤倉聡子】
◇牝馬3冠の底力見せつけ
第2の「馬生」に旅立つ自身へのはなむけのように、ジェンティルドンナが鮮やかな復活を遂げた。
今年は3月のドバイシーマクラシック(アラブ首長国連邦、G1)を制したものの、国内はここまで4戦0勝。「ジェンティルは、こんなもんじゃない」。3連覇を狙った11月のジャパンカップ(G1)で4着に敗れた後、有馬記念参戦を決めた胸の内を、石坂調教師はこう振り返る。
25日に初めて公開抽選で順番を決め、希望枠を選ぶ方式で行われた枠順決定では、一番最初に希望の2枠4番を選択する幸運に恵まれた。鞍上には、東京・大井競馬場から中央移籍2年目で年間最多勝利(146勝)を挙げた戸崎。有終への条件はそろっていた。
2回目のコンビだった戸崎をして、「乗った騎手は皆、自分と相性が良いと思うだろう」と言わせる、道中の素直さと、勝負どころでの我慢強さ。その強みを遺憾なく発揮した。直線で早々と先頭に立つと、2012年の牝馬3冠を制し、12、13年のジャパンカップを連覇した当時を彷彿させる勢いでゴールを駆け抜けた。
デビューから3年余り。コンスタントに19戦を駆けた丈夫さも大きな魅力だ。繁殖馬としての活躍にも期待が増すラストランだった。【藤倉聡子】
◇ジェンティルドンナ
父ディープインパクト、母ドナブリーニの5歳牝馬。馬主はサンデーレーシング。北海道安平町、ノーザンファーム生産。海外を含め通算19戦10勝で、重賞9勝目。中央競馬のG1は歴代5位タイの6勝目(1位はシンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカの7勝)。獲得賞金は17億2603万400円(海外3億9982万400円を含む)でテイエムオペラオーに次ぐ歴代2位になった。
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