2014年12月26日金曜日

番」

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ジェンティル期待通り「4番」/有馬記念

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ジェンティルドンナを引き当てたヤンキースの田中(撮影・たえ見朱実)
ジェンティルドンナを引き当てたヤンキースの田中(撮影・たえ見朱実)
 マー君、女王を1位指名! 史上初の公開ドラフト方式で25日、有馬記念(G1、芝2500メートル、28日=中山)の枠順が決まった。運命の抽選役を務めたヤンキースの田中将大投手(26)が引いた1番くじは、今回が引退レースとなる女王ジェンティルドンナ(牝5、石坂)。同馬の石坂正師(64)は迷わず2枠4番を選択した。父ディープインパクトと同じ馬番から、感動のラストランを飾る。今日26日にはウインズ新橋、ウインズ後楽園で金曜日発売が行われる。
 クリスマスに最高のプレゼントだ。マー君の大きな両手の間から「ジェ」の文字が見えた瞬間、赤い帽子の石坂師は手をたたいて喜びをあらわにした。25日午後0時11分。日本全国に生中継された史上初の「枠順ドラフト」で、真っ先に選択権を得たのはジェンティルドンナだ。笑顔にマイクを向けられ「2枠4番!」と即答した。
 石坂師 田中マー君がジェンティルを引いてくれると期待していました。まさにその通りになりました。
 願いがかなった。誰もが欲しかった絶好の枠順だ。前半で選択した8頭の陣営が1~8番を指定したように、中山2500メートルで内枠が有利なのは競馬界の常識。主なライバルがそろって外枠となり、なおさらアドバンテージは大きい。しかもゲート入れが遅い偶数枠で、内すぎることもない。振り返れば父ディープインパクトも、引退レースとなった06年に同じ4番枠から有終の美を飾っている。
 石坂師 心配してたけど、出る予感がしてた。馬場がいいんやったら(内枠で)短い距離を走る方がいい。2番というのも考えたけど(馬群に)閉じ込められるのが嫌だった。ほどよい4番が一番いいのかなと。外枠を引いたらテンションが下がるから。
 馬場も味方する。キャリア19戦目で中山へは初出走。昨年までは翌春のドバイ遠征も見据えて有馬記念を見送ってきたが、ついに参戦へ踏み切った。「この時期の中山は馬場が悪いし(コース形態も)トリッキー。今までは使いたくないと思ってたけど、今年は幸い馬場もいいし、最後なので」と説明する。今年の中山は改修工事で秋の開催が4週間少なく、例年より芝の傷みが少ない。絶好の良馬場を理想とするだけに、間違いなく好材料になる。
 石坂師 言うことなし。枠良し、馬場良し。あとは馬が頑張ってくれるだけ。
 有終Vに向けて満願がかなった。歴代最多タイの芝G1・7勝目へ。幸運の女神に見守られ、円熟の貴婦人がラストダンスに臨む。【太田尚樹】
 ◆枠順公開抽選 JRA60周年の有馬記念を盛り上げる企画として、初めて行われた。フジテレビ内にスタジオを設け、美浦・栗東を中継で結んだ。スタジオの田中投手、松山康久元調教師がボールを引いて出走馬を1頭選定、関係者が希望枠順を選択。これを全馬繰り返す。通常、木曜日に枠順発表するレースは、コンピューターによる自動抽選。
  1. 東西本紙予想が有馬記念出走予定馬をランク付け
  2. 過去のデータ分析動画、過去コンピ傾向など有馬記念特集を公開中
 [2014年12月26日9時6分 紙面から]

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