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<井崎脩五郎の予想上手の馬券ベタ>G1・6勝の歴史的名牝ジェンティル
サンデー毎日 12月10日(水)13時7分配信
◇ドンナにかつての闘争心は甦るのか
ジャパンCのゴール前、1番人気のジェンティルドンナは、もどかしいほど伸びなかった。
伸びないどころか、エピファネイアに大きく突き放され、ジャスタウェイとスピルバーグにもかわされて、4着に落ちてしまった。
ジェンティルドンナはこの秋、休み明けの天皇賞(秋)で2着し、4週間後のジャパンCに万全の体調で臨んできた。「今までで一番といっていいくらい順調」と関係者は語っていた。おまけに鞍上は、今年世界中で17ものG1レースを勝ち、当代一の腕ききと評判の高いライアン・ムーア騎手である。
これまでムーア騎手は、ジェンティルドンナとコンビを組んだことが二度あり、その二度とも勝っていた。昨年のジャパンCと、今年のドバイシーマクラシックである。
そのムーア騎手が、今回、調教でまたがったときの感触を尋ねられて、「これまでよりもいい感じがする」と語っていたのだから、ジャパンCで1番人気になったのは当然だった。
ところが、追われても伸びず、4着に終わってしまったのである。
敗因は一体、何だろう。
これまでジェンティルドンナは、レース間隔によって、成績に大きな差があった。
デビュー戦のあとの、レース間隔別の成績を見ると、8週間以上ひらいたケースでは[1313]と、勝率わずかに・125。ローズSを勝っただけだった。
ところが、8週間未満なら[8000]と全勝だったのだ。うちG1六つ。
このことはおそらく、ジェンティルドンナの気性と関連している。
ジェンティルドンナのように闘争心の強い馬は、間隔をあけてレースに出ると、やっと走れるとばかりに鞍上の制止を振り切って前へ行きたがり、折り合いを欠いて自滅してしまいがちなのだ。
しかしレース間隔が短いと、前のレースでガス抜きが済んでいるので、よく折り合い、勝利をものにするのである。
今回は、休み明けをひと叩(たた)きして、レース間隔が4週間だから、これまでのジェンティルドンナだったら、勝って当然の一戦といえた。
それなのになぜ負けたかといえば、理由は一つしか考えられない。以前ほどには闘争心がなくなったということである。
その証拠にジェンティルドンナは、休み明けだった前走の天皇賞(秋)で、休み明けなのに妙に折り合い、0秒1差の2着に入っていた。
昨年来休み明けでは、ことごとく0秒3~1秒2という差をつけられていた馬がである。
「久しぶりのレースだわ。私の自由に走らせてーッ」という激情、あるいは闘争心が薄まってきていたのではないだろうか。
このあとジェンティルドンナは有馬記念を目指すことになった。歴史的名牝に闘争心は甦(よみがえ)るだろうか。
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