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ジェンティルの3連覇が有力/ジャパンC
<G1徹底分析:データの神様>
今週は超豪華メンバーが集まったジャパンC(G1、芝2400メートル、30日)が東京競馬場で行われる。国際招待で外国馬も3頭出走するが、日本馬による上位争いは必至。大好評「データの神様」は史上初の3連覇を目指すジェンティルドンナ(牝5、石坂)を指名。史上最強牝馬の座を確固たるものにするか?
◆<1>日本馬優勢
メアジードーツ(米国)の驚異的なレコードで幕を開けたジャパンC。初期~90年代までは外国馬優勢だったが、日本馬のレベルが飛躍的に向上した00年以降は逆に外国馬が【2 1 2 70】と苦戦している。特に近年は日本馬が8連勝中と圧倒的に強く、外国馬が馬券に絡んだのは06年ウィジャボード(英国)の3着が最後。今年はカナダ、ドイツ、アイルランドから精鋭3頭が出走するが、近年のデータから苦戦を強いられそうだ。
◆<2>性齢
過去33回の優勝馬を分析すると、4歳牡馬が12勝で最多。3歳牡馬が5勝、5歳牡馬、5歳牝馬が各4勝で続く。今年の外国馬3頭はいずれも4歳牡馬だが、<1>のデータから軽視すると、該当馬は日本の4歳牡馬のエピファネイアとタマモベストプレイの2頭。ただし、ここ5年は牝馬が4勝と強く、中でも5歳牝馬が2勝している。史上初の3連覇がかかる女王ジェンティルドンナには何とも頼もしいデータだ。
ちなみに2着も4歳牡馬が9回と断然。3歳牡馬が5回、3歳牝馬、4歳牝馬、5歳牡馬が各4回で続く。一方、3着は3歳牡馬が9回と優位で、4歳牡馬が8回、5歳牡馬が7回で続く。4歳牡馬は馬券の対象にはぜひ加えたい。
◆<3>外国人騎手
近年は日本馬に騎乗する外国人騎手が好成績を収めている。特に最近10年では、1~3着に入った30頭中何と13頭(4勝、2着5回、3着4回)が日本馬騎乗の外国人騎手。06年以外はすべて馬券に絡むという高確率だ。今年も外国人騎手が騎乗するエピファネイア、ジェンティルドンナ、ディサイファ、トーセンジョーダンの日本馬4頭から目が離せない。
◆<4>好位
過去10年の勝ち馬の4角位置は先頭=0、2~6番手の好位=8頭、7~12番手の中団=2頭、13番手以降の後位=0頭。06年ディープインパクトでさえ、3角11番手から4角では7番手に進出しており、後方一気は厳しいレース。4角で好位につけていることが必要条件で、好位抜け出しでJC連覇中のジェンティルドンナを筆頭に、好位で運べるイスラボニータ、タマモベストプレイなどには有利なデータとなりそうだ。
◆<5>1番人気
過去10年で1番人気は4勝、2着3回、3着2回と9回も馬券に絡んでおり信頼度は高い。今年は人気を読むのは難しそうだが、ジャパンC連覇中のジェンティルドンナ、世界ランキングNO・1のジャスタウェイか、凱旋門賞日本馬最先着のハープスターなどが1番人気候補。ギリギリまで人気を見極めて馬券を買うのも手。ちなみに2番人気は1勝、2着3回、3着2回。
【結論】
ジェンティルドンナの3連覇が現実味を帯びてきた。ここ5年で2勝している充実の5歳牝馬。昨年同馬で優勝しているムーア騎手が再び騎乗するのは何とも心強い。安定した好位脚質も魅力で、3連覇の資格十分だ。人気はかなり割れそうだが、最終的に1番人気に支持されるようなら、連軸としての信頼度は増してくる。最多12勝を誇る4歳牡馬を代表してエピファネイアが対抗。外国人騎手の騎乗も頼もしい。同じく4歳牡馬のタマモベストプレイも要注意。イスラボニータも好走実績のある3歳牡馬。9戦すべて3着以内と、安定感ならピカ一だ。
[2014年11月25日8時58分 紙面から]
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