2014年11月28日金曜日

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【ジャパンC】ジェンティルドンナ3連覇へ石坂師「今までで最高」

2014年11月28日6時0分  スポーツ報知
  • ジャパンC3連覇へ抜群の動きを見せたジェンティルドンナ
    ジャパンC3連覇へ抜群の動きを見せたジェンティルドンナ
 ◆ジャパンC追い切り(27日)
 枠順が27日、決まった。栗東トレセンでは追い切りが行われ、JRA史上初の同一G1・3連覇を狙うジェンティルドンナは、雨でぬかるんだ坂路を力強く駆け上がり、好仕上がりをアピール。枠順は3番に決まった。一方、凱旋門賞帰りのハープスターは、Cウッドチップコースで、首遅れたが、松田博調教師は「動きはよかった。五分に戦える」ときっぱり。6番枠から、2年前のジェンティルドンナ以来の3歳牝馬Vを狙う。
 史上初の3連覇へ、ジェンティルドンナが盤石の構えを築いた。栗東の坂路は火、水と2日続けて降った雨の影響で、開門3分後にラスト12秒台を記録する馬はほとんどいない悪路と化した。そんなコンディションに脚を2度取られる場面があったが、ハミをかけ直して53秒3―ラスト1ハロン13秒0。真っすぐにゴールラインを駆け抜けた。
 休み明けの天皇賞を叩いた上積みに加え、1週前はムーアの手綱で54秒0―12秒7。調整程度で十分だった。「馬場が悪すぎたが、ちゃんと反応してくれた。使った後の方が脚さばきが素軽いし、いい状態」。調教役の井上助手は、上昇ムードを感じ取る。
 2年続けて鼻差でジャパンCを連覇。天皇賞2着をステップに、石坂調教師は、オルフェーヴルを競り落とした一昨年を上回る手応えをのぞかせる。「天皇賞の前から感じていたが、去年より気合乗りがいい。状態は今までで最高じゃないかと思えるほど」と指摘した。この中間、井上助手を振り落とすほど闘志がよみがえってきた。
 年内での引退が決まっているが、結果次第ではこれがラストランとなる可能性も。「ジャパンCはこれで最後。強い馬が出てきて、どんな競馬をするか非常に楽しみ。最後が近づいているが、それでも調子がいい。3連覇を目指して十分競馬できる」と石坂調教師。枠順は内めの3番枠に決まったことにも「よかった。勝つには運もないと。枠順も運のうちだから」と明るい表情を見せた。史上初の3歳牝馬によるジャパンC制覇に、賞金女王。記録に名を残した女傑が、未踏の領域へ着実に前進している。

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