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ジェンティル史上初連覇へ死角なし/JC
<松本岳志の外さない話:ジャパンC>
マー君、無敗のG1・7連勝へ。ジャパンC(G1、芝2400メートル)が今日24日午後3時55分、東京競馬場でスタートする。秋G1・6戦全勝の「ニッカンのマー君」こと松本岳志は、最高級の◎ジェンティルドンナ(牝4、石坂)で勝負。休み明けをたたかれたことで落ち着きを取り戻し、史上初の連覇を達成する。
今回のジェンティルドンナは前走とは違う。天皇賞・秋では身上だったはずの折り合いを乱し、1000メートル通過58秒4の乱ペースに巻き込まれて勝ちを逃した。今年3戦はいずれも掛かるそぶりを見せ、直線ではオークスやジャパンCのような伸びが見られないまま先着を許した。ただしすべて休養明け初戦での結果。今年初のたたき2戦目なら、オルフェーヴルを破った昨年の走りがよみがえる。
一般的に、休養明け初戦はテンションが上がることが多い。前走のジェンティルはまさにそう。加えて、体と違い、息は実戦経験なしには仕上がらないから、休養明けで前半から厳しいレースをすれば最後の伸びが鈍る。その点を考えれば、ジャスタウェイには4馬身差をつけられても、2着を死守した前走の走りはむしろ驚異的だった。
休養明けを走れば気持ちが落ち着き、俗に言う“ガスが抜けた”状態になる。その効果はここ2週の追い切りに表れている。1週前はムーア騎手で栗東坂路4ハロン53秒8-13秒0、今週は助手騎乗で53秒8-13秒0。2週とも前半をゆったり運んでラストを伸ばした。遅い時計でスムーズに走れるということは馬が落ち着いている証拠。大丈夫。この様子なら折り合える。
前走は台風27号の影響で金曜輸送となり、慣れない競馬場で2日間を過ごすこととなった。環境に敏感なサラブレッド、特に牝馬のジェンティルにとっては少なからず影響があったはず。調教後に490キロあった馬体が当日は470キロになっていた。それでも2着に踏ん張るあたりが並の馬ではない。過去32回の歴史で、連覇した馬はいないが、昨年、史上初めて3歳牝馬として優勝した同馬なら、そんなジンクスもはね返せるはずだ。お近くの方はぜひとも秋晴れの競馬場へ。史上初の快挙の瞬間を見届けよう。
馬連(7)から(13)(6)(4)(2)(3)(9)(11)。
3連単はフォーメーションで(7)-(2)(3)(4)(6)(13)-(2)(3)(4)(6)(9)(11)(13)。
◆たたき2戦目は勝率100% ジェンティルドンナはレースを使った方がいいタイプ。約2カ月の間隔を取ったチューリップ賞は熱発明けということもあって4着に敗れたが、次走の桜花賞では見事に勝利。秋も約4カ月ぶりとなったローズSを勝利すると、続く秋華賞で3冠を達成した。新馬戦2着→次走1着までを含めれば、たたき2戦目は3戦3勝。
◆強いぞ4歳馬 過去10年で4歳馬は4勝と年齢別で最多勝を誇る。【4 4 3 33】の勝率9・1%、連対率18・2%、複勝率25%と通算成績も優秀そのもの。しかも、今年は過去15年で【3 4 4 29】と好成績の3歳牡馬が不在。充実の4歳馬の信頼度は絶大だ。
[2013年11月24日9時0分 紙面から]
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