http://sankei.jp.msn.com/sports/news/131124/rac13112418570001-n1.htm
「強い馬、証明できた」ジェンティル、名手に導かれ歴史刻む
2013.11.24 18:53
昨年の年度代表馬も、今年は3戦(海外含む)して未勝利。「今年は勝つことを意識してやっていた」(石坂調教師)という陣営にとっては誤算だ。2着に敗れた天皇賞・秋を機に、デビュー4戦目から手綱を取る岩田騎手に替わり、連覇の懸かるジャパンカップは世界の名手ムーア騎手で挑むことを決断した。
2000年にデビューした30歳の英国人は、英国で最多勝利騎手に3度輝き、10年には世界最高峰レース凱旋(がいせん)門賞を制している。「非常に才能あふれる馬」と評価するジェンティルドンナの調教に乗り、馬を手の内に入れようと「いろんなビデオを見た」という。
その成果を本番で発揮した。1000メートル62秒4というスローペースに一時馬が入れ込んだが、「馬の間に挟む」ことで無駄な力を使うことなく落ち着かせた。それがなければ、いち早く抜け出した最後の直線で、ジェンティルドンナよりも0秒7速い末脚で追撃してきたデニムアンドルビーをハナ差かわす余力を残せなかったはずだ。「強い馬と証明できた」と安堵の表情を浮かべた。
史上初の連覇達成で獲得賞金はブエナビスタ、ウオッカの歴史的名牝に次ぐ歴代3位(約10億3075万円)に。「このレースを勝ったので予定通り一服し、来春から大きなレースを使っていく」と石坂調教師。今年2着だったドバイシーマクラシックの雪辱が始動となりそうだ。(松本恵司)
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