2013年11月25日月曜日

あり

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2013.11.24 18:05

【みんなの反省会】勝因は1コーナーにあり(1/5ページ)

ジャパンCはジェンティルドンナが連覇を達成。最後は底力がものをいったレースとなった
ジャパンCはジェンティルドンナが連覇を達成。最後は底力がものをいったレースとなった【拡大】
デスク ジャパンCはジェンティルドンナが見事な連覇を達成したわけだけど、馬券的には難しいレースになったな。ジェンティルドンナに◎は打てても、デニムアンドルビーを相手に選べるかどうか。関東競馬エイトの高尾幸司TMは、馬単をきっちり当てたようなのでレースを振り返ってもらおうか
関東エイト高尾 ジェンティルドンナの勝因は1コーナーを回ったところがすべてですよ
デスク お、いきなりズバッと結論を出してきたな(笑)。詳しく聞こうか
高尾 最初のコーナーでペースが落ちて、前に乗りかかりそうになった馬もいたじゃないですか。ジェンティルも少しかかりそうになっていたんですけど、トーセンジョーダンの真後ろに入って、外にルルーシュ、内にヴィルシーナがいる位置につけたことで、折り合って流れに乗れましたよね。あれが一番の勝因だと思います
デスク うん。確かに、あそこはいい位置だったよな。でも、本人は早めに先頭に立ったことで冷や汗をかいたようなヒーローインタビューだったぜ?
高尾 そうですね。あれで残せたところが、やっぱりこの馬の力でしょう。東京2400メートルでは負けていない馬ですからね。まあ、勝ち時計はきょうの500万下よりも遅かったですけど(笑)
デスク 6Rのローレルラスターのほうが速いのか(笑)。とにかく最後は底力ってわけだな。では、同じく馬単を当てた関西競馬エイトの明木正行TMにも聞いてみよう。やはり、ジェンティルドンナの勝因については似たような見解になるかな?
関西エイト明木 京都でレースを見終わってから他のTMとも話をしたのですが、あの位置をキープしながら折り合えたことが大きいと思います
デスク さっき高尾TMもいっていたように、時計は遅かったよね
明木 確かに時計は遅いかもしれませんが、最後の上がりはすごいんですよ。ジェンティルドンナは坂の途中ではもう先頭に立っていたと思うのですが、残り400→200メートルのラップは1ハロン11秒1ですから、相当に脚を使っているんです。それで最後までもたせたのは、すごいですね。とにかく強い内容でした
デスク 2着デニムアンドルビーは、この秋4戦目の3歳牝馬ということを考えると、ちょっと驚いたけど…
高尾 無理に3~4コーナーで動かず、後ろから2番手まで下げましたよね。あそこで脚をためられたし、浜中騎手の外に出すタイミングの判断もすばらしかったと思います
明木 今までは人気を背負って勝ちに行く重圧を背負い続けていたわけですが、今回は本来の、肩の力を抜いた走りができたことが大きいですね。持ち味を出すことに専念できたと思います
デスク 人気のプレッシャーから解放されたのは確かだなあ。それでも秋4戦目となると、なかなか手は出しにくい
明木 さすがに上積みはなかったと思いますよ。ただ、競馬エイトの調教短評にも書きましたが、時計以上に負けん気の強さを出した追い切りで、まったく闘志が萎えていないことを感じました。思った以上にいい状態をキープしていたし、やはり牝馬限定とはいえGIで上位人気に支持される馬は力があると再確認しました
高尾 角居厩舎がこのローテーションで出走させたわけですから、デキの良さに対する自信も含めて、ある程度の勝算があったんでしょうね。あとは3歳牝馬の53キロというのも有利なんだと思います
デスク うんうん。印をつけた2人の話を聞くと納得できるよ。レースの前に詳しく聞いておきたかったな(苦笑)
明木 もうひとついえることは、今回の“3強”には、3歳牝馬でも食い込む余地があったと思うんです
デスク というと?
明木 正直、ジェンティルドンナには申し訳ないのですが、僕自身にとっては消去法での“押し出された◎”でした。3頭とも、どこか不安要素を抱えていて、層の薄さがある3強という印象があったので…
デスク 結果的に、ジェンティル以外の“2強”は着外に敗れたわけだから、その予感は半分以上が当たっていたことになるな。まずエイシンフラッシュについて2人の見解を
高尾 押し出されて逃げたわけで、これはもう参考外でしょう
明木 本来、スローの瞬発力勝負自体は、エイシンフラッシュが最も得意とするところですが、さすがにこの展開は予想外ですよね。逃がされてしまったのは、結果的に内枠が災いしたんだと思います。それと「競馬エイトGIスペシャル」にも書きましたが、追い切りの動きは少し気になっていました
デスク 手前の替え方が気になったという話だね
明木 ええ。もっと早くこの馬の癖に気付いていれば…という思いもあるのですが、今回は追い切りでわずか2ハロンの間に3度も手前を替えていたんですよ。いつも手前は替える馬なのですが、これは「おやっ?」と感じたもので
デスク そのあたりは時計班ならではの感覚だ
明木 今後、もう少し精査していく必要はありますが、6歳秋になる前に、この馬の動きの特徴に気付いていたかったですね。ただ、併せ馬で内に入ったりすると、なかなか手前の確認などは難しくて…
デスク それはそうだろうなぁ。また、今後もそういう“定点観測”でヒントを教えてもらいたいよ。そして惨敗したゴールドシップについてなんだけど…
明木 この馬にとっては一番厳しい形になりましたよね。どスローの瞬発力勝負でしたから
高尾 もう、この馬については知りません(苦笑)。本当にそう言いたくなりますが、明木さんがいわれる通り、この馬の脚質では東京コースもレースの流れも合いませんね。それに、僕は追い切りのVTRを見た限り、あまり具合が良くないようにも感じました
デスク 明木TMは、追い切りについてはどう感じていた?
明木 もともと動く馬ではないのですが、前走の京都大賞典のときにすばらしい動きを見せたので、いよいよ円熟の域に入ったか…というくらいの印象だったんです。むしろ以前よりも動くようになったとさえ思っていましたが…
デスク 何にしても難しい馬だな。3着には一昨年の2着馬トーセンジョーダンが入ったけど
高尾 この馬はエイシンフラッシュを行かせたことで、いい目標にできましたよね。さすがに力があります。ビュイック騎手も魅せてくれましたね
デスク 最後に、有馬記念で変わってきそうな馬はいるかい?
高尾 ゴールドシップはどうなんでしょう。今回とは条件がガラッと変わるし、中山なら…という気持ちもあります
明木 実際に昨年勝っていますからね。ゴールドシップは昨春の共同通信杯で33秒台の脚は使って勝ちましたが、昨秋以降は勝ったときも34秒台後半から36秒台という競馬です。有馬記念の舞台は合うでしょうし、あとは力の要る馬場になれば…
デスク なるほど。舞台設定は大違いだもんな。惨敗しても簡単に見限るのは早計かもしれない。最終的な判断も含めて、また有馬記念のときに頼もしい結論を出してくれることを楽しみにしているよ!

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