2013年11月26日火曜日

JC

http://keiba.jp/column/lap-trick/
2013年11月26日(火)更新

物足りなさも残ったJC

JCは、ジェンティルドンナが昨年に続いて連覇。これで5冠だから、偉業には違いない。が、ラップ的には物足りなさを感じてしまうし、ムーアに助けられた部分もある。
前3F36秒0→5F62秒4のスロー。好位で折り合いをつけて残り300mあたりから抜けたのはいいが、昨年のジェンティルなら一気に後続を引き離すところが、ゴール前は案外。
後4Fのラップが、11.6→11.1→11.1→11.9。確かに、11.1が連続では仕方ないとの見方もあろうが、ラストは最低でも11.7に収めてほしかった。その証しが、外から3歳牝馬のデニムアンドルビーに強襲されての辛勝。さらに、トーセンジョーダンとタイム差なしでは大威張りとはいかない。
まして、今年のメンバーはさほどのレベルにない。Vタイムが2分26秒1。これも苦戦の根拠の一つ。
時計が2つ速かったのなら、もっと楽に勝てた、との見方もある。スピード豊富な馬だけに、見た目と違って馬も辛かった可能性はある。かといって、1番人気馬が直線の長い府中で早目にハナに立つわけにもいくまい。ムーアも苦労したのではないか。
2着激走のデニムに関しては、すでに秋3走。体をキープしてデキも良かったのだろうが、好走の因は超スローになって上がりだけの攻防になったこと。仮に道中でペースアップしていれば、厳しい結果になったはず。競馬は、何が明暗を分けるか、フタを開けてみないと分からない。
ラップを見る限り、すでにジェンティルはスーパーではない。コース適性とジョッキーの腕に救われた。
終わってみれば、ディープインパクトのワンツー。そして掲示板には4人の外国人ジョッキーが占めた。その中にあってルルーシュの福永。直線で一度は抜け出すシーンを期待していたのに。それは厩舎にも言えるが…。
先週のトーセンラーとJCのデニムアンドルビー。厳しい条件を克服した「厩舎力」には敬意を表したい。
『上田琢巳主催【有馬記念前夜祭】のお知らせ』
11年オルフェーヴル、12年ゴールドシップをズバリ◎指名した上田琢巳が主催する、年末の大人気イベントが今年も開催決定!
ゲストは大スポ精鋭記者、サンスポ評論家久保和功氏。さらに京大、同志社、関学、阪大、龍谷大ほか関西有名大の学生もグランプリ大検討会に参戦!
秋田、福岡からも競馬ファンが駆けつける大人気イベントですので、関西ファンはぜひご参加下さい。競馬レアグッズのプレゼントもあり!
<日時> 12月21日(土)午後6時半~10時半
<場所> 阪急豊中駅前パブ「ベルウッド」
06-6840-0606
090-2382-6032
<出演>
上田琢巳
大スポ精鋭記者
久保和功(サンスポ評論家)
<料金>
一般3500円
学生2500円
女性1500円
※飲み放題&食事付き
プロフィール
上田琢巳
結果に対してシビアなファンの多い大阪スポーツで、長年に渡り堂々と看板を務め続ける、 ご存知“西の仕掛人”。競馬専門紙『1馬』在籍時から、他に先駆けて「レースラップとタイム重視」の理論を展開。競馬予想界に革命を起こしたラップ理論のパイオニアである。 数字から読み解かれる明解な推理に魅了される競馬ファンは今なお後を絶たず、 後進の予想家たちにも多大なる影響を与え続けている。

0 件のコメント: