http://race.sanspo.com/keiba/news/20131125/etc13112515140003-n1.html
【甘辛戦記】有馬未定も…望む!“真の頂上決戦”
昨年が約20センチなら、今年は約24センチ。またもハナ差の激闘を制し、女王ジェンティルドンナが鮮やかに復活を遂げた。
「今年は勝てずに悔しかったが、よくやってくれた。改めて最強の1頭だと証明できた」と、石坂調教師は勝利の味をかみしめた。
勝利へのポイントは岩田騎手からムーア騎手へのスイッチだ。「勝負の世界なのではっきり言いますが、(決断は)天皇賞の直後でした」とトレーナー。
あのとき、何人も寄せ付けぬ険しい表情で仁王立ちしていた姿は、はっきり脳裏に焼き付いている。先入観を持たない外国人騎手への乗り替わりといえば、09年JCのウオッカ(武豊→ルメール)。非情ともとられかねない決断が同様に女傑を蘇らせた。
気になる今後は、関係者間で意見がキッパリ分かれた。「状態をみながらだが、有馬記念に行くつもり。そのために天皇賞から使い出したんだ」とノーザンファームの吉田勝己代表。しかしその約10分後に石坂調教師は、「一服して来春から使っていきたい。またドバイに行くことになると思う」と正反対の見解だ。
今後は関係者の協議にゆだねられるが、記者だけでなく、もちろんファンが望むのは有馬参戦だろう。5馬身差の独走だったオークス、オルフェーヴルをはね飛ばした昨年のJCはともに叩き3戦目。女王のパフォーマンスをMAXに引き出せるローテーションだ。
何といってもオルフェとの夢の再対決。もう1度、最後になる“真の頂上決戦”を目の前で見たい。 (夕刊フジ 漆山貴禎)
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