理由

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2013年11月13日(水)更新

何が何でもＪＣに勝ちたい理由

　ジャパンＣではこれまでコンビを組んできた岩田騎手から短期免許で来日のムーア騎手に乗り替わることが発表されたジェンティルドンナ。さまざまな憶測を呼んだこの乗り替わりに関して、別の一口クラブで馬係（クラブと厩舎の連絡役）を務めるＡ氏は、個人的憶測と断った上でこんな事情を話してくれた。

「社台さん的には、何が何でも、どんな手を使ってでもジェンティルドンナを勝たせたいでしょうね」

　Ａ氏によると近年はどの一口クラブも経営的に厳しく、それは社台グループの関与するクラブ（社台ＲＨ、サンデーＲ）でも同じだという。

「歴史が長く、我々から見ても羨ましいほど優良な会員さんが多い社台さんでも馬が売れなくなってきています。特に未勝利馬への補償制度が変更になったことで、今まで埋まっていた価格帯の馬がかなり売れ残っているようです。それに加えて近年はキャロットさんとかシルクさんといった業務提携を結んだクラブが増えたことで、一口クラブ用の馬が分散。″どうして他のクラブにいい馬を提供するんだ！？″っていう会員さんの不満も高まっているみたいですからね」

　確かに先日の菊花賞ではノーザンファーム生産のエピファネアが優勝したが、これはキャロットＦの所属馬。また今年の阪神ＪＦ最有力候補とされるハープスターも同じパターンである。

「実はＪＣの翌週に、社台さん恒例の会員さん向けのパーティが大阪のホテルで行われるそうです。例年パーティ前に社台さんの馬は走りますが、ジェンティルがＪＣに勝つとなれば、これ以上のインパクトはないですかからね」

　ムーア騎手への乗り替わりの結果はどうなるのか？　こういう話を聞くと注目せずにはいられない。

（栗東在住ライター：鷲崎）